マリノス記事を日々収集
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横浜は後半に手痛いミスが出て2連勝を逃した。前半20分にMF松田の今季リーグ初得点で先制。だが、後半7分に同点弾を決められると、その2分後にはGK飯倉がゴールラインを割りそうな球を「CKにしたくなかった」と慌てて内側に戻し、この球が相手に渡って勝ち越しゴールを決められた。6月はここまでナビスコ杯も含め4戦全勝だっただけに、飯倉は「いい流れで来ていたのでオレが流れを壊した」と猛省。それでも木村監督は「彼に助けられた試合もある。彼を責められない」とかばっていた。
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●木村浩吉監督(横浜FM):
「Jリーグ中断から6月のリーグ2試合、2連勝して次につなげようとスタートした。中澤が戻ってきたので栗原とCBを組ませた。あれほど雨が降るとは思わなかった。選手たちはスリッピーなピッチでやりにくそうだった。相手のリズムの時間帯は皆でバランスをとって守り、カウンターでなくともかまわないサイドを変えながらいつもどおり攻撃しようということだった。前半、ちょっとピンチもあったが相手のリズムの時間帯をよくしのいで、松田のゴールで1-0とリードした。ハーフタイムでは、ガンバはもっとボールを支配してくるから全員でしのごうと話した。
ところが立ち上がり10分でトントンとやられたので、それどころではなかった。慌てる選手が多く、後半があまり良い内容ではなかった。雨でスリッピーな中、ガンバはきちっと足元でコントロールして、スピードを上げるところとそうでないところを区別していたと思う。ウチの選手は、ビハインドになると足元でコントロールして何かをするというより、ラン・ウイズ・ボールというかスピードに乗りたがる選手が多いので、なかなかリズムがつかめなかった。リズムがつかみきれず、今日は自分たちの時間帯が作れなかった。ただ、また1週間後に、大宮、そして山形戦がある。ここで折り返しの17試合が終わる。ここまでで5割以上の成績を収めたい。またガンバとは、ナビスコで当たるチャンスがある。今日の悔しさも含めて、次につなげたい」
Q:後半の失点で流れが変わり、もったいないゲームを落としたのではないか?
「そのとおりです。しかし飯倉に助けられたゲームも多いので、彼を責めるのは酷だ。1-2となってから、そこを追いつき引っくり返せる力をつけていかなければいけない」
Q:金根煥を入れてから、攻めの狙いと現実の攻めが一致していない印象があったが?
「そうですね。金根煥はDFなので、本当はああいう使い方はしたくはないのだが、足も速いし身体も強いので相手にとっては嫌だと思った。選手には、金根煥をFWで起用したときには、パワープレーという意識ではないよと言っている」
●金根煥選手(横浜FM):
「監督からは積極的にゴールを狙えと言われた。また、身長の高さを生かして、ハイボールを狙うことを指示された。千真を狙ったクロスは狙い通りに蹴ることができた。でも、ゴールに入らなかったので残念」
●兵藤慎剛選手(横浜FM):
「相手にボールを保持される時間が多かった。そのなかで守備から入り、取ったボールを繋げなかった。そこで一回、繋げれば自分たちのリズムになったはず。そういうポジションを任されているのに、落ち着かせることができなかった。自分の役割ができなかったことに、すごくガッカリです」
●田中裕介選手(横浜FM):
「試合開始からボールは結構、相手に支配されていた。でも、先制して気持ちが楽になり、チャンスがあれば2点目を狙うというイメージが、みんなにあったはず。けれど、失点してからは相手が勢いに乗った感じ。個人的にも1点目の失点の時、センタリングを上げさせてしまった。それがすごく悔しいです」
●中澤佑二選手(横浜FM):
「先制した後、しっかり2点目を取りにいこうというプランがあった。ちょっとした心の油断なのか、遠藤選手がフリーになって決められた。なぜあそこで人が足りなくなるのかが問題。どこかで大丈夫だろうと思い、動きが止まってしまった。技術的にガンバのレベルは高かった。多少プレッシャーがあっても、キープできるような選手が多い。その部分での差が90分を通して、少しずつ出てきたのかも」
「Jリーグ中断から6月のリーグ2試合、2連勝して次につなげようとスタートした。中澤が戻ってきたので栗原とCBを組ませた。あれほど雨が降るとは思わなかった。選手たちはスリッピーなピッチでやりにくそうだった。相手のリズムの時間帯は皆でバランスをとって守り、カウンターでなくともかまわないサイドを変えながらいつもどおり攻撃しようということだった。前半、ちょっとピンチもあったが相手のリズムの時間帯をよくしのいで、松田のゴールで1-0とリードした。ハーフタイムでは、ガンバはもっとボールを支配してくるから全員でしのごうと話した。
ところが立ち上がり10分でトントンとやられたので、それどころではなかった。慌てる選手が多く、後半があまり良い内容ではなかった。雨でスリッピーな中、ガンバはきちっと足元でコントロールして、スピードを上げるところとそうでないところを区別していたと思う。ウチの選手は、ビハインドになると足元でコントロールして何かをするというより、ラン・ウイズ・ボールというかスピードに乗りたがる選手が多いので、なかなかリズムがつかめなかった。リズムがつかみきれず、今日は自分たちの時間帯が作れなかった。ただ、また1週間後に、大宮、そして山形戦がある。ここで折り返しの17試合が終わる。ここまでで5割以上の成績を収めたい。またガンバとは、ナビスコで当たるチャンスがある。今日の悔しさも含めて、次につなげたい」
Q:後半の失点で流れが変わり、もったいないゲームを落としたのではないか?
「そのとおりです。しかし飯倉に助けられたゲームも多いので、彼を責めるのは酷だ。1-2となってから、そこを追いつき引っくり返せる力をつけていかなければいけない」
Q:金根煥を入れてから、攻めの狙いと現実の攻めが一致していない印象があったが?
「そうですね。金根煥はDFなので、本当はああいう使い方はしたくはないのだが、足も速いし身体も強いので相手にとっては嫌だと思った。選手には、金根煥をFWで起用したときには、パワープレーという意識ではないよと言っている」
●金根煥選手(横浜FM):
「監督からは積極的にゴールを狙えと言われた。また、身長の高さを生かして、ハイボールを狙うことを指示された。千真を狙ったクロスは狙い通りに蹴ることができた。でも、ゴールに入らなかったので残念」
●兵藤慎剛選手(横浜FM):
「相手にボールを保持される時間が多かった。そのなかで守備から入り、取ったボールを繋げなかった。そこで一回、繋げれば自分たちのリズムになったはず。そういうポジションを任されているのに、落ち着かせることができなかった。自分の役割ができなかったことに、すごくガッカリです」
●田中裕介選手(横浜FM):
「試合開始からボールは結構、相手に支配されていた。でも、先制して気持ちが楽になり、チャンスがあれば2点目を狙うというイメージが、みんなにあったはず。けれど、失点してからは相手が勢いに乗った感じ。個人的にも1点目の失点の時、センタリングを上げさせてしまった。それがすごく悔しいです」
●中澤佑二選手(横浜FM):
「先制した後、しっかり2点目を取りにいこうというプランがあった。ちょっとした心の油断なのか、遠藤選手がフリーになって決められた。なぜあそこで人が足りなくなるのかが問題。どこかで大丈夫だろうと思い、動きが止まってしまった。技術的にガンバのレベルは高かった。多少プレッシャーがあっても、キープできるような選手が多い。その部分での差が90分を通して、少しずつ出てきたのかも」
渡辺が早くも10点目
貴重な先制点はFW渡辺が決めた。後半14分、FW坂田の右クロスに中央で右足を合わせ、「坂田選手が相手を引きつけてくれて、いいパスをくれた。決めるだけでした」。開幕戦のプロデビュー弾から、これで早くも公式戦10得点目だ。
山瀬が挙げたチーム2点目にも、右クロスにニアでつぶれてチャンスを広げた。課題といわれていたポストプレーや守備面でも徐々に進境をみせており、「まだ満足していない。いいプレーをして結果を残すことを続けていきたい」と話していた。(日産ス)
連係向上見えた2点目
2点目はチームの連係向上がうかがえる1点だった。DF田中の右クロスにニアでFW渡辺が相手を引きつけ、逆サイドに流れたボールをMF狩野が折り返す。決めたのは、最後にゴール前に入ったFW山瀬だった。
「ニアで1人がつぶれたり、ゴール前に3人目が入っていくのはクロスを入れる時の基本。あの場面ではそれぞれの場所に人が入っていくことができた」と振り返った山瀬。雨で滑りやすいピッチコンディションを考慮し、「トラップが流れるのが嫌だったので」とダイレクトシュートを選択したのも、頭脳派の山瀬らしいファインプレーだった。
このメンバーでやれる
6月のナビスコ杯1次リーグを好内容の連勝で締めくくった。だが、戦力のそろわない手負いの相手がほとんどで、手応えをつかみ切れていないのも本音だった。この日の浦和はリーグ戦3位。「ちょっとした巨人」(DF栗原)との対戦は、まさに試金石の一戦といえた。
立ち上がり30分までは守勢に回った。だが、粘り強く守って最後の一線を割らせず、「ゴールに直結するプレーはなく、脅威はなかった」とGK飯倉も余裕十分に振り返る。木村監督の戦前の見立て通り、浦和の運動量はそこから激減。後は横浜Mの時間だった。
後半14分にルーキーFW渡辺の公式戦10得点目となるゴールで先制すると、同20分には「背番号10」FW山瀬。DF田中の右クロスをMF狩野が折り返すと、ゴール前中央、ダイレクトで左足を合わせ、エースの存在感を見せつけた。
「ここ数試合、チームとしてやろうとするサッカーが明確にできてきている。きょうの試合でもそれが出せて、結果につながった」(山瀬)。ミナト横浜をイメージした青と白のストライプ、開港150周年記念の特別ユニホームを身にまとい、確かな手応えを得ての再出港だ。今なら胸を張って言っていいだろう。このメンバーでやれる、と。
貴重な先制点はFW渡辺が決めた。後半14分、FW坂田の右クロスに中央で右足を合わせ、「坂田選手が相手を引きつけてくれて、いいパスをくれた。決めるだけでした」。開幕戦のプロデビュー弾から、これで早くも公式戦10得点目だ。
山瀬が挙げたチーム2点目にも、右クロスにニアでつぶれてチャンスを広げた。課題といわれていたポストプレーや守備面でも徐々に進境をみせており、「まだ満足していない。いいプレーをして結果を残すことを続けていきたい」と話していた。(日産ス)
連係向上見えた2点目
2点目はチームの連係向上がうかがえる1点だった。DF田中の右クロスにニアでFW渡辺が相手を引きつけ、逆サイドに流れたボールをMF狩野が折り返す。決めたのは、最後にゴール前に入ったFW山瀬だった。
「ニアで1人がつぶれたり、ゴール前に3人目が入っていくのはクロスを入れる時の基本。あの場面ではそれぞれの場所に人が入っていくことができた」と振り返った山瀬。雨で滑りやすいピッチコンディションを考慮し、「トラップが流れるのが嫌だったので」とダイレクトシュートを選択したのも、頭脳派の山瀬らしいファインプレーだった。
このメンバーでやれる
6月のナビスコ杯1次リーグを好内容の連勝で締めくくった。だが、戦力のそろわない手負いの相手がほとんどで、手応えをつかみ切れていないのも本音だった。この日の浦和はリーグ戦3位。「ちょっとした巨人」(DF栗原)との対戦は、まさに試金石の一戦といえた。
立ち上がり30分までは守勢に回った。だが、粘り強く守って最後の一線を割らせず、「ゴールに直結するプレーはなく、脅威はなかった」とGK飯倉も余裕十分に振り返る。木村監督の戦前の見立て通り、浦和の運動量はそこから激減。後は横浜Mの時間だった。
後半14分にルーキーFW渡辺の公式戦10得点目となるゴールで先制すると、同20分には「背番号10」FW山瀬。DF田中の右クロスをMF狩野が折り返すと、ゴール前中央、ダイレクトで左足を合わせ、エースの存在感を見せつけた。
「ここ数試合、チームとしてやろうとするサッカーが明確にできてきている。きょうの試合でもそれが出せて、結果につながった」(山瀬)。ミナト横浜をイメージした青と白のストライプ、開港150周年記念の特別ユニホームを身にまとい、確かな手応えを得ての再出港だ。今なら胸を張って言っていいだろう。このメンバーでやれる、と。
横浜が「俊輔ショック」を振り払う意地の勝利を挙げた。難敵浦和を相手に、後半14分に新人FW渡辺千真(22)、同20分にFW山瀬功治(27)がゴールを決め、2-0で下した。序盤は粘りの守備でしのぎ、相手の運動量が落ちた後半に攻勢に転じる作戦通りの快勝。日本代表MF中村俊輔(30)の復帰はならなかったが、順位も13位から8位に上げ、上位進出に向けて再スタートを切った。
横浜イレブンは、スタンドに向かい誇らしげに手を振った。「SHUNSUKE」と書いた横断幕を掲げた観客からも、大きな拍手と声援が送られた。チームリーダーのDF松田が言った。「いろいろあるけど、それで負けたら駄目だよね。プロのプライドを持っているから。そういう気持ちになれないなら、プロになっていない」。誰もが勝利の重みを感じていた。
当初は中村の復帰戦になる予定だった。開港150周年を記念した限定ユニホームも、中村が今季まで所属したセルティックをイメージした横じまにした。大々的な宣伝も行い、中継テレビ局もカメラを増やして対応。まさに「俊輔フィーバー」となる日のはずだった。だが、獲得はならなかった。もしも負ければ中村不在がクローズアップされてしまう。「今でも俊には来てほしい」(松田)という気持ちはあるが、何としても負けられない試合だった。
浦和に力負けしなかった。前半の序盤は押され気味も、木村監督は「レッズは終盤に足が止まる」と見ていた。ハーフタイムにも「残り20分までしのげ」と指示した。しのぐ時間は予想よりも短かった。後半に入るとペースをつかみ、後半14分に渡辺が先制ゴール。同20分には山瀬が追加点を奪った。ともに相手を崩した状態でシュートに持ち込んだ。DF中沢が体調不良で欠場しても、ベストメンバーの浦和を、無失点にも抑えた。
かつて中村がつけていた背番号10の山瀬が言う。「チームとしてやろうとするサッカーが形になってきている。前半は押し込まれたが、チームの自信や雰囲気はあった」。中村が特別な選手であることは間違いない。だが、獲得に失敗したからといって、チームの未来が必ずしも暗くなるわけではない。この日の戦いが大きな第1歩になる。
横浜イレブンは、スタンドに向かい誇らしげに手を振った。「SHUNSUKE」と書いた横断幕を掲げた観客からも、大きな拍手と声援が送られた。チームリーダーのDF松田が言った。「いろいろあるけど、それで負けたら駄目だよね。プロのプライドを持っているから。そういう気持ちになれないなら、プロになっていない」。誰もが勝利の重みを感じていた。
当初は中村の復帰戦になる予定だった。開港150周年を記念した限定ユニホームも、中村が今季まで所属したセルティックをイメージした横じまにした。大々的な宣伝も行い、中継テレビ局もカメラを増やして対応。まさに「俊輔フィーバー」となる日のはずだった。だが、獲得はならなかった。もしも負ければ中村不在がクローズアップされてしまう。「今でも俊には来てほしい」(松田)という気持ちはあるが、何としても負けられない試合だった。
浦和に力負けしなかった。前半の序盤は押され気味も、木村監督は「レッズは終盤に足が止まる」と見ていた。ハーフタイムにも「残り20分までしのげ」と指示した。しのぐ時間は予想よりも短かった。後半に入るとペースをつかみ、後半14分に渡辺が先制ゴール。同20分には山瀬が追加点を奪った。ともに相手を崩した状態でシュートに持ち込んだ。DF中沢が体調不良で欠場しても、ベストメンバーの浦和を、無失点にも抑えた。
かつて中村がつけていた背番号10の山瀬が言う。「チームとしてやろうとするサッカーが形になってきている。前半は押し込まれたが、チームの自信や雰囲気はあった」。中村が特別な選手であることは間違いない。だが、獲得に失敗したからといって、チームの未来が必ずしも暗くなるわけではない。この日の戦いが大きな第1歩になる。
どうしても勝ちたかった。前半3分。飯倉はゴール前に攻め込んできた闘莉王の足元に、素早く飛び込みセーブ。体を張ったプレーで劣勢だったチームにカツを入れた。「前半、ゼロでしのげたのが良かった。勝ててよかった」。リーグ戦自身2度目となる完封勝利に安どした。
プロ入り5年目。ピンチとチャンスが同時にやってきた。控えGKだった4月26日の名古屋戦後、母・淳子さん(54)が倒れて緊急入院。肺炎で呼吸器をつけたまま眠り続け、生命の危機に直面した。数日後、同29日の磐田戦での先発起用を告げられた。木村監督に母の病状を報告すると「家族が第一じゃないか」と気遣われたが、「自分が試合に出ることが一番の励まし」と出場を決意。07年10月以来のリーグ戦のピッチに立った。
相手GKは元日本代表の川口。飯倉は「母は俺を試合に出させて死ぬのでは」と不安に駆られながらも、手本にしてきた「憧れ(あこがれ)の人」の前でJ1初完封勝利。その後も、高い身体能力を生かし、リーグ戦に出場し続けた。
飯倉の活躍が“特効薬”となったのか、母の体調は徐々に回復し6月15日に退院。この日が退院後初の試合だった。「今まで苦労をかけたから、元気づけられればと思った」と浦和を零封し、会心の笑み。「出続ければ日本代表のチャンスも来ると思う」。母へ最高の恩返しをするためにも、ハマの守護神は成長し続ける。
◆飯倉 大樹(いいくら・ひろき)1986年6月1日、青森県生まれ。23歳。小学4年のとき横浜Mスクールに入り、中学1年でボランチからGKに転向した。01年全日本ユース選手権優勝。03年国体では神奈川選抜として優勝。05年、横浜M入り。06年にJFLロッソ熊本(現ロアッソ熊本)へレンタル移籍し26試合に出場した。07年に横浜Mへ復帰し、同年10月の清水戦でJ1初出場。180センチ、72キロ。血液型A。
プロ入り5年目。ピンチとチャンスが同時にやってきた。控えGKだった4月26日の名古屋戦後、母・淳子さん(54)が倒れて緊急入院。肺炎で呼吸器をつけたまま眠り続け、生命の危機に直面した。数日後、同29日の磐田戦での先発起用を告げられた。木村監督に母の病状を報告すると「家族が第一じゃないか」と気遣われたが、「自分が試合に出ることが一番の励まし」と出場を決意。07年10月以来のリーグ戦のピッチに立った。
相手GKは元日本代表の川口。飯倉は「母は俺を試合に出させて死ぬのでは」と不安に駆られながらも、手本にしてきた「憧れ(あこがれ)の人」の前でJ1初完封勝利。その後も、高い身体能力を生かし、リーグ戦に出場し続けた。
飯倉の活躍が“特効薬”となったのか、母の体調は徐々に回復し6月15日に退院。この日が退院後初の試合だった。「今まで苦労をかけたから、元気づけられればと思った」と浦和を零封し、会心の笑み。「出続ければ日本代表のチャンスも来ると思う」。母へ最高の恩返しをするためにも、ハマの守護神は成長し続ける。
◆飯倉 大樹(いいくら・ひろき)1986年6月1日、青森県生まれ。23歳。小学4年のとき横浜Mスクールに入り、中学1年でボランチからGKに転向した。01年全日本ユース選手権優勝。03年国体では神奈川選抜として優勝。05年、横浜M入り。06年にJFLロッソ熊本(現ロアッソ熊本)へレンタル移籍し26試合に出場した。07年に横浜Mへ復帰し、同年10月の清水戦でJ1初出場。180センチ、72キロ。血液型A。
俊輔の晴れ姿を期待してチケットを買ったファンもいたかもしれない。しかし、横浜Mイレブンは「俊輔がいれば」という思いをかき消すような好試合を披露した。雨が降りしきる中、4万人を超える観客が詰め掛けた日産スタジアムで、後半14分にFW渡辺、同20分にはFW山瀬が立て続けにゴール。浦和を2―0と粉砕した。
交渉が順調に進んでいれば、俊輔の復帰戦となっていたはずの試合。この日は横浜開港150周年を記念して製作された青と白の横じまのユニホームを着用したが、デザインは俊輔が所属したセルティックのものと酷似しており、本来なら“俊輔祭り”として位置付けられた試合だった。しかし、そんな環境にも集中力を切らさず浦和を圧倒。DF松田は「みんなプロとしてプライドを持っている」と胸を張った。
木村浩吉監督(47)も期待していた俊輔の獲得が不調に終わる中、冷静に戦略を練った。試合前には「後半残り20分になると浦和はバタッと足が止まる」と伝達。その指示通り、チームは序盤の猛攻をしのいで徐々に試合を支配した。終盤には4バックから3バックに変え、完封勝ちを収めた。
俊輔の加入は実現しなかったが、チーム力は確実に向上。渡辺はこの日の得点でリーグ6得点となり、俊輔やFW高原(浦和)が新人時代に記録した5得点を上回った。「まだまだ取れるでしょ」と言う渡辺を筆頭に、若手は着実な成長を見せている。
これで8位に浮上。「うまくチームがかみ合っているし、1試合、1試合戦っていくだけ」と山瀬は言う。クラブ首脳の失態で俊輔獲得に失敗したが、現場は一丸となって上位進出を目指す。
交渉が順調に進んでいれば、俊輔の復帰戦となっていたはずの試合。この日は横浜開港150周年を記念して製作された青と白の横じまのユニホームを着用したが、デザインは俊輔が所属したセルティックのものと酷似しており、本来なら“俊輔祭り”として位置付けられた試合だった。しかし、そんな環境にも集中力を切らさず浦和を圧倒。DF松田は「みんなプロとしてプライドを持っている」と胸を張った。
木村浩吉監督(47)も期待していた俊輔の獲得が不調に終わる中、冷静に戦略を練った。試合前には「後半残り20分になると浦和はバタッと足が止まる」と伝達。その指示通り、チームは序盤の猛攻をしのいで徐々に試合を支配した。終盤には4バックから3バックに変え、完封勝ちを収めた。
俊輔の加入は実現しなかったが、チーム力は確実に向上。渡辺はこの日の得点でリーグ6得点となり、俊輔やFW高原(浦和)が新人時代に記録した5得点を上回った。「まだまだ取れるでしょ」と言う渡辺を筆頭に、若手は着実な成長を見せている。
これで8位に浮上。「うまくチームがかみ合っているし、1試合、1試合戦っていくだけ」と山瀬は言う。クラブ首脳の失態で俊輔獲得に失敗したが、現場は一丸となって上位進出を目指す。
俊輔復帰を今も信じる横浜サポーターが「SHUNSUKE」の横断幕を掲げる中、横浜イレブンが意地を見せた。開始直後の再三のピンチをGK飯倉の好セーブなどで防ぐと、後半に反撃。終わってみれば浦和の2倍となる14本のシュートを浴びせて2―0と快勝し、木村監督は「守備も粘り強さが出てきた。やる前からいいゲームができると思っていた」と胸を張った。
クラブはこの試合を、獲得を目指していた中村復帰戦とするもくろみだった。だが、交渉は暗礁に乗り上げ、計画は頓挫。横浜には22日にも中村サイドから最終回答が伝えられる見通しだが、古巣復帰は絶望的な状況だ。それでも、選手たちは周囲のゴタゴタをよそに、ピッチの中できっちり結果を出した。
口火を切ったのは、渡辺だ。後半14分、MF狩野のパスを受けて右サイドを独走したFW坂田からの折り返しを、相手GKの位置を冷静に見極めて右足で流し込んだ。国見高2年時に1つ上の平山(FC東京)と高校選手権で優勝し、早大では関東大学リーグ得点王に輝いたルーキーは「できれば(中村と)一緒にやりたい」と話したが、既に今季リーグ6得点目。14試合目で早くも中村や高原(当時磐田、現浦和)のプロ1年目の5得点を超えた。日本代表の岡田監督も熱視線を送る22歳は「まだまだ(点を)取れる」と誇らしげだった。
後半20分には、中村が入ればレギュラーの座が危うくなっていたMF山瀬が追加点。「役割が明確になってきた。今のやり方を変える必要はない」と手応えを口にした。日本代表DF中沢不在でもゴールを許さず、DF栗原は「負けていたら何を言われたか分からない」と胸をなで下ろし、選手会長のDF松田は「オレらだけでもやれるところを見せたかった?選手はみんなプロとしてのプライドを持っている。それがないとプロにはなれない」と言い切った。
チームはナビスコ杯も含めて3連勝。リーグの順位も13位から8位に上げた。横浜開港150周年の今季、タイトル奪取を掲げる横浜が中村問題を乗り越え、ここから反撃に出る。
クラブはこの試合を、獲得を目指していた中村復帰戦とするもくろみだった。だが、交渉は暗礁に乗り上げ、計画は頓挫。横浜には22日にも中村サイドから最終回答が伝えられる見通しだが、古巣復帰は絶望的な状況だ。それでも、選手たちは周囲のゴタゴタをよそに、ピッチの中できっちり結果を出した。
口火を切ったのは、渡辺だ。後半14分、MF狩野のパスを受けて右サイドを独走したFW坂田からの折り返しを、相手GKの位置を冷静に見極めて右足で流し込んだ。国見高2年時に1つ上の平山(FC東京)と高校選手権で優勝し、早大では関東大学リーグ得点王に輝いたルーキーは「できれば(中村と)一緒にやりたい」と話したが、既に今季リーグ6得点目。14試合目で早くも中村や高原(当時磐田、現浦和)のプロ1年目の5得点を超えた。日本代表の岡田監督も熱視線を送る22歳は「まだまだ(点を)取れる」と誇らしげだった。
後半20分には、中村が入ればレギュラーの座が危うくなっていたMF山瀬が追加点。「役割が明確になってきた。今のやり方を変える必要はない」と手応えを口にした。日本代表DF中沢不在でもゴールを許さず、DF栗原は「負けていたら何を言われたか分からない」と胸をなで下ろし、選手会長のDF松田は「オレらだけでもやれるところを見せたかった?選手はみんなプロとしてのプライドを持っている。それがないとプロにはなれない」と言い切った。
チームはナビスコ杯も含めて3連勝。リーグの順位も13位から8位に上げた。横浜開港150周年の今季、タイトル奪取を掲げる横浜が中村問題を乗り越え、ここから反撃に出る。
周囲の騒がしさを結果で黙らせた。まずは後半14分。FW渡辺が日本人得点ランク3位タイとなる今季6点目を右足で押し込むと、同20分にはMF山瀬が左足弾。後半、運動量が極端に落ちた浦和を一蹴した。
「何か(俊輔の話を)言ってほしそうですけど、何もないですよ」。木村監督がこう口にすると、試合後の会見場は笑いに包まれた。
前日20日に同監督が「本当なら俊輔が起用できたのにね」と苦笑いを浮かべた通り、復帰戦になる可能性もあった試合。しかし、スペインリーグ・エスパニョールのオファーなどで結論は保留され、喧騒は日に日に増していた。
くしくも、この試合で着用した横浜開港150周年記念の特別ユニホームは、セルティックそっくりのボーダー柄。スタンドには『SHUNSUKE』の横断幕も掲げられた。その千両役者が不在、DF中沢も体調不良で欠場する中で公式戦3連勝を飾ってみせた。
選手には意地があった。元日本代表DF松田が「もちろん(俊輔が)来てくれれば強くなる。でも、みんなプロとしてプライドを持っている。負けられないと思っていないようでは、プロになれない」といえば、DF栗原も「それがどうだからダメといわれるのは嫌だしね」。ダメ押し弾を決めたのは、俊輔がかつて背負った10番を受け継いだ山瀬だった。
もちろん、22日に俊輔側から、朗報がもたらされる可能性はある。しかし、自らの力で名門復活への道を切り開けることを、横浜Mはこの日、確かに示した。
「何か(俊輔の話を)言ってほしそうですけど、何もないですよ」。木村監督がこう口にすると、試合後の会見場は笑いに包まれた。
前日20日に同監督が「本当なら俊輔が起用できたのにね」と苦笑いを浮かべた通り、復帰戦になる可能性もあった試合。しかし、スペインリーグ・エスパニョールのオファーなどで結論は保留され、喧騒は日に日に増していた。
くしくも、この試合で着用した横浜開港150周年記念の特別ユニホームは、セルティックそっくりのボーダー柄。スタンドには『SHUNSUKE』の横断幕も掲げられた。その千両役者が不在、DF中沢も体調不良で欠場する中で公式戦3連勝を飾ってみせた。
選手には意地があった。元日本代表DF松田が「もちろん(俊輔が)来てくれれば強くなる。でも、みんなプロとしてプライドを持っている。負けられないと思っていないようでは、プロになれない」といえば、DF栗原も「それがどうだからダメといわれるのは嫌だしね」。ダメ押し弾を決めたのは、俊輔がかつて背負った10番を受け継いだ山瀬だった。
もちろん、22日に俊輔側から、朗報がもたらされる可能性はある。しかし、自らの力で名門復活への道を切り開けることを、横浜Mはこの日、確かに示した。
●木村浩吉監督(横浜FM):
「前節まで13位。この浦和戦、そして来週のG大阪戦にぜひ勝って上位に食い込もうとトレーニングを積んできた。ナビスコカップで、だいぶ良い形が出来ていたので、勝ち負けは別にして、良いゲームは出来ると思っていた。
代表の中澤は、本人と話をして休めることを決めた。韓国代表の金根煥は試合には出ていなかったので、コンディションも悪くなかったので、ワンポイントで使おうとベンチに入れた。
最近の浦和の試合のビデオを2、3試合見ていた。2-3で負けた川崎F戦で、浦和が負けているのに残り20分ぐらいから足が止まってしまう場面があった。
前半の終了前10分間と後半の頭から動きがよくなかったので、選手たちはやりやすかったのではないか。
ただ前半の終盤の山瀬のシュートと小宮山の突破からのシーンで得点が決まっていれば4、5点入っていたのではないか。もちろんサッカーはそう甘くはないだろうが。
前半の途中までは、うちの選手が自分のゾーンに入ってきた選手をあまりつかみきれていなかった。しかし、その時間帯にしのいだので、こういう結果につながったのではないか。
後半に2点リードしてからも何度かチャンスがあったので、ああいうところを決めていくようなチームにしていきたい」
Q:相手の足が止まった原因をどう考えるか?
「相手チームのことは分からないが、前半の立ち上がりなど行き過ぎる部分があるのかもしれない。また、ウチの前半から中盤のプレスが良かった点はあっただろう」
Q:中村俊輔選手の移籍問題の影響はなかったか?
「全くありません」
Q:普段の試合中からポジションを頻繁に入れ替えているが、今日の山瀬と坂田の位置関係について、指示をしていたのか?
「特別には言っていない。普段から言っているように、もっとチェンジして欲しい。渡邉も含めた3人が常にローテーションしてほしい。バランスを考えて、2人、3人がひとつのサイドに固まったりしないこと。また距離が遠すぎてはコンビネーションが組めないので、そのあたりをコミュニケーションを取り合うようと指示している」
●山瀬功治選手(横浜FM):
「相手は浦和だし、ピッチコンディションやその他のことも考えると、厳しいゲームになるなと予想していた。だが、ナビスコカップのここ何試合かでは、チームとしてやろうとするサッカーが明確になり、いい形ができていた。それを今日も出して、結果に繋がったと思う。
前半は押し込まれるシーンが多かった。ただ、押し込まれながらも、最後のところで抑えていた。それがチームとしての自信になったはず。ベースのところがしっかりしていたので、バタバタせずにすんだ。
前半の課題は攻撃面。チーム全体として、ボールが足に付いていなかった。その課題が時間が経つにつれて、少しずつ良くなってきたと思う。その理由は、浦和の運動量が落ちてきたからだと思う。相手の中盤と最終ラインが間延びしてきたので、プレッシャーがゆるくなってきた。その後は落ち着いてボールを動かせるようになった」
●栗原勇蔵選手(横浜FM):
「前の選手が点を取ってくれるから、思いっきりよく守備ができる。もし点を取られても取り返せるから。最近、みんなのゴールへの意識が高い。浦和は元気がなかったけど、勝ててよかった」
●飯倉大樹選手(横浜FM):
「今日はあまりピンチがなかった。とりあえずコーチングをしっかりやって、無失点にできたのがうれしい。前半の浦和はゴールに直結するプレーというより、ゴール前でボールを回してくるだけだった。だから、そんなに怖くはなかったです。
雨の中での試合は、自分が出た公式戦では初だったので意識した。でも、そこまでシュートも飛んで来なかったし、それほどナイーブにはならずにすんだ」
●水沼宏太選手(横浜FM):
「リーグ戦再開後、一発目の試合で勝てて、チームとしてよかった。今日は相手チームへの声援がすごくて、F・マリノスのサポーターも絶対に勝ちたかったはず。自分はちょっとでしたけど、そのピッチに立てたことをうれしく思う」
「前節まで13位。この浦和戦、そして来週のG大阪戦にぜひ勝って上位に食い込もうとトレーニングを積んできた。ナビスコカップで、だいぶ良い形が出来ていたので、勝ち負けは別にして、良いゲームは出来ると思っていた。
代表の中澤は、本人と話をして休めることを決めた。韓国代表の金根煥は試合には出ていなかったので、コンディションも悪くなかったので、ワンポイントで使おうとベンチに入れた。
最近の浦和の試合のビデオを2、3試合見ていた。2-3で負けた川崎F戦で、浦和が負けているのに残り20分ぐらいから足が止まってしまう場面があった。
前半の終了前10分間と後半の頭から動きがよくなかったので、選手たちはやりやすかったのではないか。
ただ前半の終盤の山瀬のシュートと小宮山の突破からのシーンで得点が決まっていれば4、5点入っていたのではないか。もちろんサッカーはそう甘くはないだろうが。
前半の途中までは、うちの選手が自分のゾーンに入ってきた選手をあまりつかみきれていなかった。しかし、その時間帯にしのいだので、こういう結果につながったのではないか。
後半に2点リードしてからも何度かチャンスがあったので、ああいうところを決めていくようなチームにしていきたい」
Q:相手の足が止まった原因をどう考えるか?
「相手チームのことは分からないが、前半の立ち上がりなど行き過ぎる部分があるのかもしれない。また、ウチの前半から中盤のプレスが良かった点はあっただろう」
Q:中村俊輔選手の移籍問題の影響はなかったか?
「全くありません」
Q:普段の試合中からポジションを頻繁に入れ替えているが、今日の山瀬と坂田の位置関係について、指示をしていたのか?
「特別には言っていない。普段から言っているように、もっとチェンジして欲しい。渡邉も含めた3人が常にローテーションしてほしい。バランスを考えて、2人、3人がひとつのサイドに固まったりしないこと。また距離が遠すぎてはコンビネーションが組めないので、そのあたりをコミュニケーションを取り合うようと指示している」
●山瀬功治選手(横浜FM):
「相手は浦和だし、ピッチコンディションやその他のことも考えると、厳しいゲームになるなと予想していた。だが、ナビスコカップのここ何試合かでは、チームとしてやろうとするサッカーが明確になり、いい形ができていた。それを今日も出して、結果に繋がったと思う。
前半は押し込まれるシーンが多かった。ただ、押し込まれながらも、最後のところで抑えていた。それがチームとしての自信になったはず。ベースのところがしっかりしていたので、バタバタせずにすんだ。
前半の課題は攻撃面。チーム全体として、ボールが足に付いていなかった。その課題が時間が経つにつれて、少しずつ良くなってきたと思う。その理由は、浦和の運動量が落ちてきたからだと思う。相手の中盤と最終ラインが間延びしてきたので、プレッシャーがゆるくなってきた。その後は落ち着いてボールを動かせるようになった」
●栗原勇蔵選手(横浜FM):
「前の選手が点を取ってくれるから、思いっきりよく守備ができる。もし点を取られても取り返せるから。最近、みんなのゴールへの意識が高い。浦和は元気がなかったけど、勝ててよかった」
●飯倉大樹選手(横浜FM):
「今日はあまりピンチがなかった。とりあえずコーチングをしっかりやって、無失点にできたのがうれしい。前半の浦和はゴールに直結するプレーというより、ゴール前でボールを回してくるだけだった。だから、そんなに怖くはなかったです。
雨の中での試合は、自分が出た公式戦では初だったので意識した。でも、そこまでシュートも飛んで来なかったし、それほどナイーブにはならずにすんだ」
●水沼宏太選手(横浜FM):
「リーグ戦再開後、一発目の試合で勝てて、チームとしてよかった。今日は相手チームへの声援がすごくて、F・マリノスのサポーターも絶対に勝ちたかったはず。自分はちょっとでしたけど、そのピッチに立てたことをうれしく思う」
2得点に絡む活躍
FW渡辺が2得点に絡む活躍。同点の前半44分、MF兵藤のパスを右スペースで受けると、そのままペナルティーエリア右まで持ち込み、DFとGKの位置を冷静に見極めて勝ち越しのミドルシュートを決めた。
同31分にも同じような位置からシュートを放ち、山瀬の同点ヘッドを生んだ。「シュートまでの形が良かったので、あとは打つだけでした。お互いの距離が近くなっている」と連係向上にも手応えを感じている。
”苦手”アウェーでもこれで2戦連発。一戦ごとに成長をみせるルーキーは「シュートには自信があるんで、そこまで持っていく回数を増やしたい」と次の課題を挙げていた。
胸張って吉報待つ
前半27分に大宮MF藤本のシュートがDF松田の左足に当たり、自軍ゴールを割る。だが、気勢をそぐような不運な立ち上がりにも、「ベテランの自分が下を向いていてはダメ」と松田。むしろこの1点が、横浜Mの攻撃に火を付けた。
同点弾は失点の4分後だ。FW山瀬、MF狩野、FW坂田ときれいにつないだボールを、ペナルティーエリア右からFW渡辺がシュート。GKがはじいたところに山瀬が頭から飛び込み、ネットを揺らした。これで主導権を握ると、前半終了間際には渡辺のシュートであっさり勝ち越した。
7年連続の決勝トーナメント進出には「勝つしかなかった」(狩野)この試合。気温30度を超える悪条件にも最後まで足は止まらなかった。終盤にMF水沼、長谷川、田代と若手を続けて投入すると、勢いは加速。大量24本のシュートを放ち、木村監督も「5、6点は取れた」と不満を漏らすほどの圧勝劇だった。
これでグループ首位に立った横浜Mだが最終節に試合がないため、1次リーグ突破の行方は浦和、広島の結果に委ねることになる。ただ、連勝で自らの戦いを締めくくり、「やるべきことはやった」(松田)と選手の表情はすがすがしい。胸を張って、吉報を待つ。
DF松田(OGは)当たれと思って足を出したら強く当たりすぎた。失点しても前を向いた気持ちが勝ちにつながったと思う。
MF狩野 点を取られる前も形がつくれていたし、すぐ返せた。(3点目は)GKが前に出てきていたので(狙った)。入って良かった。
FW山瀬(得点は)目の前にボールが転がってきたから。それよりも(渡辺)千真のシュートまでいく流れが良かった。
FW渡辺が2得点に絡む活躍。同点の前半44分、MF兵藤のパスを右スペースで受けると、そのままペナルティーエリア右まで持ち込み、DFとGKの位置を冷静に見極めて勝ち越しのミドルシュートを決めた。
同31分にも同じような位置からシュートを放ち、山瀬の同点ヘッドを生んだ。「シュートまでの形が良かったので、あとは打つだけでした。お互いの距離が近くなっている」と連係向上にも手応えを感じている。
”苦手”アウェーでもこれで2戦連発。一戦ごとに成長をみせるルーキーは「シュートには自信があるんで、そこまで持っていく回数を増やしたい」と次の課題を挙げていた。
胸張って吉報待つ
前半27分に大宮MF藤本のシュートがDF松田の左足に当たり、自軍ゴールを割る。だが、気勢をそぐような不運な立ち上がりにも、「ベテランの自分が下を向いていてはダメ」と松田。むしろこの1点が、横浜Mの攻撃に火を付けた。
同点弾は失点の4分後だ。FW山瀬、MF狩野、FW坂田ときれいにつないだボールを、ペナルティーエリア右からFW渡辺がシュート。GKがはじいたところに山瀬が頭から飛び込み、ネットを揺らした。これで主導権を握ると、前半終了間際には渡辺のシュートであっさり勝ち越した。
7年連続の決勝トーナメント進出には「勝つしかなかった」(狩野)この試合。気温30度を超える悪条件にも最後まで足は止まらなかった。終盤にMF水沼、長谷川、田代と若手を続けて投入すると、勢いは加速。大量24本のシュートを放ち、木村監督も「5、6点は取れた」と不満を漏らすほどの圧勝劇だった。
これでグループ首位に立った横浜Mだが最終節に試合がないため、1次リーグ突破の行方は浦和、広島の結果に委ねることになる。ただ、連勝で自らの戦いを締めくくり、「やるべきことはやった」(松田)と選手の表情はすがすがしい。胸を張って、吉報を待つ。
DF松田(OGは)当たれと思って足を出したら強く当たりすぎた。失点しても前を向いた気持ちが勝ちにつながったと思う。
MF狩野 点を取られる前も形がつくれていたし、すぐ返せた。(3点目は)GKが前に出てきていたので(狙った)。入って良かった。
FW山瀬(得点は)目の前にボールが転がってきたから。それよりも(渡辺)千真のシュートまでいく流れが良かった。
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