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Jリーグを制した過去2年一度もなかった3試合連続の2失点で、大宮、川崎のJ1昇格組に連敗を喫した。両チームに共通していたのは明確なカウンターの意識。MFとDFのラインをコンパクトに保ちしつこく守備を続け、千載一遇の好機を生かす。強者食いのための常とう戦法に、ひたすらに徹していた。
 前半28分の失点。自陣左サイドへのロングパスを簡単につながれ、最後はフリーのマルクスに先制弾を許した。監督も選手も「確実にオフサイド」と口をそろえる不運なものではあったが、逆に言えば副審がDF最終ラインに追いつけないほどの、〝瞬殺〟だった。「たった一本しかなかったところで、やられてしまった」。DF栗原はうつむいた。
 守りに徹することができれば、恐らく横浜Mの右に出るチームはない。だが2年連続王者のDF陣が対しなければならないのは、一瞬の集中力がものを言う、相手のカウンター攻勢。岡田監督はこらえきれないDFの一因を、「一回のミスで入れられる、小さな個々の原因」と説明した。
 攻撃陣はいまだ駒不足。DF陣のもう一歩の奮起こそが、浮上のかぎとなる
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