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川崎Fが、横浜のDF小宮山を獲得することが内定した。今季で横浜との契約が切れる小宮山に、正式オファーを出して直接交渉も行っていたが、ようやくクラブ側に移籍の正式な回答が届いた。

 順大から横浜入りする際も獲得に名乗りを上げるなど以前から才能を高く評価していた。弱点だった左サイドバックに大きな戦力が加わることになる。
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横浜のDF中沢と栗原、MF水沼と山瀬の4選手の代理人を務める田辺氏が、クラブ側と4選手について契約交渉を行った。中沢と栗原は合意に達し、次回にも選手自ら契約書にサインできる見通し。

 一方の山瀬と水沼は保留となり、再度話し合いが行われることになった。交渉に出席した松本チーム統括本部長は「問題ない」と話していた。
来季プロ16年目を迎える横浜のDF松田が契約更改交渉を行い、現状維持の推定4000万円で契約した。

 希望していた複数年契約は「かなわず!」と苦笑いだったが「自分のマリノスが好きだという気持ちに応えてもらった。あとは会社の愛にサッカーで応えたい」と納得のサイン。木村新監督が14日の就任会見でチームを「下手くそ」と酷評したことについては同調。「期待に応えるには優勝しかない」と意気込んだ。
“ミスター・マリノス”が強烈なゲキを飛ばした。来季から横浜の監督に就任する木村和司監督(51)が14日、ホームグラウンドの日産スタジアムで就任会見を行い、低迷するチームについて「下手くそ」と厳しい言葉を浴びせた。現役時代はFKの名手としてならした元天才プレーヤーは、その心技体を選手に伝授しながら、古巣の再建に打って出る。

 天才肌の選手だった木村新監督らしい見方だった。05年以降はタイトル争いから遠ざかり、低迷を続ける理由について聞かれると「要は下手くそだから」とバッサリ。そして来季に向けて「心技体のレベルを上げていかないと。トレーニングで鍛えていくしかない」と話し、厳しい練習を課すことを示唆した。

 94年に引退後は解説者としてJリーグを見てきたが、往年の名手の目には「(選手が)楽しそうにやっていないし遊ぶことができていない」と映っていた。「選手は楽しくファンにも楽しんでもらえるようなプレーがたくさんできれば」。プロである以上、面白いサッカーを見せるのは当然という信念がある。「日本リーグでワシらが3冠を獲った時は楽しかった」。自身が中心選手として活躍し、日本リーグ、天皇杯、JSL杯を完全制覇した88~89年シーズンの日産自動車(横浜の前身)のサッカーを理想として掲げた。

 名門復活には、よりエキサイティングなスタイルに変えることが必要と考えている。09年はリーグ3位の37失点ながら、43得点はリーグ9位に甘んじたことも踏まえ、より攻撃的なチームに変革したいという考えも持ち合わせている。「ゴール前のシーンを多くしなければ。キックの精度も低いし、クロスの精度、種類についても言っていきたい」。卓越したFKの技術の伝授についても「強いキックはできなくなったが技術は忘れていないから」と話しており、キッカーを務めるMF狩野、兵藤らにとっては心強い存在となる。

 もちろん、理想ばかりではなく、結果も追い求めていく。「最後まで優勝争いしたい。(今年と同じ)10位だったりしたら辞める」と1年で結果を出すことにこだわっている。「ACLにもできれば行きたい」と3位以内を視野に入れている。51歳にして初めてJリーグの指揮を執ることになったが、古巣再建のためにサッカー人生のすべてを注ぎ込む覚悟だ。
横浜の日本代表DF中沢が契約更改交渉に臨み、チームのビジョン、若手教育、日本代表とクラブの両立など約30項目の質問状をクラブに提出した。約1時間の交渉後、中沢は「来年は契約の場とか関係なくバンバン言う。選手が言うのはいいことじゃないかもしれないけど、いい方向へ持っていくように」と話した。監督や強化担当の交代を繰り返すクラブに対し積極的に意見を述べる意向だ。

 また、来年1月6日のアジア杯予選イエメン戦の日程変更が難航し、若手中心の代表で戦う可能性が浮上していることには「早く決めてもらいたい」と困惑していた。
「2009 Jリーグ合同トライアウト」が9日、大阪・長居陸上競技場で行われ、初日は東日本のJクラブから戦力外通告を受けた66選手が参加した。

 横浜の木村和司新監督や横浜FCの岸野靖之監督、この日J2熊本が監督就任を認めた高木琢也氏らにとっては新天地での“初仕事”。スタンドから熱視線を送った木村新監督は「(来季に向けて)強化しなければいけないところがあるのでね。でもそれは言えませんよ」と話していた。
「2009 Jリーグ・アウォーズ」が7日、東京・水道橋のJCBホールで行われた。新人王には94年に城彰二(当時市原)が記録した新人最多得点記録(12得点)を15年ぶりに更新する13得点をマークした横浜のFW渡辺千真(23)が選ばれた。また、鹿島を史上初の3連覇に導いたMF小笠原満男(30)がMVPを受賞。ベストイレブンは初めて日本人選手が占めた。

 女優の片瀬那奈から盾を受け取った渡辺は、やや緊張した表情ながらも「今シーズン、13得点を挙げて新人記録を塗り替えました。もっともっと記録を塗り替えられるように頑張りたい」と堂々とスピーチした。今季、早大から加入して全34試合に出場。3月7日の広島との開幕戦では、新人では城彰二以来史上2人目となるJ開幕弾。シーズン中は「城さんの記録を意識せざるを得なかった」と重圧を感じながらも、城が持っていた新人最多記録を更新する13得点をマークした。

 候補となる優秀新人賞に選出されたのは自身とFW岡崎(清水)、MF米本(FC東京)。岡崎は5年目ながら今年4月2日時点で23歳以下などの受賞資格を満たし、今季も得点ランク6位の14得点を挙げたが、その岡田ジャパンのエースを抑えて受賞。「岡崎からは“おめでとう”と言われた」と胸を張った。

 この日、横浜市内のクラブハウスで1回目の契約更改交渉に臨んだ。3年契約を結んでいるため金額の話は出ず、サインもしなかったが「前向きに評価してもらった」と笑顔。今季を「80点。欲を言えばもっと(点を)取れたと思うし、1年目にしてはよく取れたとも思う」と振り返った。

 5月のキリン杯の代表発表では招集リストに入っていたものの落選。これまで「全然意識していない」と話していたA代表についても「常に意識して、すべての面でレベルアップしないと」と意識も変化している。来季は岡崎が活躍するA代表入りを目指し、ゴールを量産していく
 来季から横浜の指揮を採る木村和司監督の“方針演説”が、週明けにも行われる。先月27日に嘉悦社長代行が来季の目標などを選手に伝えたが、チームづくりのプランなどは明確になっていない。新監督の方向性を聞きたいという声も上がっており、クラブ幹部は今月中旬予定の新監督就任会見より先に説明会を開くことを決めた。

 1日は若手5選手が契約を更新したが、今季で契約の切れるDF小宮山は保留。「どういうビジョンを持っているか聞きたい」と話し、説明会を経て契約の詳細を詰めたい意向だ。

季限りで退任する横浜の木村監督がホーム最終戦の試合後にサポーターの前であいさつし、「わがマリノスは永遠に不滅です」の言葉で締めた。巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が74年の現役引退セレモニーで発した「わが巨人軍は永久に不滅です」がモチーフ。10位という不本意な成績が確定したが、サポーターから“浩吉コール”がわき起こると「ウルッときた」と目頭を熱くした。

 今季は内容がよくても結果がついてこない試合が多かったが、この日は皮肉にも逆の展開。劣勢を強いられながら、後半30分にMF小椋のJ1初ゴールで先制。ロスタイムにDF栗原がダメを押した。守備陣も奮闘し、8月19日の大宮戦以来、11試合ぶりの完封勝ち。「勝って(ホーム最終戦を)締めくくりたいと思っていた」と指揮官は安どの表情だった。
横浜は0―1の後半12分にMF山瀬が得意のドリブルから同点弾を決めいったんは追いついたが、同40分にミスから失点。シュート数で相手を上回りながら無念の敗退となった。

 これで5年連続無冠が決定。今季限りで退任する木村監督は「1試合でも多くこのチームで戦いたかった。選手はよくやった。(天皇杯を制して)来季ACLに行かせてやりたかった」と悔しがった。
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