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中沢が攻守に奮闘
 主将のDF中沢が攻守に奮闘。3連覇が懸かるアジアカップにも弾みがつく活躍だった。

 まずは守備。DFラインの中央で相手の攻撃チャンスの芽を摘み取っていった。後半14分には相手のロングボールに素早く対応し、スライディング。体を張ったプレーで3試合連続無失点に貢献した。

 攻めては後半23分、CKを頭で合わせ、勝利を決定付ける今季初ゴール。鮮やかな一撃に「いままでセットプレーで点が取れなかったのが不思議なぐらいだよ」と口元も緩む。

 日本代表でも大黒柱としての活躍が求められる。「3連覇という大きな夢に向かって、チーム一丸となって頑張りたい」と活躍を誓った。



チームの成熟に手ごたえ
 中断前最後の試合を快勝で締めくくった。前半35分、今季初のCKからの得点となる先制点をMF河合が奪い、追加点もCKからDF中沢のヘディングで挙げた。最後はMF山瀬功が右足でけり込み、4試合ぶりの白星だ。

 そのゴールラッシュは、一歩ずつ前へ進んできたチームの姿に重なった。先制点は今季91本目のCKから生まれた。早野監督は「ずっと入らないで苦しんできたが、ようやくだね」と日々の練習が実を結び、嬉しそうだ。

 開幕直後につまずいたが、第4節を前にした3月25日、ナビスコ杯の清水戦でシステムを4―4―2に変更。前線から激しいプレスをかけるスタイルでゴールを量産。相手チームに戦術を研究され、停滞を余儀なくされた時期もあったが、選手同士で意思統一を図り「プレスにいく、いかないの判断ができるようになった」と河合。

 チームの成熟は、ここ6戦負けなしで、この間の失点はわずか2という安定した戦いが物語る。7勝5分け6敗と白星先行で折り返しを迎えた。早野監督は「チームが本物になるために休んでいる暇はない」。中断期間に手綱を緩めるつもりがないのも、確かな手応えがあるからだ。
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