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横浜MF山瀬功が、新境地確立ゴールでチームを勝利に導いた。0-0の後半開始直後に、約40メートルのドリブルから、右足で先制弾を決めた。「ボランチになった当初は、ゴールに近づく前に息切れしていた」と山瀬功。昨季2ケタ得点を記録したトップ下からのコンバートで、今季3試合無得点と本来の決定力を失っていた。だがこの日のゴールで「だいぶエネルギーの使い方が分かってきた」と、ボランチでのプレーに手応えを得た様子だった。

 一方で岡田ジャパンでは、トップ下のプレーが求められる。3月26日バーレーン戦でもトップ下に入ったが、精彩を欠いた。「代表でクラブと違うプレーをしようと思うのではなく、むしろボランチの感覚でもっと自由にボールを受ければよかった」と振り返る。

 これまでの自分を変えるのではなく、これまでの自分に新たなエッセンスを加えればいい―。山瀬功は「今までのトップ下のプレーに、ボランチでの経験がうまくプラスされてきていると思う」とうなずく。東京戦の決勝弾は、山瀬功が選手としての幅を広げた何よりの証しだった。
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