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横浜が天皇杯制覇へ向け、異例の「禁ディズニー」指令を出した。26日のオフを前にした練習終了後、ピッチ上での簡単なミーティングで木村監督が「明日はディズニーシーとか、ディズニーランドとかには行かないように」と冗談まじりに選手たちに念を押した。

 年末で華やかなイベントが多い時期だが、わき目を振らずにタイトルに集中するように、との意図が込められていた?

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横浜MF狩野健太(22)が鳥栖戦で1得点2アシストの活躍をみせ、チームを14年ぶりの4強に導いた。勝てば年末まで試合が続くため、予備登録されている来年1月10日の代表合宿招集が消滅する皮肉な状況。だがあくまで勝ちにこだわり、正確なキックで、相手の激しいプレスに苦しむチームを救った。

 迷いない走りで、難敵の息の根を止めた。2-1の後半終了間際。狩野はFW金根煥にスルーパスを出し、そのままゴール前へと走った。2人のDFを振り切り、左クロスに右足を伸ばす。チーム3点目で、鳥栖の反撃意欲を打ち砕いた。

 「内容はいまいちでも、勝てたことが大きい」。0-1の前半26分には、CKでDF中沢の同点弾をアシストした。先制されて浮足立っていたチームを救い、同44分にも、CKでDF栗原の勝ち越し弾をおぜん立てした。

 急成長を日本代表の岡田監督に認められ、若手中心で臨む来月20日アジア杯予選イエメン戦の予備登録メンバー入りした。だが各クラブのオフ期間確保のため、最終的に招集されるのは天皇杯で準々決勝までに敗退した選手のみ。この日視察した同代表の大熊コーチに強烈アピールはできたが、皮肉にも代表初招集の可能性を自ら消滅させてしまった。それでも「天皇杯で優勝して、来年ACLで活躍した方が、長い目で見たら代表に定着できる」。主力がそろう1月28日のバーレーン戦など、代表入りのチャンスは今後もきっとある。
横浜から来季戦力外通告を受けたFW大島秀夫(28)が、新潟に移籍することが17日、決定的となった。国内屈指の高さと技術を誇るポストプレーヤーに対して、争奪戦が繰り広げられていたが、大島は熟慮の末に、山形時代の恩師、鈴木監督率いる新潟入りを決断した。早ければ22日にも正式契約し、移籍が発表される。

 大島は07年のJ1日本人得点王(14得点)ながら、今季推定年俸2000万円と非常に安価。ゼロ提示の選手で移籍金もかからないため、山形や神戸など8クラブが獲得に動いた。そのなかで大島は、新潟と、昨年横浜のコーチだった高橋新監督率いる柏の2つに候補を絞り、今週までに他クラブに断りの連絡を入れた。最終的には、神田強化部長が「今は大島の獲得しか考えていない」と公言する新潟の熱意にほだされ、移籍を決めた。

 新潟の鈴木監督は04年に山形の監督に就任した際、大島を絶対的エースに指名。その年のJ2得点王(22得点)に育て上げた。新潟でも大島を軸に据えたチームをつくるため、クロスに定評のあるMF松下らの慰留に努めている。

 大島はプロ1年目に所属の横浜Fが消滅。3年目には京都からゼロ提示を受けた。今回が2度目の戦力外通告だが、争奪戦となったため来季年俸の相場も推定3000万円までつり上がり、選手としての価値は逆に高まった。数奇な人生を歩むストライカーが、5クラブ目の新天地でさらなる飛躍を目指す。
横浜GK榎本哲也(25)が12日、1回目の契約更改交渉に臨み、前年比500万円アップの年俸3000万円(ともに推定)でサインした。「高い評価をしてもらった。これで天皇杯のプレーに集中できる」と笑顔を見せた。複数年契約も勝ち取り、「来年は(下部組織からの在籍年数が)20年目だし、チームがもっといい成績を残せるように頑張りたい」と来季へ意欲をみせていた
Jリーグは9日、J1、J2の合同実行委員会で、Jリーグ選手協会側が求めている国内移籍の際に生じる移籍金の撤廃を検討した。国際ルールでは契約満了時の選手に移籍金は必要なく、羽生英之事務局長は「われわれも(国際ルールに)合わせなければいけない状況に近づいている」と語った。

 実行委では実戦不足を指摘されている20歳前後の若手の強化策も議論。年内にクラブや高校、大学の指導者などを入れたプロジェクトチームを発足させることを決めた。

横浜のDF松田直樹(31)が、先制ゴールを挙げた。後半13分。東京VのMF福西からボールを奪うと、そのままドリブルで攻め込んでいき右足でゴールを決めた。ロスタイムには長谷川の初ゴールも出て、ホーム最終戦を勝利で飾った。松田は「練習したことは試合で出ると信じてやってきた。若手の台頭は素晴らしいけど、まだまだ負けません」と笑顔で話していた。
横浜の非公認マスコットのワルノスが、ついに日産スタジアム侵入を果たしていたことが24日、分かった。これまでは、クラブに無断で対戦チームの偵察を行うなどの暴走で、出入り禁止とされていた。だが23日夕刻、スタッフがアウェー千葉戦のため出払っている隙をつき、ついに場内に侵入。スタジアムウエディングに乱入すると、頼まれてもいないのに神父役に立候補し、新郎新婦を困らせていたという。一線を越えたことで、今後暴走ぶりがさらに加速することが懸念される。
Jリーグ鬼武健二チェアマン(69)が、日本協会の犬飼基昭会長の改革案に「NO」を突きつけた。18日、都内でJリーグ将来構想委員会を開き、同会長が提案した(1)10年からのシーズン秋春制移行(2)ナビスコ杯の五輪方式導入(3)天皇杯の日程見直しについて討議。鬼武チェアマン(C)は「無理が通れば道理が引っ込む、というわけにはいかん」と会長の提案に不快感を示し、現段階では受け入れない方針を示した。

 (1)シーズン制移行 委員会では9月開幕~5月末の秋春制で試合日程をシミュレーション。11年1月のアジア杯(カタール)など日本代表の活動期間を考慮すると、リーグ戦8~9試合が未消化になると結論付けた。欧州のように、8月中旬から前倒しで開幕する例もあるが、鬼武Cは「猛暑や雷雨があるから7、8月はやらないという(シーズン移行の)大前提が崩れる。準備が必要だし、10年からは無理」と断言した。

 (2)ナビスコ杯 犬飼会長は若手育成を図るため、出場資格を23歳以下の選手とオーバーエージ(年齢制限外)3人に制限する「五輪方式」を提案。鬼武Cは「ニューヒーロー賞を設けたり、代表がいなくても若い選手が盛り上げている。JリーグのことはJリーグが決める」と突っぱねた。

 (3)天皇杯 犬飼会長はシーズン移行を視野に、元日決勝を含めた日程見直しを示唆。鬼武Cは「日本で最高の大会なら、シーズン終盤に決勝を行うべきだ。シーズン移行とは別問題」。

 将来構想委員会は来月初旬に再開して継続審議するが、第2回の会合で早くも犬飼会長の案が否定されるという事態に陥ってしまった。
横浜が「若い順に蹴れ」作戦で、浦和とのPK戦を6-5で制した。2-2でPK戦に突入した場面で、木村浩吉監督(47)はあえてDF松田ら経験豊富なベテランを温存。先制点を挙げたMF狩野ら、公式戦でのPK成功体験のない若手を起用し、見事に6人全員成功による勝利を導いた。

 延長後半終了直後。PKオーダー表を手にした木村監督は「まずU-23(23歳以下)で行く」と、出場中の若い選手から名前を読み上げた。1人目は「2年前の天皇杯大分戦でPKを外して、罰として丸刈りにさせられた」という22歳MF狩野。4人目のDF田中裕まで、すべて23歳以下の北京五輪世代で、しかも公式戦でのPK成功経験がない“PK童貞”だった。

 「ぜひPKを蹴りたいと思っていた」という2人目MF兵藤はゴール右隅に。「120分走って、足がつっていたけど、気持ちで入れた」という3人目MF小椋は左隅に。勢いのあるキックで、選手たちは次々と“筆おろし”を済ませた。浦和6人目MF鈴木のPKを止めた、殊勲のGK榎本も「みんな思ったよりもうまくて驚いた」と笑った。

 「オレも若手をいかせたかった」と話したベテランDF松田らを温存してのPK戦勝利。木村監督は「オレは引退直前の天皇杯決勝で、PK戦でキックを失敗し、そのまま現役を退いた。でも若いヤツは、たとえ失敗しても得られるものは大きい」と話した。公式戦初先発の22歳FW金根煥も含め、若手が今後につながる「初体験」をした一戦になった。ホンバン至上主義の木村式育成には、イッパツ勝負の天皇杯は最適だ。元日の決勝へ向け勝ち上がることで、選手たちがオトナの階段をのぼっていく
シーズン終了を待たずして、ボンバーヘッド争奪戦が勃発(ぼっぱつ)した。今季限りで横浜との契約が切れる日本代表DF中沢佑二(30)に対し、すでに条件提示済みの神戸に加え、浦和と大宮も獲得オファーをしたことが、4日までに分かった。慰留を図る横浜も交え、年末年始にかけて、激しい勧誘合戦が展開されることになった。

 浦和は年俸1億円の3年契約を提示。数字自体は同1億5000万円の神戸を下回るが、他クラブより高い公式戦勝利給・タイトル給をあわせれば、条件的にはほぼ同等とみられる。中沢は埼玉県出身で、現在も吉川市にサッカースクールを構えている。ある浦和関係者は「うちに来てくれる可能性は高いと聞いている」と自信満々だ。

 同じ埼玉県の大宮も獲得を打診。高年俸とはいえ、確かな実力を評価して獲得に動くクラブが、今後増えることは確実だ。横浜もすでに年俸1億1000万円の2年契約を提示し、慰留を図っている。中沢にとっても、30歳を過ぎて移籍金がかからない状況は、自分に対する各クラブの評価を年俸提示額で純粋に比較できる好機。中沢がオフの主役になりそうな気配だ。(年俸はすべて推定)
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