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 横浜Mが来季ヘッドコーチとして、甲府の強化担当を務める結城治男氏(44)を有力候補に挙げていることが2日までに分かった。早野宏史監督(52)の今季限りでの退任が決まり、後任には元磐田監督の桑原隆氏(59)の就任が決定的。高橋真一郎(50)、水沼貴史(47)の両コーチとも契約更新せず、現場スタッフに大幅なてこ入れを行う。

 昨年末、フロントは「スクランブル・アタック(緊急発進攻撃)」をスローガンに、攻撃的サッカーへの転換と世代交代を最重要課題とした。早野監督を筆頭にスタッフの大半をマリノスOBで固めたのは、結束力を強める狙いもあった。しかし、長期的なチーム強化を求められたはずの“スクランブル体制”がたった1年で解体された。

 確かにチームは一体感に欠け、7位と低迷したが、責任の一端はフロントにもある。09年のリーグ優勝、10年のホームゲーム100万人動員を目指して新たな編成を推し進めるが、チーム作りの的確なビジョンと確固たる信念がなければ、現場のスタッフ、選手は再び苦しむことになる
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