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サッカーのU-17アジア選手権は11日、シンガポールで準々決勝を行い、日本はイランをPK戦の末に下して、来年のU-17ワールドカップ出場を決めた。

「奇跡としか言い様がない」と監督の城福浩が表現したPK戦。
 負けが決まった瞬間のショックを軽くするために、それを覚悟してGK廣永のセーブを見ていた。120分戦って1-1(日本のゴールは柿谷)。勝てばアジアベスト4入りが決まり、来年8月に韓国で行われるU-17ワールドカップ(W杯)の出場権が手に入る天下分け目のゲームだった。

 PK戦は日本が先行。1人目の水沼はすんなり決めるが、そのあとは波乱が続く。2人目の田中がGKに読まれて止められる。これはGKの動き出しが早く、やり直しのキックを決めるのだが、イランのGKは動き出しが早いが、コースを読んで止める嫌なタイプ。日本は3人目にGK廣永がポストに当てながらも決める。

「GKが蹴るのはリスクが大きい。もし外すと、その後のセービングに影響が出かねないが、廣永は自分から蹴ると言ってきた」(城福監督)
 そのリスクを乗り越えた日本だが、4人目の比嘉が止められてしまう。ここで入れられれば、5人目にプレッシャーが掛かるところだったが、イランの4人目がポストに当てて3-3のイーブン。5人目はお互い決めるのだが、日本のゴールは、これが2度目となる蹴り直しを決めてのゴール。イランGKの動き出しが早かったものの、甲斐の最初のキックは止められていた。

 そしてサドンデスの6人目からは、さらに大波乱となる。6人目の山崎がポストに当てて外すと、イランもポストに当てて日本は命拾い。だが、7人目の金井は読まれてセーブされる。この時点で負けを覚悟した日本。サドンデスとなって先行で決められず、相手が外すことを2回連続で期待できるほど、楽観できる状況ではなかった。しかし、イランの7人目のキックを廣永が止める。今大会を通じて、初めてのPKセーブを大事な場面で見せて、またしても日本は命拾いをする。そして8人目(岡本)は双方ともに決めるが、何と9人目の山田が外してしまう。

「3度目はない」
 スタジアムにいた多くの日本人が、そう思っただろう。しかし、ここでも廣永がファインセーブ。イランのキャプテンが蹴ったボールを右に飛んで止めたのだ。結局日本は、サドンデスの先行で3回決められなかったものの、1度目は相手が外し、残る2回は廣永が止めてくれた。城福監督の言うように「奇跡」という以外に表現のしようのない展開であった。

 続く10人目(柿谷)、11人目(水沼)とお互いに決めて、12人目の田中も2順目のPKを決める。3人連続日本が決めているということは、イランは3人連続「外したら負け」のプレッシャーを感じているということだ。イランの12人目も2順目のキックだったが、確実に決めようとするキックはポストに嫌われる。この瞬間、日本の勝利が決まった。

 両腕を挙げる廣永に向かって、フィールドプレーヤーが全力で駆けよって抱き合い、気が付くと監督の城福もそこにいた。日本が最も苦手としたカテゴリーであるU-17。その世界大会出場を3大会ぶりに決めた。それも、かつてない強烈な経験の末につかんだ、世界への切符。
 90分の戦いは前半、柿谷のゴールでリードするも、後半にイランに追い付かれ、その後は延長戦の30分を含めて、相手の攻撃に耐え続ける時間が続いた。そして、12人に及ぶPK戦。ある意味、仕方のない流れではあったが、最後は日本の意思が勝利を引き寄せた。
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