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●木村浩吉監督(横浜FM):

「(ホーム)最終戦、クラシコ。だけど選手たちには、そういう意識ではなく、残り3ゲーム、やってきたことの集大成としていいゲームを見せようと話していた。

中澤はケガから復帰して、先発で使うかどうかと思っていたが、本人が非常に前向きなので、スタメンに起用した。前節は松田がセンターで、この試合で中澤をセンターで使うことも考えたが松田のラインコントロールが良かったので、前節と同じように松田を中央にした。前半、前節のジェフ戦もそうだが、相手も必死だから多少アバウトに蹴り合いになる場面があるかもしれないが、それに耐えろと話していた。また後半に足が止まってくるからそこからが勝負だよということも言っていた。

松田が素晴らしいミドルを決めてくれた。今日のゲームのポイントは先制点、1点だと考えていた。あの1点で皆、落ち着いて普段のプレーをしてくれたと思う。もうちょっとチャンスはあったけど、最後にサイドでボールをキープしようとした時間に、ルーズボールから長谷川が決めてくれた。楽なゲームはないと思っているが、今日は終わってみれば危ない場面はなかった。最終戦、アウェイで勝って、天皇杯につなげていきたい。

来季については、前向きには考えたい。ただ、こんなにつらい仕事とは考えていなかった。シーズン途中で監督が代わるというのは、いい状態で指揮官が交代することは基本的にはない。そんな中で半年間、やってみた。自分なりに初志貫徹というか、曲げずにやってきたつもりだ。

小宮山を起用しなかったのは、小宮山がよくないということではなく、もっといい選択肢があったからだ。まず中澤を使うことにしたので、左サイドを小宮山にするか田中裕にするか考えた。また右を田中隼でなく小宮山にするかというオプションもあった。小椋は、非常に信頼している選手だが足首を痛めていたので大事を取った。田中隼は運動量がある選手だが、ちょっと試合がバタバタしてきたのでベテランの清水を入れてゲームを落ち着かせるようにと指示をした。坂田については、久々に使ったが悪いわけではない。相手のCBの足が止まってきたので、彼のスピードが生きると考えた」


●松田直樹選手(横浜FM):
「(得点シーンは)金(根煥)が外に開いてくれたので、後はループシュートを狙っただけ。(栗原)勇蔵とボンバー(中澤)とディフェンスラインを組んで楽しかった。ただ、前半に大黒選手に決定的なシュートを打たれた時は、練習でやっていた約束事ができなかった。それが課題かな。(3バックの)真ん中でやれるのは楽しい。ボランチをやったことで自分が成長できたと思う」

●長谷川アーリアジャスール選手(横浜FM):
「前半は厳しい試合だったが、自分が出たら何かしてやろうという気持ちがあった。プロ初ゴールということでうれしい気持ちでいっぱいです」

●金根煥選手(横浜FM):
「今日はチームが勝てたのは良かったが、自分自身にとっては残念なゲーム。1点取りたかったです。今日の相手ヴェルディは、フィジカル的には強いものの、スピードが今一つだったように感じた。でも、素晴らしいチームだと思いました。先発は3試合目だが、試合の流れがよくわかる。途中から入ると、空気の流れを読むのが大変だけど、でも大丈夫です。前回の千葉戦では、初ゴールをあげることができて気持ちが良かったです。でも、チームが勝てたことは、もっと良かったです」
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