マリノス記事を日々収集
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俊輔2世”の右足が名門を救った。後半14分、ゴール約20メートルからのFK。横浜M・MF狩野の放った曲線は、相手7人の壁の右上を抜けて急激に変化すると、ゴール右隅に突き刺さった。 「絶対に決めてやろうと思っていた。少しはチームの力になれたので良かった」 言葉は控えめだが、これで4戦連続全4得点を演出し、9月の無敗を牽引。MF山瀬功が右足首ねんざで離脱する中、代わって登場したイケメンが、J1残留をグイッと引き寄せた。 木村和司、中村俊輔…。脈々と連なる横浜Mのファンタジスタの系譜を引き継ぐべく、05年に入団。「俊さん(俊輔)を参考にしたということにしておいてください。俊さんのビデオは見てます」。俊輔のベストセラー『察知力』も早々に読破するなど、所属事務所も同じ、あこがれの先輩を目標に、日々居残り練習で技を磨いてきた。 大分マルセロ・コーチをして「難しいところからの素晴らしいゴール」と脱帽させる芸術FK、展開力、ポーカーフェースは、まさに俊輔を彷彿させる。度重なる大けがで出場機会に恵まれなかったが、木村新監督就任のもと、潜在能力を一気に開花させた。 入団当時に横浜Mを率いていたのは、日本代表・岡田監督。視察に訪れたこの日は、京都への新幹線出発が迫っていたため言及こそしなかったが、これまでに「もともとセンスはある。経験を積めばよくなる」と話すなど、常に注目。29日発表の南アW杯アジア最終予選・ウズベキスタン戦の代表入りは難しいが、将来的な可能性は十分。来季、横浜M復帰が濃厚な俊輔との共演も楽しみになる。 「キックは自分のウリ。自信はある」と狩野。名門の復権は、この頼もしい新スターが“カノウ”にする
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