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横浜Mが6月から組織改編を行い、育成普及本部を新設したことが11日までに分かった。以前は別々のセクションだった下部組織の選抜チームと、一般向けのサッカー教室などを行う「ふれあいサッカープロジェクト」を統合。トップチーム強化をつかさどるチーム統括本部や事業本部と並び、3本柱としてクラブの中核を担う。

 その裏には下部組織の飛躍的な進歩がある。今年はサッカー教室や選抜クラスを合わせ、昨年比700人増となる約3400人が在籍。指導者も今年からは全員、契約制とし、プロ意識をもたせた。コーチの数は50人で、すべてがJトップクラスの数字だ。

 6月から就任した斉藤正治新社長(57)は、新セクションに関し「クラブの足腰だし、日本一だと思っている」と話す。現在、トップには下部組織で育った選手が12人も所属。横浜Mで育ちながら、他クラブで活躍する選手もおり、今後はより多くの選手を自クラブの戦力として吸い上げる組織作りも進めていく。

 下部組織の急成長を導いてきた松本喜美男・育成普及本部長は「トップ選手をどう輩出していくかも、これからの課題」と意気込む。これからは、下部組織からトップまで全体が“ファミリー”となって日本一を目指す。
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