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横浜が今季初の逆転勝ちで2―1と大分を下し、今季アウェー初勝利を挙げた。

 横浜はDF中沢佑ニ(31)が流れを変えた。1点ビハインドの前半30分。右CKにFW渡辺が頭で合わせたボールを相手GKがはじくと、こぼれ球に素早く反応した。左足シュートで同点ゴールを決めた。ナビスコ杯を含め、今季先制された試合は3戦3敗。劣勢に回ると弱いだけに、ベテランの得点がチームを活気づけた。その10分後にDF田中裕介(23)が勝ち越し弾。リーグ戦では昨年3月15日の札幌戦(アウェー)以来となる逆転勝ちで、今季の敵地初勝利を挙げた。

 中沢は「内容はよくない」と渋い表情で振り返りつつも、収穫を口にした。「悪い流れを断ち切れないところがあったけど、悪いなりに勝ちきったのは収穫と言っていい」。第5節の神戸戦で5得点するなど、勢いに乗った試合は強い。一方で、1度流れを失うと何もできなくなってしまう傾向がある。典型的な逆転できないチームだった。

 若手が多いだけに、中沢はDF松田とともに試合運びに気を配った。「若手に細かく考えさせても長所が出ない。若いモンは勢いよく。修正点は、オレら、おっさんが気を配ればいい」。松田も腰痛から強行復帰。木村監督が掲げていた「ゴールデンウイークの5試合で最低3勝」というノルマも達成した。若手を支えてきたベテラン2人にとっても、価値ある逆転勝利だった。
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