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☆敗戦にも確かな手応え☆
 桑原新体制が喫した初めての黒星。だが指揮官は試合後「下を向く必要はない。次につながる内容だった」と胸を張る。リーグ戦5試合連続無失点の前年王者から得点を奪うなど互角の内容に持ち込み、敗戦の中にも確かな手応えを感じたからだ。

 鉄壁の相手のゴールを破ったのはまたしてもサイドから。1点を追う後半22分。左サイドでフリーになったMF小宮山が内へと切れ込み、豪快に右足を振り抜いた。新体制初得点となった浦和との開幕戦を見ているかのよう。チームが武器とするサイド攻撃は王者相手にも通用した。

 それだけに敗戦で終わった結果に、イレブンの表情は悔しさに満ちていた。小宮山は「あそこで追いついたらこっちが勝つ流れだったのに」。MF松田も「最悪でも引き分けにしたかった」と初黒星を受け止めた。

 それでも松田は「鹿島は完成されたチーム。うちはこれからのチーム」と言葉をつなぎ、前を向いた。山瀬功は慣れない守備的MFで試行錯誤中。MFロペスも周囲との連係に課題を残し、まだまだ強くなれる。
 負けて知る勝利への渇望感こそが、チームを成長へと導くはずだ。

☆監督コメント☆
「前年の王者は勝負強かった。坂田投入の準備をしているときに勝ち越されてしまった。ただ結果は1-2でも下を向くゲームではない。中2日で迎える次につながる内容だった」
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