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横浜木村和司(51)、湘南反町康治(46)の両監督が、自らの「毛」をかけて戦うことになった。開幕東京戦の完封負けを理由に、長さ1ミリの丸刈りにした木村監督は激励会で「(13日の)ホーム開幕戦に向けて気合の入りすぎた頭になりました」とあいさつ。反町監督も「負けたらひげをそる」と冗談交じりに宣言していると知らされると「(反町監督は)大したことないのぉ」と笑わせる。「(また負けたら)毎週そらなあかん」と話していた。
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横浜の日本代表MF中村俊輔(31)に第3子となる三男が誕生した。夫人が10日午後5時15分、横浜市内の病院で出産した。横浜によると、体重3050グラムで母子ともに健康だという。中村はこの日午前、横浜市内の日産本社で行われた激励会に出席したが、午後に同市内の専用グラウンドで行われた全体練習には参加せず、出産に立ち会った。

 出産の知らせを聞いた横浜の木村和司監督(51)は「良かったのぉ」と喜んだ。9日夜、中村から練習参加について相談を受けた。自分の長女出産がちょうどチームの練習日と重なった経験があり、「気になったら練習にならんから」と中村に立ち会いを勧めたという。

 同監督は次女誕生直後の1983年(昭58)9月、東京・国立競技場で行われたロス五輪1次予選フィリピン戦で5得点を挙げている。「(子どもが生まれると)何かパワーが出るんだよね。やっちゃろという気分になるんよ。俊輔も(出場予定の13日の湘南戦で)1人で5点ぐらい取ってくれんかのぉ」と期待した。中村は04年2月に結婚。レジーナ時代の04年12月に長男、セルティック時代の08年1月に次男が誕生している。

横浜の木村和司監督(51)が「引責丸刈り頭」で練習に臨んだ。終始ニット帽姿だったが、終了後「寒いのう、頭丸めたけん。(開幕の東京戦では得点が)0点じゃけの。ワシが責任とったわ。おお、サポーターに悪いきの」と長さ1ミリまで頭髪を刈り込んだことを明かした。「選手にはお前らのせいだと言うたったよ。寒かったよ。するんじゃなかった。(ニットキャップ)外せんかったよ。スースーする」とこぼしながらも「(また負けたら)毎週そらなあかん。このままじゃツルツルになる」と選手たちに奮起を求めていた。
横浜の日本代表MF中村俊輔(31)が、新兵器の無回転弾で国内復帰を飾る。9日の全体練習後の居残りシュート練習で、ブレながら落ちる「魔球」を自分のものにした。

 同僚が目を疑うほどの威力だった。まったく回転しない一撃は急激にブレながら落ち、クロスバーとGKの手の間をすり抜けてネットを揺らした。「可能性を試していた」と中村。これまでのようなストレート系、スライダー系のシュートも放ったが、特に自ら「発見をした」と話すように、Jリーグ公式球と無回転弾の相性の良さに着目。直接FKも含めて、約20分入念に蹴り込み、威力と精度を高めた。

 並んでシュート練習をしたDF栗原は「試合じゃ全部俊さんに任せるでしょ。だってあれは本当の魔球だもん」と苦笑。シュートを受けたGK飯倉も「GK泣かせだよ。落ちるし横に流れるし、手元でさらに動くから」と天を仰いだ。

 これまでも、所属リーグの使用ボールに合わせ、キックを改良してきた。「おれなんか合宿もしていないし、1週間ぐらいしか準備期間もないから、次の試合は相当難しい」という危機感が、今回の新兵器開発につながった。13日湘南戦での再デビューへ、俊輔が貪欲(どんよく)にJでの成功を目指す
横浜の日本代表MF中村俊輔(31)が7日、横浜市内でJ2栃木との練習試合に出場し、木村和司監督(51)をうならせた。6日の開幕戦は観客席から観戦。チームの課題と感じた点の克服法の一端を、合流後初の実戦で、さっそくプレーで示した。

 4-3-3のシステムの中盤右サイドに入った。ポジションに縛られることなく、中央や左サイドにも顔を出した。前線と連動し、サイドに大きく開いて相手の守備ラインを揺さぶった。敵陣深く入ってから崩しきれなかった開幕戦の反省から「サイドとトップが同時に動けばボールも来やすいし(守備の)マークもずれる」と、課題克服の一例をプレーで実践。木村監督に「若い選手には見習ってほしいね」と言わしめた。

 さらにFW坂田らにも「上から目線ではなく『こうしてみたら』と気づいたことを話しました」という。その坂田も「どこからでもいいタイミングで来る。前を向くことや(守備ラインの)裏を取ることを常に意識できた」と“俊輔効果”を実感していた。

 中村は前半のみの出場だったが、起点になりゴールにも絡んだ。木村監督は「(見ていて)面白いのは俊輔だけや」と苦笑い。13日の湘南戦がJリーグ復帰戦として濃厚だが、リーグ戦を黒星スタートの同監督は「使わにゃならんね」と起用を明言。中村は「急がず焦らずやっていきたい。楽しく見せるサッカーをしたい」と話した
横浜の木村和司監督(51)は初陣を飾ることができなかった。試合後は神妙な面持ちで「残念ですね」と切り出した。今季から古巣の監督として16年ぶりに現場復帰。監督デビュー戦は、ボールを支配しながらロスタイムで勝ち越された。「Jは甘くないという洗礼かな」と潔く結果を受け止めた。

 試合前は「(監督としての)緊張感がなく大丈夫かなと思った」という。それでもハーフタイムには期待を寄せたMF狩野に「このままだと代えるぞ!」としかり飛ばすなど、勝利への執念をみせた。就任以来、シュート意識の強化を課題にしてきたが、この日は「早くフィニッシュに行きたがって、アイデアも少なかった」。理想のサッカーへの到達度を聞かれると「かなり低いねえ。全然面白くなかった」。次節から日本代表MF中村俊輔(31)の出場が濃厚。「切り替えていかないと」と自分に言い聞かせるように話した。

横浜の元日本代表DF松田直樹(32)が右ひざ外側半月板損傷のため、長期離脱することが4日、分かった。松田は2日に横浜市内のグラウンドで行われた全体練習に参加中、右ひざに強い痛みを感じて練習を切り上げていた。翌3日に受けた精密検査の結果、全治2カ月と判明。10日にも手術を受ける予定で、6日のリーグ開幕戦はもちろん、序盤戦の出場が絶望となった。

 横浜は、DF栗原勇蔵(26)も右太もも裏を痛めて離脱中で、守備に不安を抱えたまま開幕を迎えることになった。木村監督は「調子も良かったし、彼自身が残念な気持ちでしょう。しっかり治して帰ってきてほしい」と、松田を気づかった。松田の代わりにセンターバックには小椋祥平(24)が入ることが濃厚。小椋は「自分らしいプレーで期待に応えたい」と話した。

横浜の木村和司監督(51)は“ワシ流”でリーグ戦開幕に備える。6日の開幕戦の相手は、FW平山相太、DF長友佑都ら日本代表選手を抱える東京。4日、紅白戦など全体練習を行い、対策について聞かれた木村監督は「(具体的な指示は)練習の中でグラウンドで言っている。ウチの選手はあまり頭に入れすぎると意識するからのぉ」と、過度のミーティングは行わず、練習の成果をそのままぶつけていく方針を示した。

 東京の試合を編集した映像をクラブハウス内で流しているが、強制的に見せるつもりもないという。「(映像には)言葉を入れて編集している。見たければ見ればいい。いずれにしろ(開幕戦は)楽しみだよ」と不敵に笑った。

エスパニョールから横浜に完全移籍した日本代表MF中村俊輔(31)が2月28日、横浜の本拠地、日産スタジアムで会見した。約7年半ぶりの古巣復帰に「横浜愛」を語り、「骨をうずめるつもり」と強い覚悟を示した。また結果が出せなかったスペイン挑戦をバネに、再出発への決意も表明した。背番号はプロ入り時につけて愛着もある「25」に決まった。

 サポーター約3000人、報道陣約100人が集まった注目の会見で、中村は「横浜愛」を口にした。「1年半くらい前から日本に戻ることを考え、そのクラブは横浜しか考えていなかった」。スペイン滞在中も横浜の試合の映像を入手し、日ごろからチェックしていた。

 今回の移籍は表面化から約2週間の短期決着だったが「(横浜で)どうやっていこうか頭の中にはもう入っている」と話し、以前から復帰を想定していたことをうかがわせた。会見前には横浜の木村和司監督(51)を相手にキャンプ期間の練習試合で試された新布陣まで話題にし、同監督に「よう知っとるなあ」と言わしめた。

 夢だったスペイン挑戦を「結果を出せなかった。悔しい思いもある」と率直に振り返った。W杯に出るため、最高のコンディションで戦うため、試合に出る必要があった。「試合に出られなくて帰ってきたけど」と日本のエースは冷静に、現実を受け入れた。それは、これまでにも挫折を乗り越えた経験があるからだ。日本代表トルシエ監督時代の02年のW杯メンバー落ちや、イタリア・セリエAレジーナでの不遇な時期。「それをバネにして伸びることができた。今回もプレーしだいで伸びると思うので(スペイン挑戦は)失敗だったとは思っていない」と苦い経験は成長につながると説明した。

 だからこそ、古巣での再チャレンジを選んだ。海外再挑戦の意思を問われると「(横浜に)骨をうずめるつもり」と強い決意を示した。会見前に木村監督に希望ポジションを聞かれたときも「どこでもいいです」と即答した。

 会見はサポーターが集まった観客席の大型画面でも中継された。7年半ぶりに戻ってくる中村に対し「横浜のために闘う覚悟はできたか」と厳しい横断幕も掲げられた。挫折を乗り越え、飛躍を目指すため選んだ古巣に対し「強くして優勝させたい」と誓った。あとはプレーで示すだけだ。
スペイン各紙でエスパニョールMF中村俊輔(31)の移籍先の有力候補と報じられている横浜の下條佳明統括本部長は15日「もしもそういう話があったら、その時点で話を聞いてみたい」と交渉に応じる意思はあることを認めた。しかしこの日までに中村サイドから接触はなく「現時点では何も分からない」と白紙状態にあることも強調。出場機会激減に悩む日本の司令塔を「選手としては苦しい時期だと思いますが」と同本部長も気遣ったが、現時点では中村サイドの動向をうかがっている。
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