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◆U―17アジア選手権決勝 日本4(2―2、延長2―0)2北朝鮮(17日・シンガポール) シンガポールで決勝を行い、日本は延長戦の末4―2で北朝鮮に逆転勝ちし、1994年大会以来12年ぶり2度目のアジア制覇を果たした。0―2で迎えた後半12分にMF柿谷曜一朗(16)=C大阪=、同33分にFW端戸仁(16)=横浜Mユース=が決めて追いつくと、延長後半にFW河野広貴(16)=東京Vユース=が2得点を奪い、劇的な優勝を飾った。大会MVPには柿谷が選ばれた。日本は来年8、9月に韓国で行われるU―17W杯に出場する。

 日本の未来を担うにふさわしい、頼もしき新黄金世代がアジアの頂点に輝いた。2点の劣勢をひっくり返しての大逆転。MF小野伸二(浦和)、FW高原直泰(フランクフルト)ら“旧黄金世代”を擁して初優勝を飾った94年大会以来、12年ぶりの優勝だ。

 前半7分、25分と連続失点。しかし本領発揮はそこから。後半12分、チーム唯一のプロ契約選手である柿谷が右足でゴール。21分後には柿谷のスルーパスを端戸が左足で流し込んだ。

 延長後半8分には直前に投入された河野が横浜Mの水沼貴史監督の長男・宏太(横浜Mユース)主将とのワンツーから4人の包囲網を突破して勝ち越し弾をゲット。さらに河野は終了直前にもカウンターから独走で2点目を決めた。

 この日の「人もボールも動くサッカー」(城福監督)は、オシム日本代表監督の目指す「走りながら考えるサッカー」そのもの。この世代の大半は2010年W杯を20歳で迎える。4年後に何人かが南アフリカのピッチに立つのは間違いない。
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