マリノス記事を日々収集
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Jリーグ1部(J1)川崎は24日、来季の新戦力としてJ1横浜Mから完全移籍で獲得するDF小宮山尊信(25)と仮契約を結んだ。今後、メディカルチェックを経て正式契約の見通し。
川崎は今オフ、左サイドバック補強を重視し、横浜Mとの契約が切れる小宮山に獲得オファーを出していた。この日、川崎市麻生区のクラブハウスで契約交渉に臨んだ小宮山は、「川崎の強さは魅力的だし、タイトルを狙えるチームで自分を伸ばしたい」などと決断の理由を語った。
同じ神奈川を本拠地とするJ1クラブを渡り歩く異例の移籍だが、「いつも『神奈川ダービー』にはひと味違う雰囲気を感じていた。それだけ強い覚悟で移籍してきたつもり」と小宮山。その上で、「レベルアップしなければ移籍する意味がない」と力を込めた。
小宮山は交渉後、クラブハウスや練習場などを見学。充実する横浜Mの施設とのギャップに苦笑しつつ、「賞金で(施設を)建て替えるくらいの気持ちでやりたい。チームの優勝に貢献し、代表に入ることも目標としたい」と頼もしかった。
この日、小宮山と対面した高畠勉新監督(41)は、「アグレッシブな攻撃参加が印象的だし、うちでも存分に力を発揮してほしい」とエールを送った。
川崎は今オフ、左サイドバック補強を重視し、横浜Mとの契約が切れる小宮山に獲得オファーを出していた。この日、川崎市麻生区のクラブハウスで契約交渉に臨んだ小宮山は、「川崎の強さは魅力的だし、タイトルを狙えるチームで自分を伸ばしたい」などと決断の理由を語った。
同じ神奈川を本拠地とするJ1クラブを渡り歩く異例の移籍だが、「いつも『神奈川ダービー』にはひと味違う雰囲気を感じていた。それだけ強い覚悟で移籍してきたつもり」と小宮山。その上で、「レベルアップしなければ移籍する意味がない」と力を込めた。
小宮山は交渉後、クラブハウスや練習場などを見学。充実する横浜Mの施設とのギャップに苦笑しつつ、「賞金で(施設を)建て替えるくらいの気持ちでやりたい。チームの優勝に貢献し、代表に入ることも目標としたい」と頼もしかった。
この日、小宮山と対面した高畠勉新監督(41)は、「アグレッシブな攻撃参加が印象的だし、うちでも存分に力を発揮してほしい」とエールを送った。
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Jリーグ1部(J1)川崎が来季の戦力補強として、J1横浜MのDF小宮山尊信(25)=174センチ、72キロ=を獲得することが19日、決定的になった。同じ神奈川を本拠地とするクラブの間で、主力選手の移籍は異例だ。
関係者によると、小宮山サイドは同日までに横浜Mへ今季限りの退団を申し入れ、川崎に正式オファーを受け入れる意向を伝えたという。川崎は複数年契約を提示。近く本格交渉に入る見通しだ。
川崎は今オフ、MF山岸智(26)をJ1広島へ期限付き移籍させると発表。DF村上和弘(28)にはJ1大宮が興味を示しており、手薄な左サイド強化は補強のポイントだった。順大時代にも獲得を目指した経緯があり、「特に攻撃面は申し分ない」とクラブ幹部。現在25歳という若さと将来性にも期待を寄せる。
小宮山の元には川崎のほか大宮からも獲得オファーが届いたが、最終的には川崎入りか残留かに絞っていた。横浜Mも契約延長へ幹部が慰留に努めたが、同日までに断念した。
千葉・市船橋高から順大を経て2007年に横浜M入り。鋭いドリブル突破とミドルシュートが武器の攻撃的な左サイドバックで、新人時代には日本代表候補合宿にも参加していた。J1通算85試合出場10得点。
関係者によると、小宮山サイドは同日までに横浜Mへ今季限りの退団を申し入れ、川崎に正式オファーを受け入れる意向を伝えたという。川崎は複数年契約を提示。近く本格交渉に入る見通しだ。
川崎は今オフ、MF山岸智(26)をJ1広島へ期限付き移籍させると発表。DF村上和弘(28)にはJ1大宮が興味を示しており、手薄な左サイド強化は補強のポイントだった。順大時代にも獲得を目指した経緯があり、「特に攻撃面は申し分ない」とクラブ幹部。現在25歳という若さと将来性にも期待を寄せる。
小宮山の元には川崎のほか大宮からも獲得オファーが届いたが、最終的には川崎入りか残留かに絞っていた。横浜Mも契約延長へ幹部が慰留に努めたが、同日までに断念した。
千葉・市船橋高から順大を経て2007年に横浜M入り。鋭いドリブル突破とミドルシュートが武器の攻撃的な左サイドバックで、新人時代には日本代表候補合宿にも参加していた。J1通算85試合出場10得点。
暗い話題続きの横浜Mに、ひと筋の光をもたらしたヒーロー。壇上に上がったFW渡辺千真の顔は、ことのほか硬かった。「片瀬那奈さんから受け取ったんで、一気に真っ白になっちゃいました」。ゴール前では沈着冷静なスーパールーキーも、女優の魅力の前にはたじたじだった。
国見高、早大で磨き上げ、絶対の自信を持つシュート精度は、プロの世界でも十二分に通用した。開幕戦、開始3分で挙げたプロ初ゴールから大きなスランプに陥ることなく得点を積み重ね、11月21日の神戸戦で13点目。1994年に城彰二(市原現千葉)が記録した新人最多得点記録を15年ぶりに更新した。
2003年の那須以来、クラブ史上3人目の新人王。国際Aマッチ15得点の”本命”岡崎(清水)を抑えての快挙に「ほっとしてます。自分だとは思ってたんですけど、最近になって清水のある選手がノミネートされたと聞いて、ないかな、と」。
新体制発表で掲げた今季の目標は「5得点」。サポーターのブーイングを受けて、慌てて「10得点」と訂正した。「それだけ期待されてるんだから有言実行しようと思ってやってきた。それが達成できてうれしい」
自分自身で下す評価より、持てる才能ははるかに大きい。来季の目標は「13ゴール以上」。周囲の期待はおそらく、それ以上に肥大する。だが、それに応えられるだけの可能性が、渡辺にはある。
国見高、早大で磨き上げ、絶対の自信を持つシュート精度は、プロの世界でも十二分に通用した。開幕戦、開始3分で挙げたプロ初ゴールから大きなスランプに陥ることなく得点を積み重ね、11月21日の神戸戦で13点目。1994年に城彰二(市原現千葉)が記録した新人最多得点記録を15年ぶりに更新した。
2003年の那須以来、クラブ史上3人目の新人王。国際Aマッチ15得点の”本命”岡崎(清水)を抑えての快挙に「ほっとしてます。自分だとは思ってたんですけど、最近になって清水のある選手がノミネートされたと聞いて、ないかな、と」。
新体制発表で掲げた今季の目標は「5得点」。サポーターのブーイングを受けて、慌てて「10得点」と訂正した。「それだけ期待されてるんだから有言実行しようと思ってやってきた。それが達成できてうれしい」
自分自身で下す評価より、持てる才能ははるかに大きい。来季の目標は「13ゴール以上」。周囲の期待はおそらく、それ以上に肥大する。だが、それに応えられるだけの可能性が、渡辺にはある。
「年に一度あるかないかのシュート」(DF中沢)が横浜Mは2発も決まった。何はともあれ、ホーム最終戦を笑顔で飾れたのはよかった。
「状態がよくない清水に対し、押し込まれる時間が長かった」。中沢の感想に異議を唱える選手はいないだろう。
そんな躍動感に乏しい試合後、嘉悦朗社長代行は「優勝争いから遠ざかって5シーズンになるが、今季は閉塞(へいそく)感を打開する一筋の光明が差した」とあいさつした。「栄光を知るベテランに加え、若手が台頭し、全体の融合も成された」と。
その「光明」をもたらした木村監督は任期途中で更迭される。指揮官は”万年中位”の打破に必要なものを問われ、「やっぱり自信かな」と答えた。緩いプレスにも、ミスを連発する現状。だから試合にこそ強い「強者の精神」を、中長期的に醸成しようとしていた。確かに目の前の結果は不足したが、「自分の指導方針に間違いはなかった」との自負に無念が集約される。
先制弾の小椋は「浩吉さん(木村監督)になってから使ってもらった」。ダメ押し点の栗原も、長く在籍する木村監督がさまざまな立場から見守ってきた生え抜きだ。「長い目」で育てられた2人が、この日の幸運な勝利を運んできた。
これで10位が確定。劇的な補強がなければ、来季も中位を脱するのは厳しく映る。だからこそ、名門再建には一貫したビジョンが必要だと思われるのだが。
☆横浜マリノス木村監督、熱い惜別☆
◆選手ひと言
GK榎本 清水はサイド攻撃ばかりなので、そこを抑えればと思っていた。あのシュート2本は二度と出ないでしょう。
MF河合 監督の言葉からはマリノス愛が伝わってきた。やはり、このチームが弱くては駄目。もっと自覚を持ってやっていきたい。
◎木村監督、熱い惜別
「わがマリノスは永遠に不滅です」-。選手から始まり、コーチなどを歴任し、前身の日産自動車を含めて横浜Mで25年間を過ごしてきた木村監督が、サポーターの前で熱い惜別の思いを語った。
スタンドに深々と頭を下げた監督は、「この成績の責任はすべて自分にあります」と第一声。その上で「ずっとここでやってきて、最後に監督という業をなさないと意味がないと思っていた」と思いを吐露した。
育成や指導のみならず、普及活動など多岐にわたって支え続けた功労者。「来年も8、9割の選手は残るでしょう。僕の大好きなマリノスで、ぜひ優勝を味わってほしい」と激励で締めた。
◎小椋、J1初ゴール
MF小椋にDF栗原。2ゴールはともに、なかなかのワンダフルシュートだった。
後半途中出場の小椋。同30分にペナルティーエリア後方から狙うと、「うまい具合に相手に当たりました」。絶妙なループシュートがGKの頭上を越え、自身のJ1初ゴールとなった。「浩吉さんには使ってもらい、本当に感謝している。サポーターにも最低限のお返しができた」と喜んだ。
栗原は終了間際に足をつり、自ら「後ろにいると危険」と申し出て金根煥と入れ替わりでFWに上がり、44分に35メートル超の弾丸シュートを突き刺した。「自分でもまさかと思った」。長らく指導を受けた木村監督に対し、「辞任が決まったから頑張るのじゃなく、そうなる前にもっと頑張らないと駄目だった」と感謝と後悔の言葉を並べていた。
「状態がよくない清水に対し、押し込まれる時間が長かった」。中沢の感想に異議を唱える選手はいないだろう。
そんな躍動感に乏しい試合後、嘉悦朗社長代行は「優勝争いから遠ざかって5シーズンになるが、今季は閉塞(へいそく)感を打開する一筋の光明が差した」とあいさつした。「栄光を知るベテランに加え、若手が台頭し、全体の融合も成された」と。
その「光明」をもたらした木村監督は任期途中で更迭される。指揮官は”万年中位”の打破に必要なものを問われ、「やっぱり自信かな」と答えた。緩いプレスにも、ミスを連発する現状。だから試合にこそ強い「強者の精神」を、中長期的に醸成しようとしていた。確かに目の前の結果は不足したが、「自分の指導方針に間違いはなかった」との自負に無念が集約される。
先制弾の小椋は「浩吉さん(木村監督)になってから使ってもらった」。ダメ押し点の栗原も、長く在籍する木村監督がさまざまな立場から見守ってきた生え抜きだ。「長い目」で育てられた2人が、この日の幸運な勝利を運んできた。
これで10位が確定。劇的な補強がなければ、来季も中位を脱するのは厳しく映る。だからこそ、名門再建には一貫したビジョンが必要だと思われるのだが。
☆横浜マリノス木村監督、熱い惜別☆
◆選手ひと言
GK榎本 清水はサイド攻撃ばかりなので、そこを抑えればと思っていた。あのシュート2本は二度と出ないでしょう。
MF河合 監督の言葉からはマリノス愛が伝わってきた。やはり、このチームが弱くては駄目。もっと自覚を持ってやっていきたい。
◎木村監督、熱い惜別
「わがマリノスは永遠に不滅です」-。選手から始まり、コーチなどを歴任し、前身の日産自動車を含めて横浜Mで25年間を過ごしてきた木村監督が、サポーターの前で熱い惜別の思いを語った。
スタンドに深々と頭を下げた監督は、「この成績の責任はすべて自分にあります」と第一声。その上で「ずっとここでやってきて、最後に監督という業をなさないと意味がないと思っていた」と思いを吐露した。
育成や指導のみならず、普及活動など多岐にわたって支え続けた功労者。「来年も8、9割の選手は残るでしょう。僕の大好きなマリノスで、ぜひ優勝を味わってほしい」と激励で締めた。
◎小椋、J1初ゴール
MF小椋にDF栗原。2ゴールはともに、なかなかのワンダフルシュートだった。
後半途中出場の小椋。同30分にペナルティーエリア後方から狙うと、「うまい具合に相手に当たりました」。絶妙なループシュートがGKの頭上を越え、自身のJ1初ゴールとなった。「浩吉さんには使ってもらい、本当に感謝している。サポーターにも最低限のお返しができた」と喜んだ。
栗原は終了間際に足をつり、自ら「後ろにいると危険」と申し出て金根煥と入れ替わりでFWに上がり、44分に35メートル超の弾丸シュートを突き刺した。「自分でもまさかと思った」。長らく指導を受けた木村監督に対し、「辞任が決まったから頑張るのじゃなく、そうなる前にもっと頑張らないと駄目だった」と感謝と後悔の言葉を並べていた。
「1試合でも多く、このチームで戦っていたい」-。そんな木村浩吉監督の悲痛な思いも届かなかった。リーグ戦、ナビスコ杯に続いて、最後の望みを懸けた天皇杯も川崎の前に4回戦敗退。ことしもまた、名門復権はならなかった。
リーグ王者も見据える強敵を20本のシュートで押し込みながら、やはり最後の一線が越えられない。「その差は最後の部分なのか、小さな差がいろいろあるのかもしれないが…」(MF松田)。勝ち切れない今季を象徴していると言ってしまえばそれまでだが、気持ちが入っている分、結果の残酷さはより際立つ。
終盤には栗原、金根煥の両センターバックがそろって前線へ。「指示ではなく、勝ちたいと思う彼らの意思」(木村監督)がさせたパワープレーだったが、それも実らない。後半43、44分と立て続けに放ったシュートは、いずれも枠の左外へと転がった。
同12分、負傷交代のFW坂田に代わって入っていた山瀬がドリブルで相手DFを抜き去り、エリア内左から強烈なシュートを突き刺した。チームプレーを重視する現体制で、最も不遇をかこった「10番」。圧倒的な個で奪ったゴールがこの日唯一の得点になったのは、皮肉のようにも映った。
☆木村監督
ベスト16で終わり、非常に残念。一つでも上に行きたかったが、これが勝負。残り(リーグ戦)3試合、今年の集大成として、いいゲームで締めくくりたい。
☆松田
楽しんでサッカーをやることを思い出させてくれた浩吉さんのためにも、勝ちたかった。結果がすべて。ショックが大きすぎて、今は次の3試合のことは考えられない。
☆山瀬
(ゴールシーンは)とにかく(ドリブルで)抜くことだけを考えた。取りあえず点が入って良かった。勝つチャンスはあったのにものにできない。今季を象徴している。
リーグ王者も見据える強敵を20本のシュートで押し込みながら、やはり最後の一線が越えられない。「その差は最後の部分なのか、小さな差がいろいろあるのかもしれないが…」(MF松田)。勝ち切れない今季を象徴していると言ってしまえばそれまでだが、気持ちが入っている分、結果の残酷さはより際立つ。
終盤には栗原、金根煥の両センターバックがそろって前線へ。「指示ではなく、勝ちたいと思う彼らの意思」(木村監督)がさせたパワープレーだったが、それも実らない。後半43、44分と立て続けに放ったシュートは、いずれも枠の左外へと転がった。
同12分、負傷交代のFW坂田に代わって入っていた山瀬がドリブルで相手DFを抜き去り、エリア内左から強烈なシュートを突き刺した。チームプレーを重視する現体制で、最も不遇をかこった「10番」。圧倒的な個で奪ったゴールがこの日唯一の得点になったのは、皮肉のようにも映った。
☆木村監督
ベスト16で終わり、非常に残念。一つでも上に行きたかったが、これが勝負。残り(リーグ戦)3試合、今年の集大成として、いいゲームで締めくくりたい。
☆松田
楽しんでサッカーをやることを思い出させてくれた浩吉さんのためにも、勝ちたかった。結果がすべて。ショックが大きすぎて、今は次の3試合のことは考えられない。
☆山瀬
(ゴールシーンは)とにかく(ドリブルで)抜くことだけを考えた。取りあえず点が入って良かった。勝つチャンスはあったのにものにできない。今季を象徴している。
兄弟対決でリベンジ
FW渡辺が京都MFの兄・大剛に”リベンジ”を果たした。前半38分、ペナルティーエリア手前でMF長谷川のパスを受けると、相手DFのプレッシャーを受けながらも体勢を崩すことなく右足一閃(いっせん)。京都ゴールを揺らし、貴重な先制点をもたらした。
アウェーの前回対戦時には無得点に抑えられ「悔しい思いをしていた」だけに、喜びもひとしお。前節の磐田戦で今季初の先発落ちを味わっており、「何としても結果を残したかった」と自らのゴールでチームを6試合ぶりの勝利に導いた。
眠れる才能開花の予感
眠れる才能に開花の気配が漂う。3年目のMF長谷川が7月29日のナビスコ杯G大阪戦で挙げた今季公式戦初ゴールに続き、この日も2アシスト。6試合ぶりの勝利の立役者となった。
前半38分にFW渡辺の先制点をおぜん立てすると、圧巻は後半28分。エリア右でボールを受けた長谷川が間髪入れずに反転し、鋭い縦の突破で相手DFを置き去りに。正確なマイナスのクロスに、MF兵藤は左足を合わせるだけで良かった。
「やりたいことがやれるようになってきた」という20歳の言葉には実感がこもる。デビュー年にいきなり開幕先発しながら、大きなけがや守備面の課題に悩まされ続けた。自信を失い、攻撃センスの塊のような本来の良さが影を潜めた。
昨季終盤の東京V戦で挙げたプロ初得点で「見えていたものが180度変わった」。失敗を恐れず、チャレンジする姿勢を取り戻した。「相手が嫌だろうし、ユース時代から意識してやってきた」という縦パスを、この日も何本も通した。これこそ守備的布陣の相手を崩しきれなかったチームに欠けていた要素だ。
チームは昨季、MF狩野という新たな才能とともに上昇気流を描いた。ことし、その役割を長谷川が果たしたとしても、驚く人はいないだろう。
FW渡辺が京都MFの兄・大剛に”リベンジ”を果たした。前半38分、ペナルティーエリア手前でMF長谷川のパスを受けると、相手DFのプレッシャーを受けながらも体勢を崩すことなく右足一閃(いっせん)。京都ゴールを揺らし、貴重な先制点をもたらした。
アウェーの前回対戦時には無得点に抑えられ「悔しい思いをしていた」だけに、喜びもひとしお。前節の磐田戦で今季初の先発落ちを味わっており、「何としても結果を残したかった」と自らのゴールでチームを6試合ぶりの勝利に導いた。
眠れる才能開花の予感
眠れる才能に開花の気配が漂う。3年目のMF長谷川が7月29日のナビスコ杯G大阪戦で挙げた今季公式戦初ゴールに続き、この日も2アシスト。6試合ぶりの勝利の立役者となった。
前半38分にFW渡辺の先制点をおぜん立てすると、圧巻は後半28分。エリア右でボールを受けた長谷川が間髪入れずに反転し、鋭い縦の突破で相手DFを置き去りに。正確なマイナスのクロスに、MF兵藤は左足を合わせるだけで良かった。
「やりたいことがやれるようになってきた」という20歳の言葉には実感がこもる。デビュー年にいきなり開幕先発しながら、大きなけがや守備面の課題に悩まされ続けた。自信を失い、攻撃センスの塊のような本来の良さが影を潜めた。
昨季終盤の東京V戦で挙げたプロ初得点で「見えていたものが180度変わった」。失敗を恐れず、チャレンジする姿勢を取り戻した。「相手が嫌だろうし、ユース時代から意識してやってきた」という縦パスを、この日も何本も通した。これこそ守備的布陣の相手を崩しきれなかったチームに欠けていた要素だ。
チームは昨季、MF狩野という新たな才能とともに上昇気流を描いた。ことし、その役割を長谷川が果たしたとしても、驚く人はいないだろう。
成長続けるベテラン
1点を追う後半2分、MF松田の浮き球パスを右DF天野が頭でゴール前に落とす。「(天野が)あそこでいろいろできるわけがないからね」。ちゅうちょなく走り込んだのがよかった。FW坂田が勢いそのまま右足でけり込み、公式戦3戦連続のゴール。チームを連敗の危機から救った。
前半戦を終えて、チームは13位と低迷。「結果が出ていない以上、何かを変えていくしかない」。後半戦初戦となる今節を前に、木村監督は大胆な変革を明言した。
その一つが、今まで出番の少なかった若手の出場機会を増やすこと。15日のナビスコ杯G大阪戦に先発したMF長谷川に続き、この日は19歳の2年目FW水沼が今季初先発。好調の坂田も追われるように控えに回った。
だが、後半開始と同時にピッチに立つと、わずか2分で結果を出した。「こぼれ球からのゴールはオレのサッカー人生にはあまりなかった。自分の中で変わってきている部分なのかな」。自らの成長を実感する26歳。ベテランという言葉は、本当はそぐわない。
助っ人が加入するシーズン始めは常に3番手に回ってきた。そして実力で定位置をつかんで、シーズンを終えてきた。途中出場が増えそうな残り16戦。きっとまた、自らの足で生きる道を見いだす。
DF天野(プロ初アシスト)積極的に仕掛けようと思っていた。上位相手に自信になったし、後はクロスの精度と質を上げること。
DF中沢 相手がバテただけ。上位にいくには、勝てるゲームを落としたと考えないと。でも1点返せたのはいいこと。
DF田中(相手矢野に裏を取られ失点)あそこは止めないといけなかった。(前半38分の惜しいシュートは)狙い通りも、あとボール半個分だった。
1点を追う後半2分、MF松田の浮き球パスを右DF天野が頭でゴール前に落とす。「(天野が)あそこでいろいろできるわけがないからね」。ちゅうちょなく走り込んだのがよかった。FW坂田が勢いそのまま右足でけり込み、公式戦3戦連続のゴール。チームを連敗の危機から救った。
前半戦を終えて、チームは13位と低迷。「結果が出ていない以上、何かを変えていくしかない」。後半戦初戦となる今節を前に、木村監督は大胆な変革を明言した。
その一つが、今まで出番の少なかった若手の出場機会を増やすこと。15日のナビスコ杯G大阪戦に先発したMF長谷川に続き、この日は19歳の2年目FW水沼が今季初先発。好調の坂田も追われるように控えに回った。
だが、後半開始と同時にピッチに立つと、わずか2分で結果を出した。「こぼれ球からのゴールはオレのサッカー人生にはあまりなかった。自分の中で変わってきている部分なのかな」。自らの成長を実感する26歳。ベテランという言葉は、本当はそぐわない。
助っ人が加入するシーズン始めは常に3番手に回ってきた。そして実力で定位置をつかんで、シーズンを終えてきた。途中出場が増えそうな残り16戦。きっとまた、自らの足で生きる道を見いだす。
DF天野(プロ初アシスト)積極的に仕掛けようと思っていた。上位相手に自信になったし、後はクロスの精度と質を上げること。
DF中沢 相手がバテただけ。上位にいくには、勝てるゲームを落としたと考えないと。でも1点返せたのはいいこと。
DF田中(相手矢野に裏を取られ失点)あそこは止めないといけなかった。(前半38分の惜しいシュートは)狙い通りも、あとボール半個分だった。
天野がリーグ初先発
ユース出身のDF天野がプロ5年目にしてリーグ戦初先発。再三の攻撃参加で持ち味を発揮し、木村監督も「及第点」と振り返った。
前半2分には先制点の起点になった。ハーフウェー過ぎでボールを受けると、右前のスペースへ鋭い縦パス。走り込んだMF狩野のクロスに合わせたFW渡辺のシュートは一度はGKに阻まれたが、こぼれ球にFW坂田が詰めて山形ゴールをこじ開けた。
ただ、チームは終盤に2失点し逆転負け。「勝っていれば満足できるけど」と喜びをかみしめることはできなかった。
進化なく前半戦終了
「普通にやれば負けないと思う」-。試合前、山形を評して放った木村監督の言葉がむなしく響く。けが人だらけ、8戦勝ちなしの16位を相手に、またも悲劇は繰り返された。
開始2分にFW坂田のゴールで先制し、主導権を握ったのは横浜M。だが、その後も速攻から決定機をつくりながら2点目が奪えず、終盤のセットプレーから2失点。字面だけ追えば意外な結末でも、前半戦に何度も見かけたシーンとあっては「まさかの」の枕ことばはもう使えない。
木村監督は「中盤でボールを奪えるから、速攻ばかりになっていた」と前半の45分を振り返った。それは試合中、選手も感じていたこと。だが、チーム内に決まり事や共通意識がないから、分かっていても攻め急ぐ形を修正できない。
大胆にも優勝を目標に掲げてスタートしたリーグ戦も17節を終え、残り半分。「一進一退だった」と振り返る木村監督の言葉通り、一歩も進むことなくいたずらに時間をすごしてしまった。
「進化するには明確なものがない」と危機感を募らせるDF中沢。勝った山形に派手さはないが、明確な意思統一があったことは確か。「普通に」やるとは、そういうことではないのか。
ユース出身のDF天野がプロ5年目にしてリーグ戦初先発。再三の攻撃参加で持ち味を発揮し、木村監督も「及第点」と振り返った。
前半2分には先制点の起点になった。ハーフウェー過ぎでボールを受けると、右前のスペースへ鋭い縦パス。走り込んだMF狩野のクロスに合わせたFW渡辺のシュートは一度はGKに阻まれたが、こぼれ球にFW坂田が詰めて山形ゴールをこじ開けた。
ただ、チームは終盤に2失点し逆転負け。「勝っていれば満足できるけど」と喜びをかみしめることはできなかった。
進化なく前半戦終了
「普通にやれば負けないと思う」-。試合前、山形を評して放った木村監督の言葉がむなしく響く。けが人だらけ、8戦勝ちなしの16位を相手に、またも悲劇は繰り返された。
開始2分にFW坂田のゴールで先制し、主導権を握ったのは横浜M。だが、その後も速攻から決定機をつくりながら2点目が奪えず、終盤のセットプレーから2失点。字面だけ追えば意外な結末でも、前半戦に何度も見かけたシーンとあっては「まさかの」の枕ことばはもう使えない。
木村監督は「中盤でボールを奪えるから、速攻ばかりになっていた」と前半の45分を振り返った。それは試合中、選手も感じていたこと。だが、チーム内に決まり事や共通意識がないから、分かっていても攻め急ぐ形を修正できない。
大胆にも優勝を目標に掲げてスタートしたリーグ戦も17節を終え、残り半分。「一進一退だった」と振り返る木村監督の言葉通り、一歩も進むことなくいたずらに時間をすごしてしまった。
「進化するには明確なものがない」と危機感を募らせるDF中沢。勝った山形に派手さはないが、明確な意思統一があったことは確か。「普通に」やるとは、そういうことではないのか。
☆松田記念試合飾れず
J1史上16人目の通算350試合出場となったMF松田。記念すべき一戦を勝利で飾ることはできなかったが、「あと一歩。雰囲気はすごくいい」と前向きに話した。
ナビスコ杯での対戦では3-1と圧勝した相手だったが、「相手が研究してサイドが引いていた」と攻撃ではやりづらさを感じた様子。ただ、試合終盤はセットプレーで押し込まれるシーンが続きながらも無失点で踏ん張り、「悪い時はあそこで入れられて、0-1で負けるパターン」とチームの成長を強調した。(NACK5)
☆波戸が300試合出場
大宮の波戸が先発出場し、J1史上40人目の通算300試合出場を達成した。初出場は横浜フリューゲルス時代の1995年4月26日のG大阪戦。(NACK5)
☆埋まらない「あと一歩」
「あと一歩のところで点を取れていないだけ」(MF松田)。だが、もう何年もその「一歩」を埋めることができずにいるのが現実ではないのか。0勝3分け5敗のリーグ戦通算成績が示す相性そのままに、守備的な戦術に徹する大宮をこの日も攻めあぐねた。
複数の選手が悔恨とともに振り返る通り、前半は確かに数回の決定機があった。36分にはMF狩野の大きな展開から、右DF田中がFW渡辺とのワンツーで中へ切れ込み、シュート。だが相手GKに阻まれ、ものにできない。
後半に入ると拙攻の色合いは増した。大宮の素早い帰陣によりスペースを消され、相手守備ブロックの前でこねくり回すようにボールを回す時間が大半。苦し紛れのパスが相手カウンターの呼び水となるのは、もはや見慣れた光景だ。
0-0で終了後、選手にサポーターが浴びせたのはブーイングだった。「暑い中、足が止まらずに動けていた。サポーターは厳しいな」と木村監督はこぼしたが、「あと一歩」を乗り越える工夫や挑戦がありさえすれば、同じ結果だとしても反応は違ったはず。
当面の目標である勝率5割復帰は次節の山形戦に持ち越すことになるが、「どのチームもマリノスに勝とうとしたら、こういうサッカーをしてくる」とDF中沢。再び同じシーンが繰り返されなければいいが。
☆MF狩野 前半に二つくらいあった決定機を決めていれば。いい形でボールをもらえていたし、やりづらさはなかった。負けたわけではないし、次ですね。
☆DF中沢 向こうがこないと、前(の選手)が動かなくなり、パスの出しどころがない。何をしたら相手が嫌かを瞬時に判断して、意思統一しないと。
J1史上16人目の通算350試合出場となったMF松田。記念すべき一戦を勝利で飾ることはできなかったが、「あと一歩。雰囲気はすごくいい」と前向きに話した。
ナビスコ杯での対戦では3-1と圧勝した相手だったが、「相手が研究してサイドが引いていた」と攻撃ではやりづらさを感じた様子。ただ、試合終盤はセットプレーで押し込まれるシーンが続きながらも無失点で踏ん張り、「悪い時はあそこで入れられて、0-1で負けるパターン」とチームの成長を強調した。(NACK5)
☆波戸が300試合出場
大宮の波戸が先発出場し、J1史上40人目の通算300試合出場を達成した。初出場は横浜フリューゲルス時代の1995年4月26日のG大阪戦。(NACK5)
☆埋まらない「あと一歩」
「あと一歩のところで点を取れていないだけ」(MF松田)。だが、もう何年もその「一歩」を埋めることができずにいるのが現実ではないのか。0勝3分け5敗のリーグ戦通算成績が示す相性そのままに、守備的な戦術に徹する大宮をこの日も攻めあぐねた。
複数の選手が悔恨とともに振り返る通り、前半は確かに数回の決定機があった。36分にはMF狩野の大きな展開から、右DF田中がFW渡辺とのワンツーで中へ切れ込み、シュート。だが相手GKに阻まれ、ものにできない。
後半に入ると拙攻の色合いは増した。大宮の素早い帰陣によりスペースを消され、相手守備ブロックの前でこねくり回すようにボールを回す時間が大半。苦し紛れのパスが相手カウンターの呼び水となるのは、もはや見慣れた光景だ。
0-0で終了後、選手にサポーターが浴びせたのはブーイングだった。「暑い中、足が止まらずに動けていた。サポーターは厳しいな」と木村監督はこぼしたが、「あと一歩」を乗り越える工夫や挑戦がありさえすれば、同じ結果だとしても反応は違ったはず。
当面の目標である勝率5割復帰は次節の山形戦に持ち越すことになるが、「どのチームもマリノスに勝とうとしたら、こういうサッカーをしてくる」とDF中沢。再び同じシーンが繰り返されなければいいが。
☆MF狩野 前半に二つくらいあった決定機を決めていれば。いい形でボールをもらえていたし、やりづらさはなかった。負けたわけではないし、次ですね。
☆DF中沢 向こうがこないと、前(の選手)が動かなくなり、パスの出しどころがない。何をしたら相手が嫌かを瞬時に判断して、意思統一しないと。
松田、初得点も空砲
MF松田の今季初ゴールは惜しくも空砲になった。DF小宮山の左クロスをFW狩野が頭で落とし、最後は倒れ込みながら松田。右足でネットを揺らしたが、後半に2分間に2点を失うまさかの逆転負けを喫し、「オレが点を取ったからかな…」。
DF中沢の復帰により、ボランチへとポジションを上げた初戦で、攻撃面では結果を残した。だが、タレントぞろいのG大阪に中盤を支配され、守備面には課題。「ボールを回されている時の中盤のポジショニングをしっかりしないと」と次を見据えていた。
ひっくり返す力感じず
「追い付かれた直後で、CKにしたくなかった」というGK飯倉の気持ちが裏目に出た。後半9分、タッチラインを割ろうとしたボールに空中で追いつくと、そのままピッチ内へとトス。待ち構えていたG大阪MF橋本に無人のゴールへと押し込まれた。ただ、この時点ではまだ35分以上の残り時間。大事なのはむしろここからだった。
しかし、この日の横浜Mに再びゲームをひっくり返すだけの力は感じられなかった。引き気味の相手を押し込みこそすれど、パスは容易に相手守備網に掛かる。後半20分と30分には一気のカウンターを浴び、いたずらに警告を重ねた。「失点して下を向いてしまった」(MF松田)精神面が原因だとすれば、あまりに成長がなさ過ぎる。
「(G大阪は)足元で制御するところとスピードを上げるところの区別ができていた」。予想外の大雨に技術力、判断力の差を問われたと振り返るのは木村監督。だが、采配(さいはい)にも疑問が残った。後半15、26分にFW坂田、金根煥と前線にターゲットを投入しながら、チーム一のパサーであるFW狩野は坂田に代えて早々に下げた。
監督が指揮を執って1年足らずなら、選手も大半が20代前半の若手集団。だが、「おれらはまだ成長してる段階」(松田)というフレーズを言い訳にしてしまうようでは、上位は望めない。
MF松田の今季初ゴールは惜しくも空砲になった。DF小宮山の左クロスをFW狩野が頭で落とし、最後は倒れ込みながら松田。右足でネットを揺らしたが、後半に2分間に2点を失うまさかの逆転負けを喫し、「オレが点を取ったからかな…」。
DF中沢の復帰により、ボランチへとポジションを上げた初戦で、攻撃面では結果を残した。だが、タレントぞろいのG大阪に中盤を支配され、守備面には課題。「ボールを回されている時の中盤のポジショニングをしっかりしないと」と次を見据えていた。
ひっくり返す力感じず
「追い付かれた直後で、CKにしたくなかった」というGK飯倉の気持ちが裏目に出た。後半9分、タッチラインを割ろうとしたボールに空中で追いつくと、そのままピッチ内へとトス。待ち構えていたG大阪MF橋本に無人のゴールへと押し込まれた。ただ、この時点ではまだ35分以上の残り時間。大事なのはむしろここからだった。
しかし、この日の横浜Mに再びゲームをひっくり返すだけの力は感じられなかった。引き気味の相手を押し込みこそすれど、パスは容易に相手守備網に掛かる。後半20分と30分には一気のカウンターを浴び、いたずらに警告を重ねた。「失点して下を向いてしまった」(MF松田)精神面が原因だとすれば、あまりに成長がなさ過ぎる。
「(G大阪は)足元で制御するところとスピードを上げるところの区別ができていた」。予想外の大雨に技術力、判断力の差を問われたと振り返るのは木村監督。だが、采配(さいはい)にも疑問が残った。後半15、26分にFW坂田、金根煥と前線にターゲットを投入しながら、チーム一のパサーであるFW狩野は坂田に代えて早々に下げた。
監督が指揮を執って1年足らずなら、選手も大半が20代前半の若手集団。だが、「おれらはまだ成長してる段階」(松田)というフレーズを言い訳にしてしまうようでは、上位は望めない。
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