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決め手を欠いた磐田は後半ロスタイム、菊地の右クロスに最後は前田が押し込んで競り勝った。横浜Mは前半から田中隼のミドルシュートなどの好機があったが、攻めが単調。後半30分、松田のPKも川口の好守に阻まれた。
山瀬”弟”が見せ場つくる
MF山瀬功治の弟、MF山瀬幸宏が兄に代わって後半38分から今季4試合目の出場。ドリブルでサイドを崩し、鋭いクロスなどで見せ場をつくった。
兄と同じトップ下が本職だが、持ち味は兄とは逆の利き足である左足の精度と威力。その破壊力はサテライトでは誰もが一目を置くところだ。
横浜Mユース出身の22歳も今年で4年目。「水沼監督は元コーチだから、サテライトでいいプレーをしているのをきちんと見ていてくれる。これを続けていくしかない」と意気込んでいた。
宿命と向き合う23歳
最後の最後、ロスタイムで失点。敗者の側には誰にとっても悔しい1点だが、その思いを最も強くかみ締めたのはGK榎本哲だ。
試合後に開口一番、「今日は能活さんに負けた」と磐田の日本代表GK川口を引き合いに出した。後半30分の松田のPK阻止などは「ける前に能活さんの間合いになっていた」と映ったという。このプレーが勝敗の分岐点になったことを考えれば、榎本哲が口にした敗北感は正しい。
だが横浜MのMVPもまた、GKだった。再三相手に独走を許す展開の中、ゴールに立ちはだかったのは榎本哲だ。後半、決定的な1対1を止めること3度。最後の失点も、はじいたクロスのこぼれ球が相手に渡る不運なもの。胸を張っていい内容だ。
だが本人は「自分には(川口のような)雰囲気も信頼もまだない。それがあれば最後の苦しい時間帯でチームを引き締め、失点を防げたはず」。
先発を奪ってから公式戦3勝1敗と勝率はいいが、毎試合1点ずつ失っていることに納得がいかない。「自分がミスして負ければ、すぐ代えられてしまうという危機感を持ってやっている」。次代を担う23歳は、賞賛と酷評が隣り合わせのGKの宿命と向き合っている。
山瀬”弟”が見せ場つくる
MF山瀬功治の弟、MF山瀬幸宏が兄に代わって後半38分から今季4試合目の出場。ドリブルでサイドを崩し、鋭いクロスなどで見せ場をつくった。
兄と同じトップ下が本職だが、持ち味は兄とは逆の利き足である左足の精度と威力。その破壊力はサテライトでは誰もが一目を置くところだ。
横浜Mユース出身の22歳も今年で4年目。「水沼監督は元コーチだから、サテライトでいいプレーをしているのをきちんと見ていてくれる。これを続けていくしかない」と意気込んでいた。
宿命と向き合う23歳
最後の最後、ロスタイムで失点。敗者の側には誰にとっても悔しい1点だが、その思いを最も強くかみ締めたのはGK榎本哲だ。
試合後に開口一番、「今日は能活さんに負けた」と磐田の日本代表GK川口を引き合いに出した。後半30分の松田のPK阻止などは「ける前に能活さんの間合いになっていた」と映ったという。このプレーが勝敗の分岐点になったことを考えれば、榎本哲が口にした敗北感は正しい。
だが横浜MのMVPもまた、GKだった。再三相手に独走を許す展開の中、ゴールに立ちはだかったのは榎本哲だ。後半、決定的な1対1を止めること3度。最後の失点も、はじいたクロスのこぼれ球が相手に渡る不運なもの。胸を張っていい内容だ。
だが本人は「自分には(川口のような)雰囲気も信頼もまだない。それがあれば最後の苦しい時間帯でチームを引き締め、失点を防げたはず」。
先発を奪ってから公式戦3勝1敗と勝率はいいが、毎試合1点ずつ失っていることに納得がいかない。「自分がミスして負ければ、すぐ代えられてしまうという危機感を持ってやっている」。次代を担う23歳は、賞賛と酷評が隣り合わせのGKの宿命と向き合っている。
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