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 横浜Mは、湘南に3‐0で完勝した。右ひざの負傷で戦線を離脱していた元日本代表DF松田直樹(33)が09年11月29日のリーグ清水戦以来、半年ぶりに公式戦出場。守備的MFの位置で体を張り、勝利に貢献した。湘南は1次リーグ敗退が決まった。A組ではC大阪の敗退が決定した。

  ピッチ上の“軍曹”を連想させるほど時に激しく、だが的確に味方を動かした。開幕から負傷離脱中だった横浜M最古参のDF松田が、ダブルボランチの一角として今季公式戦初出場。181日ぶりに帰ってきた。

 中盤の底から試合をコントロール。屈強な対人能力はブランクを感じさせず、木村監督も「さすがというプレーを出していたのう」と満足げだった。2‐0で迎えた終盤には、相手コーナー付近でボールをキープする味方選手に「ブチ切れました。2‐0で終わっていい試合じゃないから」と“軍曹”は猛ゲキを飛ばした。

 古傷の右ヒザ痛を再発させ、3月に半月板をクリーニング手術。「自分はサッカーできないのかなと思った時期もあった。復帰できてみんなに感謝している」。頼れる男が、横浜に帰ってきた。
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術中にはまった。横浜Mは、苦手にする大宮の思うツボにはまり、無念のスコアレスドロー。リーグでの通算対戦成績は9戦未勝利(4分5敗)と、相性の悪さは生きていた。「これで、何も学ばない選手は何回やっても同じ。トライする選手が何人出るかでしょう」。日本代表DF中沢は苦言を呈した。
 整然とした大宮の守備を崩せず、ボールを失ってはカウンターを食らう展開。同じことの繰り返しに、中沢は「毎回同じことを言っている。(若手も)頭の片隅に入っているかと思いましたけどね」と、成長しない姿にがっくりとした。
 17節を終えた時点で、チームは勝ち越しが目標だった。次節の山形戦は勝利が義務づけられた。「サポーターは厳しいね」とブーイングに異議を唱えた指揮官。引いて守るスタイルの山形に勝ち、雑音を封じるしかない。
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