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サッカーJ1の横浜岡田武史監督(49)が23日、成績不振で辞任した。当面は今季からコーチを務めている水沼貴史氏(46)が監督代行として指揮を執る。24日に発表される。岡田監督は03、04年にチームをJリーグ王者に導いたが、05年は9位に低迷。就任4年目の今季は王座奪回を目指したが、この日大宮に敗れて6勝5分け8敗の12位と苦戦。その責任を取って、自ら決断した。24日からは水沼氏の指導の下、立て直しに着手する。

 名将とたたえられた男は、苦難のシーズンを全うすることができなかった。「勝ちにこだわる試合をしてくれ」。岡田監督が最後のメッセージを選手たちに送った大宮戦も、横浜はほとんど攻撃の形をつくれないまま敗れた。「練習でやっていないことを言っても、試合では急にできない」。試合後の会見も、自嘲(じちょう)気味の言葉のみで足早に後にした。選手たちからは、戦術の不明りょうさに戸惑う声も大きくなった。ついに、自ら監督の座を降りることを決意した。

 2年連続のJ優勝監督も、この2年間は思うような成績を挙げられなかった。特に今季は開幕4連勝と快調なスタートを切りながら、その後11試合でわずか1勝。W杯中断期の北海道合宿を3バックシステムの熟成に費やしながら、中断明け初戦の7月19日清水戦に敗れるとすぐに4バックに変更。苦しい試合の終盤にはほとんど練習していないパワープレーを指示するなど、戦術面での一貫性のなさも目立つようになった。限界を感じつつあった岡田監督は、同30日の新潟戦前にクラブ首脳に辞意を伝えていた。慰留され、さらには新潟戦で6試合ぶりに勝利したことでいったんは続投が決まった。

 だが、今月19日にC大阪に敗れると、再び進退問題が浮上。試合後の会見で「監督を続ける意思はあるのか」と聞かれ「非礼な質問。答える義務はない」と冷静さを失う場面もあった。大宮戦で連敗すると、岡田監督はクラブ首脳とともに深夜の戸塚のクラブハウスに移動。話し合いの末、辞任をクラブに了承させた。25日に50歳の誕生日を迎える、2日前の出来事だった。

 岡田監督は97年には加茂監督の辞任を受け、ヘッドコーチから昇格する形で日本代表監督に就任した。予選敗退の危機にあったチームを見事に本大会に導き、そのままフランスW杯で指揮を執った。99年から監督に就任したJ2札幌も、00年の優勝でJ1に昇格させた。横浜でも03年には両ステージ制覇の完全優勝。成功に彩られてきた監督人生だったが、挫折の憂き目を見た。

 当面は、水沼コーチが代行を務める。元日本代表でクラブOBの同氏は、今季から古巣のコーチに就任していた。プロでの指導歴が1年に満たない。だが、それまではテレビの解説など、現場から1歩離れた立場でサッカーを勉強してきた。ここ数日は主将のDF松田と練習後のピッチで長時間話し込むなど、選手と近い距離を保って指導を行っていた。岡田監督と選手との意思疎通が難しくなっていただけに、クラブは水沼氏の独自の指導スタンスで選手たちのモチベーション向上を図る。さっそく24日の練習から指揮を執る。27日に京都、30日に甲府と連戦が続くが、短期間でチームを立て直せるか。今後の目標を3位以内と掲げ、横浜が新指揮官のもと、再出発する。
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