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リーグ戦12位と低迷する横浜の岡田武史監督(49)が背水の陣で30日の新潟戦に挑む。磐田戦の敗戦から一夜明けた27日、練習を再開。今度の結果次第では進退問題も浮上しかねない厳しい状況だが「闘志は衰えていない」と強い気持ちで勝利へ向かう姿勢をのぞかせた。

 Jリーグ中断明けから1分け2敗。26日に磐田に1―3で敗れ、12位と不振にあえぐ岡田監督の姿に悲壮感が漂った。「現実的な感覚として(優勝争いの)リミットと思っていた」と前節の敗戦をあらためて悔やんだ。

 悪い流れを変えようとメンバーやシステムの変更をこれまで何度か試みてきたが、結果は出なかった。それでも監督の頭の中にはチーム再建の糸口が見えているのかもしれない。ただ具体的な策については「それは秘密」と言葉を濁した。

 03、04年とリーグ戦を連覇。しかし昨年は一気に9位まで急落した。2年続けて優勝争いから脱落。しかも下位に低迷している現状では、責任を問う声が高まっても仕方がない。この日、クラブハウスを訪れた中村勝則取締役は「次の試合で負けたからといって、すぐ(監督を)代えることは考えていない」と変わらぬ信頼を口にした。その上で「あの負けず嫌いが、(中断中の)北海道キャンプではいい出来だったのに、うまくいかなくて、期するものはあるのは当然」と苦しい立場にある監督の心境を代弁した。

 監督自身は進退問題について「そういうことは話さない」と明言を避けた。しかし、30日の9位新潟戦が今後を左右する試合となるのは確実だ。「今までは愛想が悪くてもしゃべってきたけどさ、3日間はナシでもいい?」と新潟戦までコメントを拒否する姿勢を打ち出した。背水の一戦に向け「オレの闘志は衰えていない」と決意を語った指揮官。今こそ負けず嫌いの意地を見せる時だ。
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