マリノス記事を日々収集
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横浜GK榎本哲也(26)は、試合後のロッカールームを出るなり「オレ、今日2失点だよ」と口にした。試合は1失点だが、この日は番外編があった。名古屋ストイコビッチ監督がピッチ外に出たボールを蹴り上げると、何と横浜ゴールに入った。榎本は「革靴でしょ。しかも芝はぬれているのに。怒りを通り越して、すげえと思った」と、驚いていた。
試合は後半ロスタイムにMF狩野の決勝ゴールが出て勝利を収め「逆転できたのもチームの力だし、ロスタイムの粘り強さもあった。いい試合だったと思うよ」と、喜んでいた。
試合は後半ロスタイムにMF狩野の決勝ゴールが出て勝利を収め「逆転できたのもチームの力だし、ロスタイムの粘り強さもあった。いい試合だったと思うよ」と、喜んでいた。
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横浜がMF狩野のロスタイム弾で劇的な勝利を飾った。左足首の負傷でFW金根煥とポジションを入れ替え前線に上がっていたDF栗原が必死につないだボールを、最後は狩野が左足で強烈に叩き込んだ。
「(栗原)勇蔵が痛いながらもセカンドボールを拾っていた。それでみんなが奮闘した」とDF中沢。MF狩野も「最近結果を残せていなかったので良かった」と満面の笑みだった。
☆ピクシー“幻の勝ち越し弾”で退席処分
最大の見せ場は後半40分だった。横浜の選手が治療のためにピッチ外にボールを蹴り出し試合を中断させると、そこに鋭く反応したのが名古屋・ストイコビッチ監督だ。
ベンチ前に飛んで来たボールを鮮やかにダイレクトで蹴り返し、ボールは横浜ゴール内でワンバウンドして天井ネットを突き上げた。沸くスタンドにガッツポーズで応えるピクシー。しかし直後に判定への異議と取られて退席処分を受け、満場の拍手を背にロッカー室へと消えた。現役時代は13回の退場を数えたピクシーだが、監督としては初の退場。「人を傷つけたわけではないのに。スコアの仕方を選手に見せたかったんだ。気持ち良かったけど気持ちは悲しいね」。後半ロスタイムにゴールを許しての敗戦を嘆いた。
「(栗原)勇蔵が痛いながらもセカンドボールを拾っていた。それでみんなが奮闘した」とDF中沢。MF狩野も「最近結果を残せていなかったので良かった」と満面の笑みだった。
☆ピクシー“幻の勝ち越し弾”で退席処分
最大の見せ場は後半40分だった。横浜の選手が治療のためにピッチ外にボールを蹴り出し試合を中断させると、そこに鋭く反応したのが名古屋・ストイコビッチ監督だ。
ベンチ前に飛んで来たボールを鮮やかにダイレクトで蹴り返し、ボールは横浜ゴール内でワンバウンドして天井ネットを突き上げた。沸くスタンドにガッツポーズで応えるピクシー。しかし直後に判定への異議と取られて退席処分を受け、満場の拍手を背にロッカー室へと消えた。現役時代は13回の退場を数えたピクシーだが、監督としては初の退場。「人を傷つけたわけではないのに。スコアの仕方を選手に見せたかったんだ。気持ち良かったけど気持ちは悲しいね」。後半ロスタイムにゴールを許しての敗戦を嘆いた。
●木村浩吉監督(横浜FM):
「J1リーグ戦残り6試合と天皇杯は非常に大事だと話していた。また選手たちには、まず自分のためにサッカーをやるようにと言っていた。それがチームのため、サポーターのため、クラブのためになるんだよとも言っていた。
小宮山と山瀬がケガで、左サイドには両サイド出来る田中を起用した。右は天野でスタートした。ケネディが出てきたときに高さという点で不安もあったが、こういうケースで使わないといけないと考え、思い切って使った。
前半はアシストも含めて動き的には不満はなかった。後半の途中からケネディが入って、ロングボールが増えてきたので、田代に代えた。また天野は、後半に攻守の切り換えのスピードが各場面で目に付いていたことも交代させた理由だ。渡邉も先週の天皇杯でハットトリックをしていたが、今週、体が重そうというか、そんなに切れがなかった。逆に金根煥が良かったので、どこかで使いたいと思っていた。
今年、先制されると追いつくのがやっとで、逆転はたぶん初めてだろう。先制すると逃げ切れる形はあるのだが、先制されると逆転できない勝負弱さがあったので上位に進めなかった。久々にロスタイムに逆転できて、シビレました。サポーターの方も、こういうゲームはなかかな味わえないので、良い勝利だった。
この勝点3は大きい。ACLに絡める3位以内を目指せる。残り5試合、5連勝出来ればベストだが、1試合でも多く勝って、上位に絡めるようにやっていきたい」
Q:前半、攻めがなかなか機能しなかった。その理由は?
「入り方が大事だといっていたのだが…。ケネディがいないので蹴ってこないと予想したのだが、思った以上に背後を突いてきた。そのこぼれ球を拾えなかった。またスリッピーなグラウンドで、足もとで受けるのか、スペースで受けるのか、受け手と出し手の関係がうまくなかった。前半の20分過ぎからは、2トップに対して、どちらにするのかをはっきりするようにという指示をベンチから出した」
Q:渡邉千真へのタテパスが入ったところを相手のセンターバックに詰められてボールを取られたシーンが目に付いたが?
「中盤で相手を背にして一度ポイントを作ってボールを受けて、落としてから次にアクションを起こす。それが彼のプレースタイル。その点を考えれば、多少受け方に問題があったと僕は思う。ただ、新人選手にそれを言うより、自分のやりたいことをさせる方を選んでいる。渡邉の課題は、今それを意識させるべきでない。もし僕が来年も指揮を執るとしたら、それはキャンプで修正させたい」
●金根煥選手(横浜FM):
「自分は引き分けの場面で出場して、逆転できたのでよかったです。途中からDFラインに入った。久しぶりにDFとしてプレーしたけど、面白かったです(笑)。出場する時に監督からは、裏とか左右からのクロスに反応するようにと言われた」
●榎本哲也選手(横浜FM):
「こういう劇的な勝利は久しぶりじゃないかな。今年も含め、去年とか一昨年とかもなかったかも。久しぶりに足が震えたね。DF陣が頑張ってくれた。緊迫した試合だった。こういう試合は、チームにとっても自分にとっても一番いい。それで逆転できたし、今のチームの力が証明できた。ロスタイムでの決勝ゴールということで、粘り強さも出てきた」
●清水範久選手(横浜FM):
「天皇杯のV長崎戦で、結構、楽な展開で出させてもらった。今日は、今まで通りというか、スムーズに入れた。
打ったシュートは狙い通り? いや、あんまり足に当たらなかった。あそこで決めていれば最高だったけど…。まあ、俺はあんなもんでしょ(笑)」
●天野貴史選手(横浜FM):
「(1点目のアシストは)ピッタリ合ってよかったです。自分はチャンスが多くない。1試合に賭ける思いがある。試合に出たら、結果を残したいというのが、ずっと頭の中にあった。今日はアシストと、チームの勝利に繋がって、ほんとよかったです。これを継続していきたい。
守備は最後まで食らいつていこうかなと思った。(栗原)勇蔵くんとか(中澤)佑ニさん、(河合)竜二さん、(田中)裕介くんとかDFの人がカバーしてくれたので、助かりました。攻撃の選手とのコンビネーションも問題なかったです」
「J1リーグ戦残り6試合と天皇杯は非常に大事だと話していた。また選手たちには、まず自分のためにサッカーをやるようにと言っていた。それがチームのため、サポーターのため、クラブのためになるんだよとも言っていた。
小宮山と山瀬がケガで、左サイドには両サイド出来る田中を起用した。右は天野でスタートした。ケネディが出てきたときに高さという点で不安もあったが、こういうケースで使わないといけないと考え、思い切って使った。
前半はアシストも含めて動き的には不満はなかった。後半の途中からケネディが入って、ロングボールが増えてきたので、田代に代えた。また天野は、後半に攻守の切り換えのスピードが各場面で目に付いていたことも交代させた理由だ。渡邉も先週の天皇杯でハットトリックをしていたが、今週、体が重そうというか、そんなに切れがなかった。逆に金根煥が良かったので、どこかで使いたいと思っていた。
今年、先制されると追いつくのがやっとで、逆転はたぶん初めてだろう。先制すると逃げ切れる形はあるのだが、先制されると逆転できない勝負弱さがあったので上位に進めなかった。久々にロスタイムに逆転できて、シビレました。サポーターの方も、こういうゲームはなかかな味わえないので、良い勝利だった。
この勝点3は大きい。ACLに絡める3位以内を目指せる。残り5試合、5連勝出来ればベストだが、1試合でも多く勝って、上位に絡めるようにやっていきたい」
Q:前半、攻めがなかなか機能しなかった。その理由は?
「入り方が大事だといっていたのだが…。ケネディがいないので蹴ってこないと予想したのだが、思った以上に背後を突いてきた。そのこぼれ球を拾えなかった。またスリッピーなグラウンドで、足もとで受けるのか、スペースで受けるのか、受け手と出し手の関係がうまくなかった。前半の20分過ぎからは、2トップに対して、どちらにするのかをはっきりするようにという指示をベンチから出した」
Q:渡邉千真へのタテパスが入ったところを相手のセンターバックに詰められてボールを取られたシーンが目に付いたが?
「中盤で相手を背にして一度ポイントを作ってボールを受けて、落としてから次にアクションを起こす。それが彼のプレースタイル。その点を考えれば、多少受け方に問題があったと僕は思う。ただ、新人選手にそれを言うより、自分のやりたいことをさせる方を選んでいる。渡邉の課題は、今それを意識させるべきでない。もし僕が来年も指揮を執るとしたら、それはキャンプで修正させたい」
●金根煥選手(横浜FM):
「自分は引き分けの場面で出場して、逆転できたのでよかったです。途中からDFラインに入った。久しぶりにDFとしてプレーしたけど、面白かったです(笑)。出場する時に監督からは、裏とか左右からのクロスに反応するようにと言われた」
●榎本哲也選手(横浜FM):
「こういう劇的な勝利は久しぶりじゃないかな。今年も含め、去年とか一昨年とかもなかったかも。久しぶりに足が震えたね。DF陣が頑張ってくれた。緊迫した試合だった。こういう試合は、チームにとっても自分にとっても一番いい。それで逆転できたし、今のチームの力が証明できた。ロスタイムでの決勝ゴールということで、粘り強さも出てきた」
●清水範久選手(横浜FM):
「天皇杯のV長崎戦で、結構、楽な展開で出させてもらった。今日は、今まで通りというか、スムーズに入れた。
打ったシュートは狙い通り? いや、あんまり足に当たらなかった。あそこで決めていれば最高だったけど…。まあ、俺はあんなもんでしょ(笑)」
●天野貴史選手(横浜FM):
「(1点目のアシストは)ピッタリ合ってよかったです。自分はチャンスが多くない。1試合に賭ける思いがある。試合に出たら、結果を残したいというのが、ずっと頭の中にあった。今日はアシストと、チームの勝利に繋がって、ほんとよかったです。これを継続していきたい。
守備は最後まで食らいつていこうかなと思った。(栗原)勇蔵くんとか(中澤)佑ニさん、(河合)竜二さん、(田中)裕介くんとかDFの人がカバーしてくれたので、助かりました。攻撃の選手とのコンビネーションも問題なかったです」
横浜MのMF山瀬が練習で右脚を痛め途中離脱。太もも裏肉離れの疑いで14日にも精密検査を受ける見通しとなった。17日の名古屋戦の出場は微妙な状況。また、日本代表合宿に参加しているDF中沢は14日のトーゴ戦直後に試合会場の仙台から横浜に移動する予定で、15日の練習から合流する見通しだ。
秋晴れの埼玉スタジアム2002、高校・ユースの日本一を決める大舞台で、トリコロールの選手たちは次々とネットを揺らした。それは、まるでクラブ初の快挙を祝うかのようなゴールラッシュだった。セットプレー、ミドルシュート、大胆なサイドチェンジ、ショートパスをつないでの完ぺきな崩しと、多彩な攻撃から重ねたゴールは7。横浜F・マリノスユースはこれまで言われ続けてきた「決定力不足」を振り払い、頂点に駆け上がった。
試合開始のホイッスルが鳴るやいなや、横浜FMは素早い出足でプレスをかけ、ジュビロ磐田ユースを圧倒。開始数分も経たないうちにゲームの主導権を握った。だが、横浜FMはいきなりつまずく。4分に最初の決定機を作り出すものの、小野裕二のシュートは枠をとらえられなかった。「これが(決定力不足の)始まりかも」。記者席からそんな声が聞かれたように、いつもの悪癖が顔をのぞかせた。そう思った矢先、この試合のターニングポイントはいきなり訪れた。
左サイドでFKを得ると、天野純のクロスに飛び込んだのは小野だった。最初の決定機を逃したミスを帳消しにする先制弾。密集するゴール前、169センチの小兵はDFの間に割って入り、ヘッドで先制点を奪う。「1点目が大きかった」とチームメートの熊谷アンドリューが振り返ったように、開始わずか6分でのゴールが、これまで決定力不足に泣いてきた選手たちに勢いをもたらした。
エンジン全開の横浜FMは続く9分には大きなサイドチェンジからエースの関原凌河がファインゴールを決めてリードを広げると、前半終了間際には高橋健哉がミドルシュートを突き刺し、スコアを3-0とする。勝負は前半45分で決した。
「ここまで大勝するとは、点差が開くとは思いませんでしたが、彼らの特徴でもある、調子がいいときの得点力が今日は出ました」
試合後の松橋力蔵監督のコメント通り、横浜FMはこの試合で自分たちの持ち味を存分に発揮した。準決勝の三菱養和SCユース戦では「決定機に外すのがうちの特徴」と苦笑しながら発したが、それがうそのような圧勝劇だった。磐田との間に結果ほどの実力差はない。7-1というスコアには多分に偶然性も含まれている。後半のゴールは重圧から開放されたがゆえに生まれたものだ。
フィジカルトレーニングの成果
横浜FMと磐田、両チームの明暗を分けたのは日々のトレーニングであり、そこから来る自信ではないだろうか。磐田が不十分だったと言うつもりは毛頭ない。ただ、横浜FMは決勝に臨むにあたって目を見張ったのがフィジカル面での充実だ。
互いに準決勝を延長戦、PK戦まで戦い抜き、休息は中1日と条件は同じ。だが、磐田は明らかにコンディション不良だった。疲労からか出足が鈍く、立ち上がりから後手に回る場面が目立った。一方、横浜FMには体力的な不安は一切感じられなかった。その背景にはこれまでの積み重ねがある。
今年、松橋監督の就任後、横浜FMのトレーニングは変わった。指揮官が「このチームを立ち上げた2月から6月いっぱいまで、選手はハードなトレーニングを続けてきました」と話せば、小野も「オフ明けからけっこう走りました。走る量はだいぶ違う。去年までは大事な試合前には練習量を落としてきたけど、今年はプリンスリーグの合間でも練習は変わらなかった」と説明する。1年生ながら中盤の底を任される熊谷もトレーニングのたまものと口にし、「体力には自信があります」と胸を張った。その熊谷は開始直後、すぐに「運動量は負けてない」と感じたという。
クラブユースは高校と比べ、フィジカル不足を指摘されることがしばしばあるが、横浜FMに限ってはどうやら当てはまらないようだ。技術は申し分ない。体力にも自信がある。そして小野が「国立の準決勝の方が緊張した。決勝は楽しくのびのびやれた」と言うようにメンタル面での成長もうかがわせた。
もともとポテンシャルは高いチームとあって、波に乗れば怖いものはない。それをこの大一番で発揮できたことに価値がある。心技体の充実――悲願の優勝を手にした横浜FMにはこの言葉がふさわしい。
今回のユースチームから来季トップに昇格する選手が現時点でいないのは残念だが、今大会で1つの成果を収めたことはクラブの育成システムにとって大きな糧(かて)となることは間違いない。そして何より、選手自身にとってかけがえのない財産になった。
最上級生の関原は「これからどこでサッカーをするか分からないけど、(新天地で)活躍してまたマリノスのユニホームを着たい」と将来への抱負を語りながら、クラブへの愛着心も示した。この日、輝いたトリコロールの選手たちは今後どのようなサッカー人生を歩むのか。その成長を見守りたい。
試合開始のホイッスルが鳴るやいなや、横浜FMは素早い出足でプレスをかけ、ジュビロ磐田ユースを圧倒。開始数分も経たないうちにゲームの主導権を握った。だが、横浜FMはいきなりつまずく。4分に最初の決定機を作り出すものの、小野裕二のシュートは枠をとらえられなかった。「これが(決定力不足の)始まりかも」。記者席からそんな声が聞かれたように、いつもの悪癖が顔をのぞかせた。そう思った矢先、この試合のターニングポイントはいきなり訪れた。
左サイドでFKを得ると、天野純のクロスに飛び込んだのは小野だった。最初の決定機を逃したミスを帳消しにする先制弾。密集するゴール前、169センチの小兵はDFの間に割って入り、ヘッドで先制点を奪う。「1点目が大きかった」とチームメートの熊谷アンドリューが振り返ったように、開始わずか6分でのゴールが、これまで決定力不足に泣いてきた選手たちに勢いをもたらした。
エンジン全開の横浜FMは続く9分には大きなサイドチェンジからエースの関原凌河がファインゴールを決めてリードを広げると、前半終了間際には高橋健哉がミドルシュートを突き刺し、スコアを3-0とする。勝負は前半45分で決した。
「ここまで大勝するとは、点差が開くとは思いませんでしたが、彼らの特徴でもある、調子がいいときの得点力が今日は出ました」
試合後の松橋力蔵監督のコメント通り、横浜FMはこの試合で自分たちの持ち味を存分に発揮した。準決勝の三菱養和SCユース戦では「決定機に外すのがうちの特徴」と苦笑しながら発したが、それがうそのような圧勝劇だった。磐田との間に結果ほどの実力差はない。7-1というスコアには多分に偶然性も含まれている。後半のゴールは重圧から開放されたがゆえに生まれたものだ。
フィジカルトレーニングの成果
横浜FMと磐田、両チームの明暗を分けたのは日々のトレーニングであり、そこから来る自信ではないだろうか。磐田が不十分だったと言うつもりは毛頭ない。ただ、横浜FMは決勝に臨むにあたって目を見張ったのがフィジカル面での充実だ。
互いに準決勝を延長戦、PK戦まで戦い抜き、休息は中1日と条件は同じ。だが、磐田は明らかにコンディション不良だった。疲労からか出足が鈍く、立ち上がりから後手に回る場面が目立った。一方、横浜FMには体力的な不安は一切感じられなかった。その背景にはこれまでの積み重ねがある。
今年、松橋監督の就任後、横浜FMのトレーニングは変わった。指揮官が「このチームを立ち上げた2月から6月いっぱいまで、選手はハードなトレーニングを続けてきました」と話せば、小野も「オフ明けからけっこう走りました。走る量はだいぶ違う。去年までは大事な試合前には練習量を落としてきたけど、今年はプリンスリーグの合間でも練習は変わらなかった」と説明する。1年生ながら中盤の底を任される熊谷もトレーニングのたまものと口にし、「体力には自信があります」と胸を張った。その熊谷は開始直後、すぐに「運動量は負けてない」と感じたという。
クラブユースは高校と比べ、フィジカル不足を指摘されることがしばしばあるが、横浜FMに限ってはどうやら当てはまらないようだ。技術は申し分ない。体力にも自信がある。そして小野が「国立の準決勝の方が緊張した。決勝は楽しくのびのびやれた」と言うようにメンタル面での成長もうかがわせた。
もともとポテンシャルは高いチームとあって、波に乗れば怖いものはない。それをこの大一番で発揮できたことに価値がある。心技体の充実――悲願の優勝を手にした横浜FMにはこの言葉がふさわしい。
今回のユースチームから来季トップに昇格する選手が現時点でいないのは残念だが、今大会で1つの成果を収めたことはクラブの育成システムにとって大きな糧(かて)となることは間違いない。そして何より、選手自身にとってかけがえのない財産になった。
最上級生の関原は「これからどこでサッカーをするか分からないけど、(新天地で)活躍してまたマリノスのユニホームを着たい」と将来への抱負を語りながら、クラブへの愛着心も示した。この日、輝いたトリコロールの選手たちは今後どのようなサッカー人生を歩むのか。その成長を見守りたい。
横浜ユースが磐田ユースに大勝し、初の日本一に輝いた。横浜は前半6分にFW小野裕二(16)のゴールで先制。9分にFW関原凌河(りょうが、18)のゴールで加点すると、その後も一方的にゴールを重ね、小野と関原のハットトリックなど大量7得点を奪った。10年ぶりの優勝を目指した磐田は、後半にMF高山皓旦(ひろあき、18)のゴールで1点を返すのがやっとだった。就任1年目で優勝した横浜の松橋力蔵監督(41)は「これほど大勝できるとは思っていなかったが、選手たちがよくやってくれた」と話した。
サッカーの全日本ユース(18歳以下)選手権最終日は12日、さいたま市の埼玉スタジアムで決勝を行い、横浜Mユース(関東)が7-1で磐田ユース(東海)を下し、初優勝した。
横浜Mユースが念願の初優勝。「ここまで大勝できるとは…」と、就任1年目の松橋監督も驚く会心の出来だった。
「これまでのマリノスはうまいが、ゴールに向かっていなかった」という新人監督の指導の下、ボールを持った選手が常に得点を意識する攻撃的なサッカーで圧倒した。
ハットトリックを達成、通算6得点の2年生小野は「ふざけて得点王を狙うと言っていたが、1点足らなかった」と苦笑。「できれば来年も優勝したい」と照れながら話した。
横浜Mユースが念願の初優勝。「ここまで大勝できるとは…」と、就任1年目の松橋監督も驚く会心の出来だった。
「これまでのマリノスはうまいが、ゴールに向かっていなかった」という新人監督の指導の下、ボールを持った選手が常に得点を意識する攻撃的なサッカーで圧倒した。
ハットトリックを達成、通算6得点の2年生小野は「ふざけて得点王を狙うと言っていたが、1点足らなかった」と苦笑。「できれば来年も優勝したい」と照れながら話した。
天皇杯2回戦第5日(11日、長崎県ほか)横浜Mの渡辺はハットトリックを決めても「90分しっかり戦っただけ」と淡々としていた。
出身地の長崎県で行われた試合には両親や恩師が応援に訪れていた。「モチベーションは上がった」という通り、後半に運動量が落ちて守備が乱れた相手のゴールを脅かし続けた。Jリーグのリーグ戦で新人ながら2けた得点を達成している23歳は「最後まで攻めるつもりで、点を取れればと思っていた」とゴールへの貪欲(どんよく)さを口にした。
出身地の長崎県で行われた試合には両親や恩師が応援に訪れていた。「モチベーションは上がった」という通り、後半に運動量が落ちて守備が乱れた相手のゴールを脅かし続けた。Jリーグのリーグ戦で新人ながら2けた得点を達成している23歳は「最後まで攻めるつもりで、点を取れればと思っていた」とゴールへの貪欲(どんよく)さを口にした。
1-1のまま迎えたPK戦、先攻の横浜F・マリノスユースの2番手・天野純が失敗。三菱養和SCユースは3人目まで全員が成功し、横浜FMは窮地に立たされた。流れは、後半に1人退場者を出しながらももちこたえた三菱養和に傾く。もはやこれまでか……。だが、最後に笑ったのは横浜FMだった。三菱養和の4人目、田中豪紀のシュートミスに救われると、サドンデスに突入したPK戦を制し、横浜FMが決勝の舞台、埼玉スタジアムへの切符を手に入れた。
Jユースの名門ながらも、近年の横浜FMはその伝統にふさわしい結果を残せなかった。最後に高円宮杯で決勝に進出したのは1995年と10年以上も前のこと。横浜FMに向けられる関係者の言葉は、「いいチームなんだけどね」というのが決まり文句だった。今年もプリンスリーグ関東では、優勝したFC東京U-18に最終節で力負けして3位。日本クラブユース選手権でも、優勝したセレッソ大阪U-18に0-1で敗れてベスト8止まりと、なかなか結果を残せなかった。
最大の問題は決定力不足にある。松橋力蔵監督が「ウチは(点が)入らないのが特徴。決定的チャンスをつくっても決められない」と自嘲(じちょう)気味に話すように、チャンスを確実にゴールに結びつけることに難がある。個人のスキル、攻撃の崩しという点では他チームに見劣りしないが、肝心のゴールが遠い。それはこの試合でも顕著だった。決定機の数は三菱養和を上回ったが、結局奪ったのは1点だけ。もう少し決定力があれば試合は90分で終わっていたのに。そう思わせる場面が何度もあった。
だが、春から夏にかけて悔しい思いをした選手たちは、大舞台で一回り大きくなった姿を見せた。成長の跡は前半39分の先制点のシーンからうかがえる。このゴールは攻守の素早い切り替え、相手のすきを突く判断力から生まれたものだった。
相手陣内でFKを獲得すると、高橋健哉はクイックスタートを選択。次の瞬間、「健哉と目が合った」という関原凌河がボールを受け、内に切れ込むドリブルからファインゴールを決めた。松橋監督が「リスタートは選手の判断が早かった。共通意識、同じスイッチが入った結果でしょう」とたたえれば、関原は「リスタートは早くしようと決めてます。僕らは大きくないのでセットプレーでDFがそろわないうちにつなぐ方が多い。(後藤)拓斗が後ろを回ってくれたので、流し込んだだけでです」と、チームの狙いを強調した。
実はこのゴールには伏線がある。ほんの数分前にも、横浜FMはクイックリスタートから絶好機を作り出していたのだ。最初のチャンスはシュートミスに終わったが、一度失敗しても、機を見て再びトライする。きれいにパスをつないで崩すだけではない、際どい勝負をものにするためのしたたかさを横浜FMは身に付けていた。
松橋監督は今年からユースチームを率いることになったが、指揮官の狙いは着実に浸透している。
チームの変化について、松橋監督は「サッカーはこれまでよりもダイナミックになっていると思います。細かくつないでいくことはウチの特徴でもあるし、しっかり崩してゴールを奪うという狙いは変わらずあります。ただ、それだけだと小さいサッカーになってしまうので、チャンスがあるところをしっかり見る、そこに正確なキックでパスを供給することを意識させています。細かいサッカーからダイナミックなサッカーへの移行を図り、それが(高円宮杯の)グループリーグからうまくいき始めました」と説明する。
三菱養和戦でも、そのダイナミックさは感じられた。後方からのビルドアップだけでなく、チャンスと見れば最終ラインから一発のロングフィードを前線に送ることもためらわない。小手先のうまさではなく、状況によっては大きな展開からゴールに向かう。プレーにメリハリが出たことで、チームの幅は広がった。関原も「できるだけ速くシンプルに攻める形ができてきた。1本でも裏を取れればいいっていう感じですね」と手応えを口にしている。
決定力不足という課題はいまだ解消されていないが、横浜FMは単なる「いいチーム」からの脱却を図りつつあるようだ。いい意味で、勝利を追及する厳しさ、たくましさが備わった。延長戦を戦い抜き、PK戦で競り勝ったチームに、もう勝負弱いイメージはない。
頂点まで残すはあと1勝――。関原は「これまではリベンジという気持ちでやってきたけど、ここまで来たら優勝するしかない」と意気込んだ。「このチームが立ち上がってから、全国の3つのタイトル(高円宮杯、クラブユース、Jユースカップ)のうち1つは必ず手に入れようと選手に話をしてきました。やっとそれが手に届くところまで来ました」とは松橋監督の弁だ。
ただ、決勝に向けては「もちろんゲームなので戦略を練ったりするが、選手にその情報は与えない。今の彼らのシステムで、今のポジションで、どんな相手に対してもプレーできるかどうかが一番大切。僕はそこに手を加えられない」とユース年代の指導者らしい答えが返ってきた。
優勝するために、自分たちのサッカーをするために、何をすればいいのか。その答えは選手自らが出すしかない。
Jユースの名門ながらも、近年の横浜FMはその伝統にふさわしい結果を残せなかった。最後に高円宮杯で決勝に進出したのは1995年と10年以上も前のこと。横浜FMに向けられる関係者の言葉は、「いいチームなんだけどね」というのが決まり文句だった。今年もプリンスリーグ関東では、優勝したFC東京U-18に最終節で力負けして3位。日本クラブユース選手権でも、優勝したセレッソ大阪U-18に0-1で敗れてベスト8止まりと、なかなか結果を残せなかった。
最大の問題は決定力不足にある。松橋力蔵監督が「ウチは(点が)入らないのが特徴。決定的チャンスをつくっても決められない」と自嘲(じちょう)気味に話すように、チャンスを確実にゴールに結びつけることに難がある。個人のスキル、攻撃の崩しという点では他チームに見劣りしないが、肝心のゴールが遠い。それはこの試合でも顕著だった。決定機の数は三菱養和を上回ったが、結局奪ったのは1点だけ。もう少し決定力があれば試合は90分で終わっていたのに。そう思わせる場面が何度もあった。
だが、春から夏にかけて悔しい思いをした選手たちは、大舞台で一回り大きくなった姿を見せた。成長の跡は前半39分の先制点のシーンからうかがえる。このゴールは攻守の素早い切り替え、相手のすきを突く判断力から生まれたものだった。
相手陣内でFKを獲得すると、高橋健哉はクイックスタートを選択。次の瞬間、「健哉と目が合った」という関原凌河がボールを受け、内に切れ込むドリブルからファインゴールを決めた。松橋監督が「リスタートは選手の判断が早かった。共通意識、同じスイッチが入った結果でしょう」とたたえれば、関原は「リスタートは早くしようと決めてます。僕らは大きくないのでセットプレーでDFがそろわないうちにつなぐ方が多い。(後藤)拓斗が後ろを回ってくれたので、流し込んだだけでです」と、チームの狙いを強調した。
実はこのゴールには伏線がある。ほんの数分前にも、横浜FMはクイックリスタートから絶好機を作り出していたのだ。最初のチャンスはシュートミスに終わったが、一度失敗しても、機を見て再びトライする。きれいにパスをつないで崩すだけではない、際どい勝負をものにするためのしたたかさを横浜FMは身に付けていた。
松橋監督は今年からユースチームを率いることになったが、指揮官の狙いは着実に浸透している。
チームの変化について、松橋監督は「サッカーはこれまでよりもダイナミックになっていると思います。細かくつないでいくことはウチの特徴でもあるし、しっかり崩してゴールを奪うという狙いは変わらずあります。ただ、それだけだと小さいサッカーになってしまうので、チャンスがあるところをしっかり見る、そこに正確なキックでパスを供給することを意識させています。細かいサッカーからダイナミックなサッカーへの移行を図り、それが(高円宮杯の)グループリーグからうまくいき始めました」と説明する。
三菱養和戦でも、そのダイナミックさは感じられた。後方からのビルドアップだけでなく、チャンスと見れば最終ラインから一発のロングフィードを前線に送ることもためらわない。小手先のうまさではなく、状況によっては大きな展開からゴールに向かう。プレーにメリハリが出たことで、チームの幅は広がった。関原も「できるだけ速くシンプルに攻める形ができてきた。1本でも裏を取れればいいっていう感じですね」と手応えを口にしている。
決定力不足という課題はいまだ解消されていないが、横浜FMは単なる「いいチーム」からの脱却を図りつつあるようだ。いい意味で、勝利を追及する厳しさ、たくましさが備わった。延長戦を戦い抜き、PK戦で競り勝ったチームに、もう勝負弱いイメージはない。
頂点まで残すはあと1勝――。関原は「これまではリベンジという気持ちでやってきたけど、ここまで来たら優勝するしかない」と意気込んだ。「このチームが立ち上がってから、全国の3つのタイトル(高円宮杯、クラブユース、Jユースカップ)のうち1つは必ず手に入れようと選手に話をしてきました。やっとそれが手に届くところまで来ました」とは松橋監督の弁だ。
ただ、決勝に向けては「もちろんゲームなので戦略を練ったりするが、選手にその情報は与えない。今の彼らのシステムで、今のポジションで、どんな相手に対してもプレーできるかどうかが一番大切。僕はそこに手を加えられない」とユース年代の指導者らしい答えが返ってきた。
優勝するために、自分たちのサッカーをするために、何をすればいいのか。その答えは選手自らが出すしかない。
●木村 浩吉監督(横浜FM):
「非常にやりにくい試合になるだろうと思っていたら、案の定、立ち上がり、思うようにボールがつながらなかったが、前半に先制してから多少、よくなったのではないか。
前半終了間際の追加点がすごく大きかった。
相手が引いてきたら、多少ボールを回してサイドを変えてサイドから攻めようと考えていた。
Jリーグのチームを食ってやろうという意気込みがすごく伝わってきた。
ハーフタイムで、この暑さの中、もうちょっとボールを早く動かせと指示をした。そして立ち上がり15分をしのいだら、相手の足は止まってくるから、そうしたらもっとサイドからいける。
3点目が早めに入ったので、山瀬と7ヶ月ぶりになる清水を入れた。清水は合流して2週間で、まだ全然本調子ではないが、J1リーグ戦と違った大会で、若い選手よりもベテランを使った方がいろいろな意味で試合も落ち着くと考えた。
苦しい試合だったが、4点目が入ってからは落ち着いてできたかなと思う。ただ欲をいえば、もう少し攻撃ゾーンに入ったところで工夫があっても良かったのではないか。
長崎出身の渡邉がハットトリックだった。現在のウチの得点王だし、落ち着いて決める場面で決めていた。
遠い長崎まで、サポーターが応援に来てくれているのが支えになっている。
またJリーグを挟んで天皇杯の3回戦となるが、リーグが中段にいるので、天皇杯にぜひ優勝してACLの出場権を獲得したい」
Q:今日のディフェンスについては?
「前後半2回ずつ、カウンターからボールを持ち込まれた。相手は0-3になろうが0-4になろうが、あきらめずに1点を奪いに来た。
秋元が、公式戦初勝利。前半にFKからの佐藤由のシュートを防いだのが大きかった。多少不満はあるが、何回かあるピンチをしのいだのは良かった。
4-0になってからはディフェンスラインにゼロで行けと言っていた。その分、ウチのサイドの選手が攻撃に絡む回数は少なくなったかもしれない」
Q:V長崎の印象は?
「リーグ戦と天皇杯のビデオを見ていた。今日は、そのときと変えてきたようだ。もうちょっと前から来ていたし、またディフェンスラインでつないでいた印象がある。ウチが、前からプレスをかけていた。そのためにロングボールを多用していた。
2トップの二人ともボールが収まるし、良い選手だった。
もうちょっと手を加えれば、良いチームになるだろう」
●秋元陽太選手(横浜FM):
「公式戦初勝利は、素直にうれしいです。ずっと負けていたので。シゲさん(松永GKコーチ)にも負けのイメージを払拭するためにも、『今日は絶対に勝つぞ』と言われていた。
格下の相手との試合は、逆に難しい。前半に点が取れたので、それで楽になった。後半の立ち上がりにも点が取れて、後は自分たちのペースでできたと思う。0点に抑えられてよかったです。
ピンチはあまりなかったけど、前回出場した広島戦は持ち味を出せなかったので、今回は積極的に行きました」
●松田直樹選手(横浜FM):
「格下のチームとはやりづらい。逆に(佐藤)由紀彦がいたから、やりやすかった。全員が知らない選手だったら、嫌だった。それだと本当に気を抜いてしまう感じになる。由紀彦は燃えていたし、何回かいいプレーをやられた。アイツのパスとか、持っているものはすごいので、気が引き締まったかなと思う。そういう意味でアイツが相手にいてくれてよかった。まあ、アイツが起点だから、そこを潰せば大丈夫かなと思ったけど。
序盤の戦い方は難しかった。勝ててよかったです」
●渡邉千真選手(横浜FM):
「今日は地元の長崎での試合だった。こういう機会はないので、本当に楽しみにしていたし、結果も出てよかったです。昔、このグラウンドでたくさん試合をしたので、すごく懐かしかった。昔のことを思い出しながら、プレーしていました(笑)。両親とかいろんな方が観に来てくれていた。そういう人たちの前で、いいプレーをしようとした。モチベーションは高かったです。
リーグ戦はまだあるし、天皇杯は始まったばかり。一試合、一試合大事に戦っていきたい」
「非常にやりにくい試合になるだろうと思っていたら、案の定、立ち上がり、思うようにボールがつながらなかったが、前半に先制してから多少、よくなったのではないか。
前半終了間際の追加点がすごく大きかった。
相手が引いてきたら、多少ボールを回してサイドを変えてサイドから攻めようと考えていた。
Jリーグのチームを食ってやろうという意気込みがすごく伝わってきた。
ハーフタイムで、この暑さの中、もうちょっとボールを早く動かせと指示をした。そして立ち上がり15分をしのいだら、相手の足は止まってくるから、そうしたらもっとサイドからいける。
3点目が早めに入ったので、山瀬と7ヶ月ぶりになる清水を入れた。清水は合流して2週間で、まだ全然本調子ではないが、J1リーグ戦と違った大会で、若い選手よりもベテランを使った方がいろいろな意味で試合も落ち着くと考えた。
苦しい試合だったが、4点目が入ってからは落ち着いてできたかなと思う。ただ欲をいえば、もう少し攻撃ゾーンに入ったところで工夫があっても良かったのではないか。
長崎出身の渡邉がハットトリックだった。現在のウチの得点王だし、落ち着いて決める場面で決めていた。
遠い長崎まで、サポーターが応援に来てくれているのが支えになっている。
またJリーグを挟んで天皇杯の3回戦となるが、リーグが中段にいるので、天皇杯にぜひ優勝してACLの出場権を獲得したい」
Q:今日のディフェンスについては?
「前後半2回ずつ、カウンターからボールを持ち込まれた。相手は0-3になろうが0-4になろうが、あきらめずに1点を奪いに来た。
秋元が、公式戦初勝利。前半にFKからの佐藤由のシュートを防いだのが大きかった。多少不満はあるが、何回かあるピンチをしのいだのは良かった。
4-0になってからはディフェンスラインにゼロで行けと言っていた。その分、ウチのサイドの選手が攻撃に絡む回数は少なくなったかもしれない」
Q:V長崎の印象は?
「リーグ戦と天皇杯のビデオを見ていた。今日は、そのときと変えてきたようだ。もうちょっと前から来ていたし、またディフェンスラインでつないでいた印象がある。ウチが、前からプレスをかけていた。そのためにロングボールを多用していた。
2トップの二人ともボールが収まるし、良い選手だった。
もうちょっと手を加えれば、良いチームになるだろう」
●秋元陽太選手(横浜FM):
「公式戦初勝利は、素直にうれしいです。ずっと負けていたので。シゲさん(松永GKコーチ)にも負けのイメージを払拭するためにも、『今日は絶対に勝つぞ』と言われていた。
格下の相手との試合は、逆に難しい。前半に点が取れたので、それで楽になった。後半の立ち上がりにも点が取れて、後は自分たちのペースでできたと思う。0点に抑えられてよかったです。
ピンチはあまりなかったけど、前回出場した広島戦は持ち味を出せなかったので、今回は積極的に行きました」
●松田直樹選手(横浜FM):
「格下のチームとはやりづらい。逆に(佐藤)由紀彦がいたから、やりやすかった。全員が知らない選手だったら、嫌だった。それだと本当に気を抜いてしまう感じになる。由紀彦は燃えていたし、何回かいいプレーをやられた。アイツのパスとか、持っているものはすごいので、気が引き締まったかなと思う。そういう意味でアイツが相手にいてくれてよかった。まあ、アイツが起点だから、そこを潰せば大丈夫かなと思ったけど。
序盤の戦い方は難しかった。勝ててよかったです」
●渡邉千真選手(横浜FM):
「今日は地元の長崎での試合だった。こういう機会はないので、本当に楽しみにしていたし、結果も出てよかったです。昔、このグラウンドでたくさん試合をしたので、すごく懐かしかった。昔のことを思い出しながら、プレーしていました(笑)。両親とかいろんな方が観に来てくれていた。そういう人たちの前で、いいプレーをしようとした。モチベーションは高かったです。
リーグ戦はまだあるし、天皇杯は始まったばかり。一試合、一試合大事に戦っていきたい」
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