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実に1年と40日ぶりのリーグ戦得点は、“闘将”復活を告げる決勝弾となった。

 前半12分、左ショートコーナーからMF中村のふわりと上げたクロスを、FW小野が競り合っておぜん立て。「何かしら結果残さないと」と松田が決めたのは、開幕直前に古傷のクリーニング手術に臨んだ右足でだった。

 背番号3は結果をかみしめるように、ユニホームの左胸あたりをしばらく強くにぎりしめる。「勝利に少しでも貢献できた」。実感を込めて振り返った。

 5月29日のナビスコ杯で今季公式戦初先発していたが、リーグ戦はこの日が初めて。「ベンチにいるストレスは、何年たっても同じ」。後半28分に足がつってフル出場できなかっただけに、「全然努力してない。体力を持たせないと」と、自らをさらに奮い立たせるように言った。

 結局、チームは終始押し込んでチャンスを演出しながら、1点止まり。木村監督は「(決定的な)シュートが少ない」とぼやいたが、33歳の殊勲弾については「ベテランの働き。頼もしく思いました」と称賛した。

 3戦ぶり白星で、前半17節を7勝6敗4分けで折り返し。「自分というプレーヤーは一人しかいない。存在価値を証明したかった」(松田)。言葉通りの1得点となった。


 Jリーグ1部(J1)第17節第1日は7日、アウトソーシングスタジアム日本平などで6試合を行った。前節首位の鹿島と2位の清水との直接対決は、清水が途中出場の枝村の決勝点で競り勝ち、勝ち点36で前半戦首位での折り返しを決めた。
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