２８．８２歳おじさん横浜Ｍ

ともに７７年３月１４日生まれの松田と吉田が手荒い祝福で２９歳を迎えた。練習後のシャワールームで、チームメートから生卵が飛ぶ。髪を洗っても洗っても、その儀式は止まらない。「４、５回、髪を洗いましたよ」と吉田は苦笑いを浮かべた。すでにベテランの域になりつつある２人の誕生日が、一気に平均年齢を押し上げた。

　Ｊ１各クラブの前節の先発の平均年齢は２８・７３歳の大宮が最も高かった。しかし、２８・６４歳で２位だった横浜Ｍが２８・８２歳となり、一気に最年長軍団へと浮上。１６日にはＧＫ榎本達が２７歳となるため、２８・９歳と限りなく２９歳に近づく。若手と言えるのは２２歳のＤＦ栗原だけで、その上は榎本達とＭＦマグロンの２７歳。年齢層は非常に高い。

　「吉田とは高校のころから電話で『おめでとう』って言い合ってきた。今は右サイドでポジションも近いし、おじさん軍団で頑張りますよ」松田は意気込む。

　そこで不安視されるのが連戦だ。１８日のＣ大阪戦からナビスコ杯を含め中２～３日での５連戦に突入。現在は攻守のバランスもよく２連勝と勢いに乗るが、今後は確実に疲労が蓄積してくる。しかし、松田は不安を一蹴。「戦力的にはうちが一番すごいと思う。だれが出てもほとんど変わらない強さを維持できる」とバックアップメンバーにも絶対の信頼を見せた。岡田武史監督（４９）も「一戦一戦集中するだけ。選手はたくさんいるからね」と不敵に笑う。

　最強の先発陣とそれを支えるサブメンバーの構成はＪでもトップクラス。真価が問われる連戦を乗り切り、Ｖ奪還に向けて突き進む。