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横浜の新人MF兵藤慎剛(23)が待望のプロ初得点を決めた。札幌戦の後半25分。左サイドからの低いクロスを、大事に右足インサイドで押し込んだ。「今日負けたら自分のせいだと思っていた。何とかしようと思っていた」。わが事のように喜ぶ仲間にもみくちゃにされた。

 長崎・国見高時代は東京平山らとともに全国制覇。早大卒業時には浦和や柏など複数クラブが獲得に動いた05年ワールドユース日本代表の司令塔。この日は本職ではないFWに入りながら、巧みな動きで決定機に顔を出した。だが前半5分、27分と大きなチャンスを外し、最近リーグ戦でも逸機が続いた「トラウマ」が頭をよぎった。そんな悪い流れを断ち切るゴールに「そろそろ決めろと冗談交じりに言われてたけど、さすがに気になってました」とほっとした笑顔を見せた。木村監督も「彼が決めてくれたのは、チームにとって大きい」とうなずいた。ここまで公式戦31試合で無得点だった大器が、横浜を92年以来の天皇杯Vへと引っ張る。
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日本代表の岡田武史監督(52)が、代表選手面談ツアーを開始した。1番手として、10月31日に古巣横浜の練習を現地視察。終了後にDF中沢佑二(30)と1対1で、約30分の話し合いを持った。選手の現在のコンディションについて、じっくりと話を聞く一方で、今後のチーム強化方針についても丁寧に説明。W杯予選突破へ向け、対話路線で選手たちをまとめる考えだ。

 岡田監督は横浜のクラブハウスに現れると、3階展望貴賓室へと向かった。横浜監督在任当時に、自ら設計に携わった「城」だ。全面ガラス張りの「天守閣」から、眼下のピッチに鋭い視線を送った。

 練習終了後、岡田監督は別室でDF中沢と1対1になった。同監督は意図を明かさなかったが、関係者は「岡田さんが代表の主力を対象に、コンディション問診や、今後の代表強化方針の説明をして回ると聞いた。おそらくその第1弾が今回の中沢の面談なのでしょう」と話した。

 これまでも代表合宿で初選出の選手を対象に、個人面談を行ってきた。だが中沢のように代表に定着している選手と、1対1の話し合いの席を設けることは珍しい。10月のW杯予選ウズベキスタン戦では、1-1と負けに等しい引き分け。W杯を目指すためには、いったいチームに何が必要なのか、もう1度主力と話し合う必要があった。

 中沢は守備の要で、若手をまとめる兄貴分、チームへの影響力も大きいことから、最初の面談相手に選んだとみられる。約30分の「面談」の後、岡田監督は「横浜の1部残留がほぼ確実になったから、僕がここに来ても、ご迷惑にならない状況になったよね」と冗談交じりで話した。明るい笑顔は、話し合いの充実を物語る。中沢は「こうやって練習まで見に来てくれて、話もしてくれるのはありがたいこと」と喜んだ。

 今後も代表選手を訪ねる全国行脚を進める見込み。かつては「情が移るから」と選手との個人的会食などは避けてきた同監督だが、最近は徐々に「対話路線」に移行。これもW杯予選突破のための「岡ちゃん流人心掌握術」といえそうだ。
旭川実高のGK阿部陽輔(3年)が27日、同校でJ1横浜と来季加入の仮契約を結んだ。世代別の日本代表経験はなく、全国的には無名。187センチの長身を生かし、ハイボールに強いことが、高く評価された。横浜は、松永成立(46=横浜GKコーチ)川口能活(33=磐田)と過去、日本代表GKを輩出した名門。18歳のルーキーは偉大な先輩たちと同様に日本代表入りの目標を掲げた。

 全国高校選手権の夢が散った翌日、サッカー選手のだれもが抱く、もう1つの夢がかなった。阿部は27日、旭川実高を訪れた横浜のチーム統括本部・松本喜美男本部長(53)と同・公文裕明スカウト(42)の前で、加入の仮契約を結んだ。同校では昨年引退した鈴木健太郎氏(元甲府)に続く2人目のJリーガー。「きのうは(高校選手権道予選決勝敗退で)悔しかったけど、きょうは少年時代からの夢がかなって、うれしい」と笑顔で話した。

 はやる気持ちを抑えきれないのか、すぐに大きな目標を口にした。「1年目からレギュラーになり、次のW杯に出たい」。18歳の元気な発言に、松本本部長は「ベンチを温めていては困る。試合に出て、いろいろと学んでほしい。W杯に出るには、その前に日本代表にならなきゃね」とエールを送った。

 阿部の横浜入りを進言したのは、元日本代表GKの松永コーチだった。6月の高校総体道予選を視察した公文スカウトの報告を聞き、8月に3日間、横浜の練習に参加させた。全国的には無名の存在だったが、187センチと体格は申し分ないうえに、ハイボールの処理にも強い阿部の動きを見て、ほれこんだ。

 横浜は日本代表で40試合の実績を持つ松永コーチをはじめ、現日本代表の川口も94年から8シーズン在籍した。GKの育成には定評があるだけに、発展途上の阿部にとっては格好のチームとなりそうだ。

 12月のメディカルチェック後、本契約し、1月中旬にはチームに合流する予定。「マリノスに入れてうれしい。シュート対応力など課題は多い」。それまでのにこやかな表情を引き締めた
横浜が「俊輔効果」で、3-1と柏に快勝し、J1残留を決定的にした。セルティックMF中村俊輔(30)を師と仰ぐMF狩野健太(22)が、2ゴール1アシストの活躍。中村の横浜復帰に向けても、「J2に落ちるわけにはいかない」と奮起した。

 狩野の広い視野と正確なキックが、待望のチーム2点目をもたらした。1-0の後半8分、右サイド深くに飛び出すと、逆サイドから走りこむMF田中裕の姿を見つけた。「いいところに走ってくれた。球速は遅くても、逆サイドにクロスを送らないと、点にはならないと思っていた」。ふんわり浮いたクロスは、田中裕のヘッド弾を導いた。右利きながら「俊輔の後継者」とも呼ばれる男らしいアシストだった。

 狩野は「僕ら攻撃陣が何とかしたいと思っていた」と話した。横浜が1試合で2得点以上挙げたのは10試合ぶり。その間1試合平均0・5失点と守備陣が奮起したおかげで、4勝5分け1敗で乗り切っていた。この日の狩野は、前半39分に左足で先制弾。後半39分にはダメ押し点も決めた。

 来年1月には、中村の復帰が決定的。中村を師と仰ぐ狩野は、GK榎本らと「俊さんを2部でやらせるわけにいかない。絶対1部に残らないと」と口をそろえていた。

 勝ち点はJ1残留が確定的な39に達した。狩野は日ごろから「俊さんが来れば、ポジション争いはきつくなる。でも一緒にやれる喜びの方が大きい」と話す。来季は師弟ダブル司令塔体制で、横浜の完全復活を目指すつもりだ。
若き救世主が、名門をよみがえらせた。横浜のFW狩野健太(22)が直接FKを決めて、大分を暫定首位の座から引きずり下ろした。後半14分、約20メートルの距離から右足で決め、チームを1-0の勝利へ導いた。来季J2降格の危機に直面する中、日本代表MF中村俊輔(現セルティック)以来の「生え抜き司令塔」が、最近の4試合すべての得点に絡む活躍。4戦無敗で、J1残留争いから抜け出した。

 ゴールマウスの1カ所だけを、見据えていた。後半14分の直接FK。キッカーの栗原に「蹴らせて」と名乗り出た。「オレにはパワーがない。コースを突けば入る」。右足内側で鋭く回転をかけて7人の壁を越すと、ボールはポストを外側から巻いてゴール右隅に突き刺さった。チームを4戦無敗に導く、今季公式戦初得点。胸を張り、こぶしで心臓をたたいてみせた。

 J2降格圏をさまよう中、故障離脱した山瀬功に代わって司令塔を任された。重圧に苦しみ、で試合ごとに2キロ体重が落ちる中「行けるところまで行く」と運動量を惜しまなかった。前線から激しくボールを追い、精度の高いパスでDF陣の裏を突いた。後半34分には味方の右クロスに合わせて自らゴール前に飛び込むなど、決定機を演出した。13日の神戸戦で相手のオウンゴールを誘ったのを皮切りに、4試合で全4得点に絡む活躍。木村監督も「何かをやってくれる気がする」と目を細めた。

 同じマネジメント事務所に所属する縁で、中村俊の帰国時には食事をともにしてアドバイスを受け、自主トレも見学させてもらった。今季は2月に右ひざの靱帯(じんたい)を損傷し、3月にも左足の中足骨を骨折したが、リハビリ期間中に中村俊の映像を分析し、連日の居残り練習でキック力に頼らない蹴り方を習得。「俊輔以来の生え抜き司令塔」という周囲の期待に、結果で応えつつある。

 横浜を指揮した日本代表岡田監督にパスセンスを見初められ、今年でプロ4年目。恩師も視察に訪れた一戦で成長の跡を記した。「目立つ色にして、自分自身にプレッシャーをかけたい」と染めた金髪はすっかりトレードマーク。「そろそろ黒に戻そうと思ってたけど、今では験担ぎみたいなもんですから」。名門の若き才能が、低迷脱出への扉を開けた。
横浜MF狩野健太が先制アシストを決めた。前半42分に右CKからDF中沢佑二のヘディング先制弾をおぜん立て。前節磐田戦に続いて2戦連続アシストとなった。

 狩野は「GKのいないところに少し緩くても競り勝てると思った」。先発出場も2戦連続となり「自信じゃないけど、余裕が出てきた」と、手応えをつかんでいるようだった。

横浜が、負ければJ2降格圏の瀬戸際で踏みとどまった。後半開始早々2分に得た左CKのチャンスで「いいボールを入れてくれれば、何とかする」とエースFW大島秀夫(28)が狙った。MF狩野のクロスに頭から飛び込み、決勝弾。2試合3ゴールだった昨季に続いて、台風一過の試合で勝負強さを発揮。「こんなことがあるんですね」と大喜びで駆け寄る仲間からピッチ上であおむけになぎ倒され、手荒い祝福をなされるがままに受け止めた。

 勝利への執念が、正念場での結束力をもたらした。故障で欠場した山瀬功に代わり、今季初先発の狩野が「行けるところまで行く」と序盤から全力プレーで好機を演出した。

 先制点の場面も「普通にやっていたら相手も警戒する。緩急が必要」というDF中沢のアドバイスを受け、ショートCKを選択。FW坂田とのワンツーパスで磐田のマークを揺さぶり「練習したこともなかった」(大島)奇策でアシストした。

 後半34分には、GK榎本が至近距離から浴びた2本のシュートに体を投げ出して死守。ベテラン、中堅、若手が一体となってもぎ取った勝ち点3だった。試合前に木村監督は「J1残留争いと言われているが、まだ残り10試合の中の通過点」と選手を送り出したが、全員が重圧を正面から受け止め、やるべき役割に集中した。今季3度目の1-0完封勝利。中沢は「この勝ちは大きいし、自信になる」と胸を張った。常勝軍団と呼ばれた時代に得意とした「横浜らしい勝ち方」を、がけっぷちの戦いで取り戻した。
神戸が今オフに大型補強に乗り出す。来季の新戦力として日本代表の横浜DF中沢佑二(30)をリストアップしていることが16日、分かった。Jリーグ関係者によると、30代の選手としては異例の2年以上の複数年契約など破格の条件を用意するという。12月6日の最終節終了後にも、本格的に獲得に動く方針だ。また、J2のC大阪が来季のJ1昇格を逃した場合、MF香川真司(19)の獲得も検討。目標のアジア・チャンピオンズリーグ出場へ、代表クラスの補強を目指す。

 神戸が、来季の補強の目玉として横浜DF中沢をリストアップした。安達社長は6日に行われたサポーターズミーティングで「神戸に行きたいと希望を持っている日本代表クラスの選手が3人くらいいる」と、来季の大型補強をほのめかしている。その筆頭候補が、日本代表の中心選手でもある中沢だった。Jリーグ関係者も「そういう(中沢獲得の)話は、実際にあるようです」と明かした。

 クラブ側は、来年2月で31歳になる選手としては異例の複数年契約を検討し、リーグ最終節終了後にも本格的に獲得に乗り出す方向だ。神戸は若い選手が多く、精神的支柱としてチームをまとめる能力を高く評価。中沢の今季推定年俸は9000万円だが、条件面でも破格のものになる可能性が高い。

 クラブは10年のACL出場を目標に掲げている。今季はまだ天皇杯を残してはいるものの、リーグ戦は12位に低迷、出場権獲得は厳しい状況だ。前線には代表のエース格にまで成長した大久保を擁し、今後は中盤、最終ラインと代表クラスの即戦力選手の獲得を進め、一気に強豪へと成長することが狙いでもある。

 昨オフは、G大阪MF家長(現大分)広島DF駒野(現磐田)の日本代表選手2人にオファーを出しながら、他クラブに奪われた経緯がある。そのため、今季は早い時期から来季編成を検討。チームの総意として「中沢取り」を最大のテーマとし、移籍市場が開く年末にかけて時間をかけて補強を進めていく考えだ。
Jリーグは16日、J1、J2の31クラブの2007年度の経営情報を開示し、経常利益の単年度赤字クラブが昨年度の15から7に減少するなど、全体的にクラブの経営状況の改善がうかがわれる内容となった。

 J1、2総額でも営業収入は過去最高の739億1700万円で、経常利益も9億1300万円の黒字に転換した。Jリーグでは「観客数増加と各クラブの経費削減などの経営努力が数字に表れた」と分析している。

 営業収入のトップはJ1浦和で前年度比約9億円増の79億6400万円。クラブ別の収支が公開された05年度から3年連続の1位で、06年度から公開された人件費でも28億4100万円で2年連続トップだった。J1の人件費で最低は甲府で7億4100万円だった。経常利益では4億1800万円のJ1千葉が1位だった。

岡田チルドレンが水難に泣いた。豪雨のNACK5スタジアム。MF山瀬功はドリブルを何度も仕掛けたが、水たまりのピッチで失速した。会場には日本代表岡田監督が、W杯予選バーレーン戦の追加招集メンバー発表を翌日に控え、最後の選手視察に訪れていた。当初の20人から落選させたが、札幌時代からの愛弟子に、もう1度チャンスを与えた形。だが天候に得意の形を奪われ、得点に絡むことができなかった。「雨のことを差し引いても課題は残る」と言い訳は避けたが、無念さは隠せなかった。

 岡田監督が「オレが見つけた選手」と言う小宮山も結果を残せなかった。順大在学時から、同監督の希望で特別指定選手として、横浜でプレーした。サイドの選手の追加招集が確実な中、評価をさらに高めるべく、果敢に攻撃参加。だがこちらもドリブルを水たまりにさえぎられ、試合終盤に落雷の影響で落ちた照明のように、徐々に輝きを失った。期待の選手たちの失速に知将は「みんなの意見を聞いて、明日発表します」とだけ言い残し、会場を後にした。

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