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イラン人父を持つ「サッカー界のダルビッシュ」こと、横浜新人MF長谷川アーリアジャスール(18)のJ1開幕スタメン(3月3日・甲府戦)が有力となった。長谷川は27日から始まったU-20代表合宿参加を回避し、チームに帯同。練習では主力組でMF河合とボランチコンビを組んで軽快な動きを披露した。さらに早野監督の個別アドバイスを受け、同期のMF乾相手に何度もパス交換からのシュート練習を繰り返した。

 23日のサウス・チャイナ戦での活躍が認められた。3年目以下の若手主体のチームが、敵地で香港の強豪クラブと2-2のドロー。中盤で攻守の起点となった長谷川のプレーは、すぐに首脳陣の耳に入った。早野監督は「(長谷川は)抜てきなんかじゃない。技術があり、攻撃参加もできる。若手もベテランも関係なく、いい選手はどんどん使う」と熱っぽく話した。

 開幕戦に先発すれば、高卒ルーキーとしてはクラブ史上4人目。長谷川は「まだ(先発は)分からない。出場できれば、すべてを出してアピールしたい。欲を言えば得点したい」。変革の時を迎えた名門横浜のスローガンは「スクランブル・アタック(緊急発進攻撃)」。ユース出身の超新星が、その言葉を実践する。
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