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「力の差が激しく出たね」とは、窮地にさらされ続けたGK榎本哲の感想。失意の1年を締めくくったのは、光明を見いだすのが困難な完敗だった。

 前半2分、ロングボールからFW坂田が先制。だが淡い期待は、すぐに砕かれる。

 正確さの中にアイデアをちりばめたG大阪の攻撃に、まったくプレスが効かない。好きなようにパスを回され、クリアすらおぼつかなかった。詰められても間合いを保つG大阪の選手に比べ、横浜Mは慌ててはバックパスで逃げ、球をけり出した。

 この1年で日本代表に呼ばれたのはG大阪と同じ6選手。両者に生まれた力の差は何なのか。それをMF吉田は「サポートのよさの違い」と言う。球を持った際の選択肢の数が少なく、結果、手詰まりとなる。吉田は「ことしはずっとそうだった」と振り返る。

 サポートを生むのはチャレンジを続けるポジティブな姿勢であり、統一された戦術であり、文字通り一人一人が支え合う気持ちだ。今季、横浜Mにはいずれもが欠けていた。フロントに至っては、チーム再建の旗印となる来季の監督人事をいまだ示すことができず、一枚岩であるべき選手との間に不信感から溝が生まれつつある。

 無償で応援を続ける”サポーター”はこの惨敗にも最後はブーイングではなく激励のコールを選手に送った。クラブ首脳はこの意味を真剣に考えるべきだ。
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◎坂田公式戦3戦連発も敗戦に表情は暗く
 リーグ最終戦から公式戦3戦連発となったFW坂田だが、敗戦に表情は暗かった。

 前半2分にMF吉田のパスを受け冷静にゴール。「出だしはよかったんだけどね」。その後は防戦一方となり自身も決定機を迎えずに退いた。

 度重なる肉離れで序盤でつまずいた今季。期待を背負っていただけにチームの低迷にも責任を感じている。「点を取れず、守り切れない。自分自身もまだ90分走り切れない。とにかく来年、やり直したい」と懸命に前を向いた。


◎若手の伸び悩みに歯がゆさ
 この試合を最後に退任が決定的な水沼監督は若手の奮起を強い口調で求めた。

 同監督はベンチ入りメンバーも含め若手を積極的に試してきたが、チームの雰囲気を変えるような効果は見えずじまい。「彼らはきょう、パスの正確さやボールへの執着心など、甘さを痛感したと思う」と指揮官。コーチとして入閣し若手育成を手掛けてきただけに、伸び悩みが歯がゆい様子。

 ベテラン選手の解雇で来季は世代交代が図られていくことになるが、水沼監督は「若い選手が主力を脅かして、抜いていかないと。ただ若返るだけでは、意味がない」とあえて厳しい言葉を選んだ。
Jリーグ1部(J1)横浜Mの元日本代表DF中沢佑二(28)は15日、横浜市戸塚区のクラブハウスで1回目の契約更改交渉に臨み、減額提示にサインを保留した。

 交渉では、クラブが来季から勝利給を減らす方針を示していることや、クラブの方針などに中沢が質問。中沢は「試合は選手にとって一番大切な部分。そこが減らされるのはおかしい」と強い難色を示し、「監督などの人事も決まってから、考えて返事をしたい」とサインしなかった。

 またクラブ側は来季の目標について「3位以内」と回答。中沢は「戦力が大幅に入れ替わった状態で、足元を見ずに優勝と言ってもだめ。若手育成に関してはずっと注文を出してきたし、いい方針だと思う」と理解を示した。

 また現在J1名古屋などが中沢の獲得に動いていることに言及。「その話は聞いていない。マリノスと契約が残っている」と話し、移籍の可能性を否定した。

 昨年7月に複数年契約を結んだ中沢の残る契約年数はあと2年。来季で在籍6年目、29歳とピッチ内外で中心的な役割が求められる。「若手の手本として背中で引っ張っていきたい」と話した。
榎本哲が勝利の立役者に
 横浜MのGK榎本哲がPK戦で2本止め、勝利の立役者となった。

まずは1本目。「ジッと見ていたら、相手が小さく見えてきた」。フェイントに惑わされず、ドンピシャのセーブを見せ「自分の間合いだったね」と得意げに笑った。

PKの3本目で親友のMF狩野が失敗。すかさず駆け寄り、「次止めるから大丈夫だ」と大見えを切った。有言実行で本当に止めて見せ、「おれ、かっこいいなって、自分で思った」と笑わせた榎本哲。勝利の瞬間は全員にもみくちゃにされ、「最高にうれしい」と笑みが絶えなかった。



「気合の違い」証明
 「今年の天皇杯に懸ける気合が違う」。選手が語っていたその思いはこの日、口先だけではないことが証明された。

 ここ2年、散々黒星にしてきた展開だった。FW坂田のゴールで先制したが、再三の好機に突き放せない。FW大島はフリーのヘッドを止められ、坂田はGKとの1対1を外す。「試合を決める2点目を取れないのは、ずっと変わらない課題」と水沼監督。後半23分には予定調和のように同点とされた。

 だが監督に「嫌な予感はなかった」。守備の最後の一線で、勝敗を分ける1歩が出ていたからだ。前半18分にはGK榎本哲を抜いた相手FWに、DF栗原が決死のスライディングで阻止。PK戦では「高校2年以来で、自信がなかった」という榎本哲が2本止めた。

 延長も含めて120分、プラスPK戦の我慢比べ。「スタッフも含め、本当に全員が最後まであきらめなかったからこそ」。勝利の瞬間、ピッチに咲いた選手たちの子供のような笑顔が、監督の言葉が結果論でないことを物語る。

 3年ぶりのベスト8。元日の決勝まではあと2勝だ。「これでもう全員がやるしかないなってなるでしょ」と栗原。次戦、立ちはだかるはG大阪。勢いを本物にするにはもってこいの相手だ。


☆選手コメント☆

MF山瀬功 (PK戦の1番手に立候補)高校時代からけっこう1番を務めているので、冷静にできた。タイトルと言うより、少しでも長くシーズンを過ごせるのがうれしい。

FW坂田 (先制点を挙げ)とにかく勝ちたかった。でも決める所は決めないと。

DF中沢 PKは6番手に立候補していました。
Jリーグ1部(J1)横浜F・マリノス(横浜M)の水沼貴史監督(45)が今季限りで退任し、後任に元監督の早野宏史氏(51)=サッカー解説者=の就任が確実になっていることが六日、分かった。

 水沼監督はコーチとしてチームに残り、ユースの高橋真一郎監督(49)がトップチームのコーチに就く見込み。

 早野氏は生田高から中大に進み、日産自動車FCでFWとして活躍。Jリーグ開幕の一九九二年から横浜Mのコーチを務め、九五年途中に監督に昇格。同年のリーグ第一ステージを制したが、翌年に成績不振の責任を取って退任した。その後はG大阪、柏などで指揮を執った。

 横浜Mは今季、低迷により岡田武史前監督(50)が八月に辞任。水沼監督がコーチから昇格したが、最終的な順位は九位に終わっていた。
初先発田中裕いきいき
 桐光学園高出身の2年目、DF田中裕介がリーグ戦初先発で好パフォーマンスを見せた。

 最も得意とする4バックの左での起用。公式戦の出場自体は3度目とあって、水沼監督も「堂々とプレーしていた」と合格点。持ち味である前後への激しい動きで、序盤から攻撃にも積極的に絡み、後半6分には自ら持ち込んで惜しいミドルシュートを放った。守備でも千葉の日本代表MF山岸に仕事をさせず、「いい勉強になりました」と手応えをつかんだ様子だ。

 ドゥトラの帰国で天皇杯も出場濃厚。「今がチャンスなので、自分をもっと表現出来るように頑張りたい」と上気した顔で語った。


ラストタイトルへ期待
 終わり良ければすべて良しとはいかないが、最終戦は希望の持てる好ゲームであった。

 運動量が多く、前線からの守備が機能。プレスが相手のパスコースの限定につながり、全体が引き上げられた。コンパクトになった中盤からはMFが小気味よく前線へ抜け出し、好機を量産。その流れで先制点を決めたFW坂田は、「運動量が空回りするのではなく、かみ合った。結果も内容もよかった」と満足げに笑う。千葉のお株を奪うような展開だった。

 リーグ戦残り5試合で4バックへシフトした水沼監督は当初から「(9日に控える)天皇杯までにめどがつけば」と話していた。最終戦に理想的な形が見え、「やりたかったことを選手たちがわかってきたかな」。就任後の成績は7勝7敗1分の五分となり、「負け越して終わるのとは全然違う」。入団2年目のDF田中裕やMF狩野が戦力となって完勝したのだから喜びもひとしおだ。

 監督交代など厳しい1年だったが、9位とどうにか昨季に肩を並べた。試合後に何度も響いた「水沼コール」には、最低限の義務は果たした指揮官へのねぎらいと、残るラストタイトルへの期待が込められていた。
Jリーグ1部(J1)横浜Mは29日、いずれもMFのドゥトラ(33)、平野孝(32)、田ノ上信也(26)、後藤裕司(21)の4選手に戦力外通告を行った。28日にはDF中西、MF奥、GK下川に通告しており、これで計7選手が戦力外となった。また、ディドGKコーチ(49)とも来季契約を結ばないことを明らかにした。

 2001年途中から加入したドゥトラは、左サイドのスペシャリストとしてレギュラーで活躍。まじめで陽気な人柄と堅実的なプレーで周囲からの人望も厚く、外国人選手としてチーム史上最長となる5年半の在籍となった。同ポジションの後継者がいないため、チームは残留の可能性を残してきたが、最終的には33歳という年齢がネックとなった。

 この日、練習に姿を見せたドゥトラは、思わぬ通告に落胆の色を隠せなかったが、「マリノスには長い間本当によくしてもらって、感謝の念しかない」と殊勝に話した。本人は日本でのプレー続行を希望しており、他クラブからのオファーを待つ。
どん底まで落ちた今季を象徴
 2006年ホーム最終戦は、どん底まで落ちた今季をそのまま表す無残な結果となった。

 相変わらずの決定力のなさだ。チャンスはつくるが、ゴールネットを揺らすことができない。一見、惜しいシーンにも映るが、水沼監督に言わせると「シュートの前の、あと一歩のポジショニングが足りない」。そして「普段の練習からやっていなければ試合でできるものではない」。大島、坂田、久保、マルケスのFW4人を合わせて今季わずか14得点という事実は重い。チーム得点王がMF山瀬功の6点というのは、福岡に次ぐワースト2位の惨状だ。

 後半40分にはDF松田が相手の見え見えの挑発に乗った揚げ句、審判にまでかみついて2枚目の警告で退場。松田の強い闘争心でチームが救われたことは何度もあるが、来季30歳を迎える主将が周囲の再三の制止を聞かず暴走してしまう事態は、チームに漂う「投げやり感」を感じさせる。

 寒風吹く中集まった約2万5千人ものサポーターにさらした凡戦。来季はみなとみらい21地区を新拠点として新しい一歩を踏み出す。チームは相当な覚悟で変革に臨まなければならない。



☆監督コメント☆
「選手のコンディションを見極めずに起用してしまった。松田がああいう形で退場したのも自分の指導力のなさ。敗戦はすべて僕の責任。ホーム最終戦で勝てず非常に申し訳ない」
☆奥が同点弾で流れ変え☆
 途中出場のMF奥が同点ゴールなどで流れを変えた。

 後半18分から出場。「中盤の流れを変えたかった」との水沼監督の期待通り、機転の利いたポジショニングで攻撃のリズムを作った。同31分には、FW大島のヘッドをGKが弾いたところに素早く反応し、同点弾。「ほとんど大島の得点」と照れながらも、今季2得点目に笑顔がはじけた。

 試合前には選手だけでミーティングし、「どうにか連敗を止めよう」と臨んだ試合。「逆転勝利という良い結果が残せてよかった」とホッとしていた。



☆結果残した「努力家」那須☆
 横浜Mの連敗を3で止めたのは、DF中沢の欠場で出番の回ってきた”我慢の人”の得点だった。

 同点の後半ロスタイム。CKをDF那須が頭ではじくと、球はゆっくりと弧を描きネットを揺らした。「少ない出場チャンスで結果を残せたのがうれしい」。歓喜の輪がひときわ大きく広がったのは、それが那須だったからこそ。背番号4の愚直な努力を、全員が知っているからだ。

 アテネ五輪では代表の主将まで務めた25歳も今季ここまで14試合出場にとどまり、レギュラーとは呼べない。守備的位置ならどこでもこなすマルチさは、結果的に器用貧乏となって”便利屋”の位置をつくってしまった。

 岡田武史前監督も含め起用方針あってのことだが、那須が腐ることはなかった。「非常に努力家。出られない時期でも自分でどうにかしようとしてくれる」と水沼監督。上下問わず誰からも好かれるのは、ただ親しみやすいからではない。

 先発はまだ約束されそうにない。それでも那須は「こうやって結果を残していくだけ」とシンプルに前を向く。自らのPK献上による失点から始まり、自らのゴールで締めた”自作自演の主役の笑顔は、「努力は必ず報われる」と言っているようだった。


☆監督コメント☆
「何よりうれしかったのは決勝点の場面で全員が那須に駆け寄ったこと。チームの一体感を示していた。サポーターに結果を見せられてホッとした。残り2戦も必死で結果を求める」
≪反攻口火も反省ばかり≫
 今季3ゴール目を挙げたFW坂田だが、口を突くのは反省ばかりだった。

 後半9分にDFが密集する中で強引に前を向き、左足でけり込んだ。「ゴールが近かったからとにかく打った」。問題はその10分後。GKとの完全な1対1を外してしまい、天を仰いだ。「決めるところを決めないと。1点取ったのはいいが、勝ちにつながる得点やアシストじゃないと喜べない」と表情が暗かった。


孤軍奮闘も勢いつかず
 後半22分、今季初めて炸裂(さくれつ)した”ボンバーヘッド弾”だったが、すぐに勝ち越され「勝たなければ意味がない」。ゴール直後にはじけたDF中沢の笑みも、試合後はすっかり陰っていた。

 3連敗で、順位もズルズルと12位まで後退した。続く低迷に、中沢は「攻撃で脅威を与えられないのが変わらない課題。そこが上位チームとの差」と指摘した。DFとして3失点に責任を感じる一方、個人の奮闘が結果につながらない現状が歯がゆい。

 中沢はいま、プロとして心掛けていることがある。たとえ消化試合であっても「サポーターに納得してもらえるよう必死にプレーする」ことだ。きっかけはある女性歌手のライブ。迫力ある踊りと歌に「体を使ってお金をもらうのは大変なことだが、どんなときでも必死になれるのが本当のプロだと痛感させられた」。

 故障復帰後の9月以降、中沢はDFとして唯一全戦フル出場を続ける。いまチームに足りないものは「一人一人の姿勢」と感じている。個々が課題を消化していけばチームの成績も上向いてくるはずだ。秘めた思いはしかし、チームの総意とはならず、同点のゴールでも鼓舞することはできなかった。もどかしさは募るばかりだ。
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