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横浜Mは前半、ロペスの好パスからロニーが2度の決定機を迎えたが決められなかった。大宮はサイド攻撃に活路を求めたが、相手の堅い守備を切り崩す場面はわずか。後半は両チームとも攻めの精度が落ち、無得点で引き分けた。


☆兵藤が上々デビュー☆
 ルーキーの兵藤が守備的MFで先発出場。持ち味である豊富な運動量を生かした攻め上がりこそ少なかったが、安定したボール回しと献身的な守備で上々のデビューを果たした。

 早大では主将を務め、即戦力と期待される器。日本代表組が抜けたナビスコ杯の2戦は格好のアピールの場のはずだったが、前節の大分戦では高卒新人の水沼にスタメンを譲り、「悔しい思いをしていた」。

 フル出場を果たし「ある程度の自信にはなったが、出るだけが目標じゃない」と兵藤。「まだ自分らしさが出せていない。僕ら若手が底上げしないとチームは強くならない」と目標を高く置いていた。


☆助っ人の目覚めは?☆
 リーグ戦を含めた開幕4連勝は目の前にあった。しかし再三の決定機をみすみす逃しては、手にしかけた勝利もするりと逃げていく。

 この日も作戦は当たっていた。ラインを高く上げ攻撃的にくる大宮DFの裏のスペースを狙い、前半からロングボールを多く放り込んでチャンスをつくった。だがそこからが決め切れない。

 前半15分、MFロペスの柔らかいタッチのパスが相手DFの頭上を越えFWロニーの足下に。だがシュートはDFに当たりゴール左へとそれる。同35分にも再びロペスのパスにロニーが抜け出すが、最後はGKをかわしながらも、カバーに入ったDFに阻まれた。

 「大島、ロニー、坂田の3人のFWで回していくしかない」。指揮官は今後の過密日程をにらみ、リーグ戦2得点のエース大島を温存。ロニー、坂田の2トップに試合を託したが、期待は裏切られる形となった。

 「いい動きをみせていたしシュートもうまいのだけどね」。試合後ロニーをかばった指揮官だが「決めてほしかったのが本音」とも。内容は悪くなく、チームはいまだ無敗。とはいえ、眠れる助っ人の目覚めは早いに越したことはない。
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