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ようやく心の底から笑えた。死闘の末に鹿島を下した直後のヒーローインタビュー。「この勝利を誰にささげるか」との質問に、横浜Mの守護神、榎本哲也(26)は「娘に!」と力強く即答した。146日ぶりのリーグ戦。7月16日に生まれたばかりの長女・妃花(ひな)ちゃんにようやく父の活躍をプレゼントすることが出来た。

 昨オフに延長した3年契約の1年目。不動のGKとして新シーズンに臨んだはずが、自身の不調も影響し、4月26日の名古屋戦を最後に出番を失った。若手GK飯倉が台頭する裏で、左ふくらはぎと腰ついねん挫と2度の負傷を負い、ポジション奪回のチャンスは遠のくばかり。そのどん底の時期に授かったのが妃花ちゃんだった。

 「ストレスをためて、娘が泣いてイラっとしたこともあった」と榎本。その度に自己嫌悪に陥った。人生最大の幸福と試練の挟間で苦しみながら、GK飯倉の出場停止の影響などで、ついにこの日先発復帰。FW坂田が先制点を奪った際にはチームメートからもゆりかごダンスで祝福され、奮起。冷静な守備で1点差を死守した。

 今季は長年の夢も寸前で実現しなかった。横浜Mユース時代、当時、トップに所属していた日本代表MF中村俊輔(エスパニョール)とは練習パートナーを務めた仲。練習場まで車で送ってくれるなど、私生活から面倒を見てくれた大先輩とは今でも連絡を取る。その俊輔が本来は6月に横浜Mに復帰するはずだった。「来れなくなったと聞いた時、ショックだった。一緒にやるのが目標だったから」と悔しがる。

 「いつかシュンさんが戻ってきても、自分が出てなければ、一緒にピッチに立てない。オレが頑張らないと」。父親として初出場初勝利を成し遂げた榎本は残りのシーズンに向け、気持ちを新たにした。

 ◆榎本 哲也(えのもと・てつや)1983年5月2日、神奈川県生まれ。26歳。小学校1年で一般スクールに入って以来、横浜M一筋。小学校3年時からGKとなる。03年シーズンの開幕戦、磐田戦でトップデビュー。昨季は日本代表候補にもリストアップされた。180センチ、73キロ。
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