横浜Ｍ・水沼監督 天皇杯が置き土産

横浜Ｍの水沼貴史監督（４６）が１２日、残り試合でのチーム改革に強い覚悟を見せた。チーム側が「監督は白紙」とし、来季の続投の可能性が低くなったことに関して「ノーコメント」としながらも、「リーグ残り４試合、天皇杯はうまくいけば４試合か５試合。そこで伝えられるものを選手に伝えたい。それで伝えられなかったら、自分の責任」と話した。

　今季途中からチームを指揮し、一時はＪ２降格さえ見えた状況を打開。今月に入り、守備主体から攻撃主体へのチームへの変ぼうを目指し、戦術や選手の起用法も変えた。日産時代からの生え抜きで、人一倍クラブを愛する気持ちは強い。だからこそ、行き詰まったチーム状況に危機感を募らせる。「シーズンが終わってから後悔したくない。今やれることをやる」と話し、天皇杯制覇にも意欲をのぞかせた。