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若き救世主が、名門をよみがえらせた。横浜のFW狩野健太(22)が直接FKを決めて、大分を暫定首位の座から引きずり下ろした。後半14分、約20メートルの距離から右足で決め、チームを1-0の勝利へ導いた。来季J2降格の危機に直面する中、日本代表MF中村俊輔(現セルティック)以来の「生え抜き司令塔」が、最近の4試合すべての得点に絡む活躍。4戦無敗で、J1残留争いから抜け出した。

 ゴールマウスの1カ所だけを、見据えていた。後半14分の直接FK。キッカーの栗原に「蹴らせて」と名乗り出た。「オレにはパワーがない。コースを突けば入る」。右足内側で鋭く回転をかけて7人の壁を越すと、ボールはポストを外側から巻いてゴール右隅に突き刺さった。チームを4戦無敗に導く、今季公式戦初得点。胸を張り、こぶしで心臓をたたいてみせた。

 J2降格圏をさまよう中、故障離脱した山瀬功に代わって司令塔を任された。重圧に苦しみ、で試合ごとに2キロ体重が落ちる中「行けるところまで行く」と運動量を惜しまなかった。前線から激しくボールを追い、精度の高いパスでDF陣の裏を突いた。後半34分には味方の右クロスに合わせて自らゴール前に飛び込むなど、決定機を演出した。13日の神戸戦で相手のオウンゴールを誘ったのを皮切りに、4試合で全4得点に絡む活躍。木村監督も「何かをやってくれる気がする」と目を細めた。

 同じマネジメント事務所に所属する縁で、中村俊の帰国時には食事をともにしてアドバイスを受け、自主トレも見学させてもらった。今季は2月に右ひざの靱帯(じんたい)を損傷し、3月にも左足の中足骨を骨折したが、リハビリ期間中に中村俊の映像を分析し、連日の居残り練習でキック力に頼らない蹴り方を習得。「俊輔以来の生え抜き司令塔」という周囲の期待に、結果で応えつつある。

 横浜を指揮した日本代表岡田監督にパスセンスを見初められ、今年でプロ4年目。恩師も視察に訪れた一戦で成長の跡を記した。「目立つ色にして、自分自身にプレッシャーをかけたい」と染めた金髪はすっかりトレードマーク。「そろそろ黒に戻そうと思ってたけど、今では験担ぎみたいなもんですから」。名門の若き才能が、低迷脱出への扉を開けた。
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