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J1第16節第1日(4日、大宮0-0横浜M、NACK5スタジアム大宮)0-0でまたも大宮に勝てず、大宮戦はリーグ通算4分け5敗。試合後のサポーターのブーイングに木村監督は「ブーイングはちょっとキツい。厳しいなあと思いました」と不満げ。日本代表DF中沢は「何をしたら相手が嫌がるかを、瞬時に見つけないと。G大阪や鹿島は、その辺がしっかりしている」。J1通算350試合出場を達成したDF松田は「雰囲気はいい。あとは勝ちきることだけ」と前を向いた。
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横浜は苦手にまたしても勝てず、これでリーグ戦の大宮戦は4分け5敗となった。苦手意識の克服に向け、MF狩野を中心に攻撃を仕掛けたが最後のクロスやシュートが精度を欠き、チャンスで得点を奪えず。DF中沢は「チャンスを確実に決めないと上には行けない」と厳しい表情で話した。折り返し地点まで残り1試合で通算5勝5分け6敗。目標の前半戦終了時での勝率5割に向け、11日のホーム・山形戦は落とせなくなった。
浜Mは組織的な守備でゴール前を固める大宮を攻めあぐね、スコアレスドロー。大宮にはリーグ戦では未勝利で4分け5敗と9試合勝ち星がない。この日、ボランチでプレーしJ1通算350試合出場を達成した松田は「チームの雰囲気はいい。あとは勝ちきるだけ」と次節の山形戦に向けて気持ちを切り替えた。

術中にはまった。横浜Mは、苦手にする大宮の思うツボにはまり、無念のスコアレスドロー。リーグでの通算対戦成績は9戦未勝利(4分5敗)と、相性の悪さは生きていた。「これで、何も学ばない選手は何回やっても同じ。トライする選手が何人出るかでしょう」。日本代表DF中沢は苦言を呈した。
 整然とした大宮の守備を崩せず、ボールを失ってはカウンターを食らう展開。同じことの繰り返しに、中沢は「毎回同じことを言っている。(若手も)頭の片隅に入っているかと思いましたけどね」と、成長しない姿にがっくりとした。
 17節を終えた時点で、チームは勝ち越しが目標だった。次節の山形戦は勝利が義務づけられた。「サポーターは厳しいね」とブーイングに異議を唱えた指揮官。引いて守るスタイルの山形に勝ち、雑音を封じるしかない。
4日の大宮戦(NAC)にボランチで先発する横浜MのDF松田は、史上16人目のJ通算350試合出場達成が確実になった。「あまり(感慨は)なくて、400に向けての通過点」とクールな松田に、入団当時を知る木村監督は「(大先輩の)井原に対しても意思表示していたし、大物だなと思ったよ。400、500といけるんじゃないかな」。日本代表・岡田監督も視察する節目の試合で、代表復帰に燃える男が存在感を示す。
横浜MのDF松田が節目の試合で結果を残す。4日の大宮戦(アウェー)はJ1で350試合目。J史上16人目、単一クラブで達成した選手に絞れば、6人目の快挙となる。松田は試合前日の3日、「明日(4日)は結果を出したい」と意気込んだ。今はチームのタイトル奪取とともに代表復帰が目標。大宮戦は日本代表の岡田監督も視察予定で、勝利に貢献し、アピールするつもりだ。

横浜のDF松田が4日の大宮戦で史上16人目のJ1通算350試合出場を達成する。DF登録ながら最近では中盤で起用されており、この一戦もMFでの先発が確実。松田本人は「400試合出場は意識するけど、250とか350とかに関してはあまり意識はしていない。400試合出場に向けてのあくまでも通過点」と気にかけてない様子だが、前節G大阪戦で敗れているだけに「絶対に勝ちたい」とメモリアルゲームを勝利で飾ることを誓っていた。
松田、初得点も空砲
 MF松田の今季初ゴールは惜しくも空砲になった。DF小宮山の左クロスをFW狩野が頭で落とし、最後は倒れ込みながら松田。右足でネットを揺らしたが、後半に2分間に2点を失うまさかの逆転負けを喫し、「オレが点を取ったからかな…」。

 DF中沢の復帰により、ボランチへとポジションを上げた初戦で、攻撃面では結果を残した。だが、タレントぞろいのG大阪に中盤を支配され、守備面には課題。「ボールを回されている時の中盤のポジショニングをしっかりしないと」と次を見据えていた。


ひっくり返す力感じず
 「追い付かれた直後で、CKにしたくなかった」というGK飯倉の気持ちが裏目に出た。後半9分、タッチラインを割ろうとしたボールに空中で追いつくと、そのままピッチ内へとトス。待ち構えていたG大阪MF橋本に無人のゴールへと押し込まれた。ただ、この時点ではまだ35分以上の残り時間。大事なのはむしろここからだった。

 しかし、この日の横浜Mに再びゲームをひっくり返すだけの力は感じられなかった。引き気味の相手を押し込みこそすれど、パスは容易に相手守備網に掛かる。後半20分と30分には一気のカウンターを浴び、いたずらに警告を重ねた。「失点して下を向いてしまった」(MF松田)精神面が原因だとすれば、あまりに成長がなさ過ぎる。

 「(G大阪は)足元で制御するところとスピードを上げるところの区別ができていた」。予想外の大雨に技術力、判断力の差を問われたと振り返るのは木村監督。だが、采配(さいはい)にも疑問が残った。後半15、26分にFW坂田、金根煥と前線にターゲットを投入しながら、チーム一のパサーであるFW狩野は坂田に代えて早々に下げた。

 監督が指揮を執って1年足らずなら、選手も大半が20代前半の若手集団。だが、「おれらはまだ成長してる段階」(松田)というフレーズを言い訳にしてしまうようでは、上位は望めない。
J1第15節最終日(28日、横浜M1-2G大阪、日産ス)日本代表MF中村俊輔(31)の獲得失敗後、初試合の横浜MはG大阪に1-2で逆転負け。

 痛恨の敗戦だった。1-1の後半9分、相手シュートがDFに当たって流れたボールを、ライン際でGK飯倉がファンブル。こぼれ球を押し込まれた。

 「オレのせいで負けてしまった。本当に申し訳ない」。公式戦連勝が3でストップ。11位転落に飯倉はうなだれた。それでも木村監督は、「助けられたゲームもある。責めるのは酷」と23歳の若き守護神をかばった。

 MF中村俊輔の獲得失敗が決まってから初の公式戦。前日には斎藤正治社長が引責で、7カ月間の役員報酬50%カットを公表した。それでも、スタンドには「本当の意味でクラブ一丸となり、タイトル目指そうぜ」と温かい横断幕が張られた。

 サポーターの思いにこたえられるのか。俊輔ショックは、名門復活への“踏み絵”になるかもしれない。
横浜Mは“魔の3分間”で痛恨の逆転負けを喫した。前半20分にMF松田の右足ボレーで先制したが、後半7分に失点すると、同9分にはゴールライン際でGK飯倉がCKを逃れようとはじいたボールが相手MF橋本に渡り2点目。前半、再三の好守を見せていた飯倉は「オレが流れを壊してしまった」と肩を落としたが、木村監督は「飯倉に助けられたゲームもある」とかばった。

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