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●木村浩吉監督(横浜FM):

「Jリーグ中断から6月のリーグ2試合、2連勝して次につなげようとスタートした。中澤が戻ってきたので栗原とCBを組ませた。あれほど雨が降るとは思わなかった。選手たちはスリッピーなピッチでやりにくそうだった。相手のリズムの時間帯は皆でバランスをとって守り、カウンターでなくともかまわないサイドを変えながらいつもどおり攻撃しようということだった。前半、ちょっとピンチもあったが相手のリズムの時間帯をよくしのいで、松田のゴールで1-0とリードした。ハーフタイムでは、ガンバはもっとボールを支配してくるから全員でしのごうと話した。

ところが立ち上がり10分でトントンとやられたので、それどころではなかった。慌てる選手が多く、後半があまり良い内容ではなかった。雨でスリッピーな中、ガンバはきちっと足元でコントロールして、スピードを上げるところとそうでないところを区別していたと思う。ウチの選手は、ビハインドになると足元でコントロールして何かをするというより、ラン・ウイズ・ボールというかスピードに乗りたがる選手が多いので、なかなかリズムがつかめなかった。リズムがつかみきれず、今日は自分たちの時間帯が作れなかった。ただ、また1週間後に、大宮、そして山形戦がある。ここで折り返しの17試合が終わる。ここまでで5割以上の成績を収めたい。またガンバとは、ナビスコで当たるチャンスがある。今日の悔しさも含めて、次につなげたい」

Q:後半の失点で流れが変わり、もったいないゲームを落としたのではないか?
「そのとおりです。しかし飯倉に助けられたゲームも多いので、彼を責めるのは酷だ。1-2となってから、そこを追いつき引っくり返せる力をつけていかなければいけない」

Q:金根煥を入れてから、攻めの狙いと現実の攻めが一致していない印象があったが?
「そうですね。金根煥はDFなので、本当はああいう使い方はしたくはないのだが、足も速いし身体も強いので相手にとっては嫌だと思った。選手には、金根煥をFWで起用したときには、パワープレーという意識ではないよと言っている」


●金根煥選手(横浜FM):
「監督からは積極的にゴールを狙えと言われた。また、身長の高さを生かして、ハイボールを狙うことを指示された。千真を狙ったクロスは狙い通りに蹴ることができた。でも、ゴールに入らなかったので残念」

●兵藤慎剛選手(横浜FM):
「相手にボールを保持される時間が多かった。そのなかで守備から入り、取ったボールを繋げなかった。そこで一回、繋げれば自分たちのリズムになったはず。そういうポジションを任されているのに、落ち着かせることができなかった。自分の役割ができなかったことに、すごくガッカリです」
 
●田中裕介選手(横浜FM):
「試合開始からボールは結構、相手に支配されていた。でも、先制して気持ちが楽になり、チャンスがあれば2点目を狙うというイメージが、みんなにあったはず。けれど、失点してからは相手が勢いに乗った感じ。個人的にも1点目の失点の時、センタリングを上げさせてしまった。それがすごく悔しいです」

●中澤佑二選手(横浜FM):
「先制した後、しっかり2点目を取りにいこうというプランがあった。ちょっとした心の油断なのか、遠藤選手がフリーになって決められた。なぜあそこで人が足りなくなるのかが問題。どこかで大丈夫だろうと思い、動きが止まってしまった。技術的にガンバのレベルは高かった。多少プレッシャーがあっても、キープできるような選手が多い。その部分での差が90分を通して、少しずつ出てきたのかも」
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