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横浜には、残り20分間があまりに長い。1-0とリードして迎えた後半26分。名古屋のCKからヘディングシュートを決められ同点とされた。同36分にはFKで勝ち越し点を奪われた。逃げ切りが見えてくる時間帯。DF中沢は「ここ2試合が無失点だったので、余計に1-0というイメージが沸いたかもしれない」と振り返った。横浜にとって課題の時間帯といえる。

 残り20分。前節の鹿島戦は0-0の引き分けも、木村浩吉監督(47)は「残り20分に攻められなかった内容が不満」と選手に伝えた。「サッカーは90分の戦い。ペース配分をしろとは言わないが、苦しい時間帯に何ができるかが大事だ」。3月21日の柏戦は3-1の残り25分から引き分け。4日の新潟戦では攻め過ぎ、ロスタイムに決勝点を奪われた。攻めるか、守るか。終盤の試合運びが鬼門になっている。

 選手にも序盤勝負の意識は強く、試合前のコイントスでは風上を選択した。ゲームキャプテンのMF兵藤が言う。「うちは先に取られると苦しい。最初からどんどん行こうと話していた」。若手の多いチームは、現状を打破すべく必死にもがいている。司令塔のMF狩野が首痛で欠場の苦しい試合でもあった。まだシーズン序盤。課題を克服すれば浮上のチャンスは残っている。
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