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横浜ユースの来季監督に北京五輪日本代表でコーチを務めた井原正巳氏(41)が就任することが2日、決定的となった。関係者によると、すでにオファーが届いており、本人も古巣復帰に前向きな姿勢を示しているという。クラブ側は“ミスターマリノス”と呼ばれた井原氏を将来のトップチームの監督候補として迎え入れる方針だ。

 ミスターマリノスが10年ぶりに横浜に帰ってくる。複数の関係者によると、すでに井原氏にはユース監督のオファーが届いており、本人も前向きな姿勢を示しているという。井原氏の監督としての手腕は未知数だが、クラブ側は選手としての実績やカリスマ性などを高く評価しており、将来の監督候補として迎え入れる方針。近く最終交渉が持たれ、正式決定する可能性が高い。

 井原氏は筑波大を卒業後、90年から横浜の前身である日産自動車に在籍し、99年まで横浜でプレー。00年に磐田に移籍し、01、02年には浦和に所属した。日本代表としても活躍し、国際Aマッチ出場数は歴代最多の122を誇る。現役引退後は解説者などを務め、05年に日本協会公認の指導者S級ライセンスを取得。06年8月からは北京五輪代表コーチとして、日本の4大会連続の五輪出場に貢献した。8月の北京五輪後には欧州に渡り、プレミアリーグの強豪アーセナルなどで指導のノウハウを学んでいた。

 井原氏には複数のJクラブが監督就任を打診していたが、最初のステップとしてユース監督を選択。横浜のトップチームの試合に頻繁に足を運ぶなど古巣への愛情も決断を後押ししたとみられる。育成型クラブを目指す横浜にとって、ユース監督は重要なポスト。将来的なトップチーム監督就任を視野に、井原氏が下部組織でタクトを振る。
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