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即戦力として入団したJリーグ1部(J1)横浜MのルーキーDF小宮山尊信(22)が頭角を現してきた。4月22日のリーグ第7節大分戦から左サイドバックとして2試合連続で先発フル出場。安定感のある守備と積極的な攻撃参加で、大分戦5-0、新潟戦6-0という、クラブ史上初の2試合連続5点差以上の勝利に貢献。前評判通りの活躍を始めた。

 次節の川崎戦(3日午後7時・日産ス)に向けた1日の紅白戦。左サイドを突破すると、切り返して右足を強振した。ゴールネットを揺らし、好調さをアピール。小宮山は「次の試合では、得点に絡みたい」と意欲をのぞかせた。

 即戦力として入団したが、開幕直後は精彩を欠いた。ポジション取りに気を使いすぎ、プレーが縮こまった。ベンチにも入れない日々。「悩みすぎて、気持ちが沈んでいた」
 しかし、練習は怠らなかった。開幕直後から、たった1人の居残り練習を続けた。相手守備陣を想定したダミー人形越しにクロスを上げるなど、「試合に出る準備はしていた」。不慣れなポジション取りも、練習の中で修正していった。

 大分戦から抜てきされると、これまでのうっぷんを晴らすように躍動した。積極的なオーバーラップからシュート2本を放った。同じ左サイドのMF山瀬幸は「1対1の強さがあるし、安心してボールを預けて前に行けるようになった」。チームに新たな風を吹き込んでいる。

 ただ、小宮山に満足感はない。「このくらいはプロ入り前からやれると思っていた。まだ2試合が終わっただけですから」と頼もしい言葉を残した。
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