中沢気合！「人生最後」

ドイツＷ杯にかけるＤＦ中沢のハートは半端ではない。「代表はあと半年だと思っている。それ以降のことは考えていない。人生最後の代表合宿だと思っている」言葉だけではなく、グラウンドでもその気持ちを表現した。

　代表合宿のＶＭＡ（有酸素最大スピード）測定では昨年の２０本を上回る２４本で小笠原と同じくトップ。スタンドから大きな拍手を受け、２５本目のスタートラインに立ったが、さらに拍手が沸いたところでわざと転んでストップ。一転笑いの渦となり「２５本目？　行こうとしたけど有終の美を飾ろうと思った」と雰囲気づくりも忘れなかった。

　１８日のチーム始動前にも、自宅近くのアップダウンのあるコースで走り込んだ。横浜Ｍでも２部練習にもフル参加し、砂浜での走り込みで先頭に立った。走って走って走りまくっているボンバーは「（この日午後の）クロスカントリーも楽だった」と笑い飛ばすほど。

　基礎体力をしっかりつくり、まずは２月１０日の米国との今年初戦に向けて照準を合わせている。２７歳でまだ若いが、「人生最後」という言葉が出るほどドイツへ向けて気合が入っている。