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横浜の山瀬兄弟が5点差圧勝劇の立役者になった。前半11分、弟幸宏の左足シュートがゴールネットを揺らした。貴重な先制点は、プロ初得点に加え、23歳のバースデーゴール。「得点後に頭をバシバシたたかれたけど誰だか分からなかった」と幸宏。記念ずくめの得点を、兄功治が真っ先に駆け寄り祝っていた。後半43分には兄が弟のパスからチーム5点目。広島の森崎兄弟につぐ、J史上2度目の同チーム兄弟アベック得点を達成した。

 普段は言葉をあまり交わさないシャイな兄弟。試合後の兄の祝福の言葉は「親から電話があるはず。必ず出るように」と素っ気なかった。だが主将のDF中沢は「今日の2人はプレーで言葉を交わしていた」と察した。同じドリブラーでも突進力の兄に対し、弟は「ヌルヌルドリブル」といわれる独特のリズムが武器。それぞれの個性で、力強く横浜を引っ張る。

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