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水沼マリノスの変化は、2点目にはっきり見て取れた。

 先制していい雰囲気でゲームが続いていた前半28分、MF奥が2枚目の警告を受ける。流れを変えかねない退場。MF中西は「少し前なら負けていくパターンだった」と振り返る。

 その4分後だ。速攻からMF上野のパスをMF田中隼がきれいにネットへ納め、反攻に出る相手の出鼻を見事くじいた。勝負どころでこらえきれなかった以前とは正反対の流れだ。水沼監督は「選手たちがここがチャンスなんだ、ということを分かっていた。僕はほとんど仕事をしていない」と満足げに笑った。

 ツキもめぐってきたようにも映る。前半12分にはGKにバックパスをしようとした甲府・DF山本が、いきなりゴールへ”パス”して、先制点を得た。後半37分には相手のハンドでPKを獲得し、試合を決めた。

 だがDF栗原は「ただ運がいいだけではない」と言う。「みんなが動くようになったし、動くからこそ相手もミスをする。ドリブルを仕掛けるからこそPKも取れる」。勝利の女神は待っているだけでは笑ってくれない。

 これで開幕以来の連勝。中西のセリフに実感がこもる。「何か、勝てていたころのマリノスの雰囲気が戻ってきた気がする」。横浜Mが確かに息を吹き返した。
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岡田体制が崩壊した横浜Mは、アウエーの京都戦で4―0と快勝し、7月30日の新潟戦以来、約1か月ぶりの勝利を飾った。今節から指揮を執った水沼貴史新監督(46)の采配(さいはい)がズバリ当たり、FW久保竜彦(30)の141日ぶりの得点で先制すると、11試合ぶりに出場したMF奥大介(30)らも得点。日本代表MF山瀬功治(24)の2得点2アシストの活躍もあり快勝した。

 ピッチ上で横浜Mイレブンの笑顔がはじけた。後半6分、山瀬の左ボレーで2点目が決まると、選手がサイドライン沿いに横一列に並んだ。両腕で揺りかごのポーズをつくり、体を揺らす。その中心にMF河合がいた。今月16日、第1子となる長男・唯斗くんが誕生したことを全員で祝福した。暗闇でもがき苦しんだチームに明るい光が差し込んだ瞬間だった。

 前節の大宮戦で敗戦後、4季目の岡田武史監督が辞任。水沼コーチの監督昇格が電撃決定した。短い調整時間の中で、水沼新監督は今までのベースを保ちつつ、細部で工夫を凝らした。MFマグロンを外し、11試合ぶりの出場となるMF奥を起用。試合前のミーティングでは各選手の特徴を挙げ、それぞれの武器を再認識させた。そして奥には久保との連係の良さを言い聞かせた。

 前半31分、その奥が先制点の起点となった。敵陣で山瀬に縦パスを送ると、そこから久保に渡り、ゴールが生まれた。「初心に返って自信を持ってプレーできた」と奥。4月8日の大宮戦以来となる得点を挙げた久保は「とりあえずホッとした」という。2得点2アシストと発奮した山瀬は「みんな気持ちが入っていた」と振り返った。

 新監督は今季の指揮を保証されていない。30日の甲府戦までの2連戦で結果が出なければ、進退問題が浮上する可能性も秘めていた。その重圧の中で、指揮官は「楽しくやろう」と訴え続けた。「負け始めたら、自分の責任になることは覚悟している。覚悟しているから『楽しくやろう』って言えるんだと思う」と胸の内を吐露する。その強い決意は間違いなくチームの雰囲気を変えた。

 「岡田さんには、(勝利を)ささげたいというか…。『とりあえず1回勝ちましたよ』って伝えたい」と水沼監督。プロ監督としての挑戦が今、始まった。
◆岡田監督のコラム「ふっと ライフ」
 いよいよ4年に一度のW杯がドイツで始まる。
 日本でもメディアを中心に盛り上がりを見せてきている。そのほとんどが、W杯全体というより日本代表に関する話題である。そして気が付くといつの間にか、論理的根拠もなく「絶対負けられない戦い」とか「当然勝たねばならない」などの言葉が躍りだす。
 山本七平の「空気の研究」という著書の中に、太平洋戦争に突入することを決めた御前会議では米国と戦う不利を科学的、論理的に訴えても、「そんな気持ちだから勝てない。日本が負けるわけがない」という非科学的、非論理的な「空気」が軍部によって醸成され、誰もその「空気」に逆らえず戦争突入が決まったとある。
 私も98年のW杯の時に経験があるが、また始まったなという感じである。日本人は、この「空気」に流されてしまうところは、戦争突入のころと何も変わっていないのかもしれない。
 評論家や解説者も「非国民」になりたくないため、皆明るい笑顔で「絶対1次リーグ突破はするでしょう。彼らはやってくれると信じています」と同調する。
 そして、その不条理な「空気」を背負って戦うのは、現場の監督選手である。
 ここではっきり言っておく。日本の力は、客観的に見て同じF組の他の3チームを上回ってはいない。
 ブラジルが優勝するかどうかは別だが(私は優勝しないような気がしている)、今大会最強のチームである。クロアチアとオーストラリアは日本と同じぐらいの力か少し上かもしれない。そういう意味では、日本にも十分チャンスがあるとも言える。
 鍵を握るのは、初戦のオーストラリア戦だ。この試合、日本がボールをキープして攻め、オーストラリアがプレッシャーをかけ、ボールを奪って早く攻める、という展開になるとまずい。先日のドイツ戦のように守備から入り、速攻またはセットプレーでの得点を狙うべきである。それで、オーストラリアから勝ち点1でも取れれば、ブラジルに負けてくるであろう第2戦でのクロアチアは、攻めにきてくれると思う。そうすればクロアチアには個人で局面を打開できるほどの選手はいないので攻め切れず、日本がカウンターで勝つことはそれほど難しくないと思う。
 要は、戦い方をチームとして徹底できるかどうかだと思う。ジーコは選手に自由を与えているようだが、全員が成熟したブラジルのようなチームならいざ知らず、今の日本のレベルではそれでは徹底できないだろう。
 後は強烈なリーダー、つまり中田英が全体の意思統一を図る可能性がある。私は、最後には彼が勝ちたいがためにリーダーシップを発揮すると予想している。
 今回1次リーグを突破したら、まずよくやったと称賛してやらねばならないと思う。そして、前回2002年はそこで満足してしまったが、今回はもっと上を目指すモチベーションを持ってくれるだろう。
精彩は欠いた。空中戦の競り合いはタイミングがずれ、ボールは足元に収まらない。復活とは言い難い。それでもたった1本で試合を決めた。エースの仕事を久保がやってのけた。
 後半21分からピッチへ。「状態は万全ではなく、出してみないと分からなかった」。そう語る岡田監督はこう続けた。「リスクに懸けてみた」
 5月15日、当確とされた久保は日本代表から落選した。岡田監督は久保にこうメッセージを向けた。「お前だけではない。誰もが失敗をする。逃げ出したり投げ出したりするか、あきらめないかで、今後は違ってくる」。リスクを冒しての起用には「自力ではい上がってほしい」という監督の思いがあったはずだ。
 終了2分前、賭けは実った。平野からのCKに飛び込み、頭で勝ち越し弾を押し込んだ。わがことのように喜ぶチームメート、そして歓喜のスタンド。立ち上がろうとする久保へのエールがそこには含まれていた。「きょうは(自分に対する声援)大きかったね。あれで、吹っ切れた感じはある」。再起を待ちわびる周囲の気持ちは確かに届いた。久保が、復活への一歩を踏み出した。
(佐藤 将人)
◆松田が貴重な同点弾
 DF松田がナビスコ杯2得点目となる、貴重な同点弾を決めた。
後半開始早々、ドリブルで持ち込んだゴール前で、こぼれ球が目の前に。GKとの1対1を難なく決めた。「上がっていくと中盤が空いていたから、いけると思っていた」
 ただ前半には自らのミスが失点につながり、「あれは自分のせい。課題として残る」と反省も忘れない。それでもエースの一発で勝ったナビスコ杯4試合ぶりの勝利に、「タツ(久保)が決めてくれるとチームが盛り上がる」と笑顔だった。
◆横浜MM21地区のマリノスタウン
 サッカーのJリーグ一部(J1)の横浜F・マリノスは二十七日、横浜市西区のみなとみらい21(MM21)地区に建設中の新拠点「マリノスタウン」で練習場の完成を祝い、グラウンド開きを行った。
 小雨が舞う中、安全祈願を行い、選手は初練習で芝の感触を確かめた。
 マリノスタウンは六月中旬にオープンするクラブショップのほかレストランなども併設。チームの練習はクラブハウスが完成する十二月から本格的に始まり、岡田武史監督(49)は「多くの人により親しみを持ってもらい、応援に来てもらえたら」と話していた。
◆岡田監督のコラム「ふっと ライフ」
Jリーグはワールドカップのための中断に入ったが、ナビスコカップは代表選手抜きで行われている。
 われわれ横浜F・マリノスは、何とか予選リーグは突破したが、浦和レッズに完敗するなどいまだ本調子には程遠い状態だ。強烈な挫折感と自分の無力さに打ちのめされて、3日間のオフに入った。
 まず現状分析ということで、今年の全試合のDVD、ミーティングノート、トレーニング日誌を見直した。何となく説得力のありそうな結論と対策は自分なりにまとまった。しかし、完全にすっきりしたわけではなかった。
 その時、経営者の知人が昔送ってくれた、まだ読んでいなかった一冊の本をたまたま手に取った。それは「地上最強の商人」。オグ・マンディーノという人が書いた、商売で成功するコツを物語風に書いた本である。その中に「失敗は無知の暗やみを抜け出て、富、地位、幸福の陽光のもとへ導くための知恵と原理として、あらかじめ用意されたものである」という一文があった。
 よくいろいろな本で「失敗」は成功のために乗り越えなければならないハードルであり、歓迎すべきだなどと書いてある。しかし、「あらかじめ用意されたもの」と言われると、自分など及びもしない大いなる存在を感じて謙虚にならざるを得ない。
 そして、その瞬間、私の頭がすっきりクリアになった。選手のせいではない。すべて自分のせいである。今の状況は、自分に気づかせるため「あらかじめ用意されたもの」なのだ。まだまだ自分は勉強しなければならないし、進歩しなければいけない。そう思うと、戦術やトレーニングに関して新たなアイデアが浮かんできて、このチームが自信にあふれた強いチームになるイメージがわいてきた。
 「失敗は試練じゃないよ。成功こそ試練だよ」と、私が2連覇したあとに言ってくださった京セラの稲盛会長の言葉も思い出した。
 それと同時に、最終選考で代表から落ちた久保のことが脳裏に浮かんだ。「人間万事塞翁(さいおう)が馬」である。おまえだけではない。誰もが失敗をする。失敗や挫折をしない人間はいない。そこから逃げ出したり投げ出したりするか、絶対にあきらめないかの違いである。
 お互い勇敢に立ち向かおう。
W杯による中断期間前の最後の試合はドロー。王座奪還を期す横浜Mは、リーグ約3分の1を消化して7位にいる。
 開幕から4連勝と強さを見せたが、その後1勝4敗3分けと失速。けが人が相次ぎ、この日も監督は「今のメンバーではしゃれたサッカーはできない」。言葉通り、最終的には強引なロングボール攻勢でなんとか同点に追いついた。
 内容的には4-2-3-1という布陣が奏功し、好調な千葉を相手に、久々に崩しらしい崩しが見られた。ただ中沢は「点が入らないというのはそれだけの力しかないということ」とあっさり。やはり最後にゴールを決める"個"がなければ、勝ち点3は遠い。
 せめてもの救いはルーキーのハーフナーがこの日もアシストを記録したこと。故障者続出という災いが転じて、若手の成長が結果に結びついた。
 「この勝ち点1はきっと、後々貴重になるような気がする」という岡田監督の言葉は、自らを奮い立たせるものなのか、それとも勝負師特有の勘なのか。幸い、中断期間明けには故障者がほぼ全員復帰して、再び"個"がそろう。予感の答えは、W杯後の反攻という形で出すしかない。


◆清水が値千金の同点弾
 MF清水が貴重な同点弾を挙げた。
 後半42分にFWハーフナーにロングボールが上がると、すかさずダッシュ。「マイクがフリーだったから、何か起きると思って走ったかいがあった」。GKの鼻先で落ちてきた球に合わせ、今季2点目を決めた。
 前節、右ひざ軟骨損傷から約1カ月ぶりに復帰。この日はトップ下で攻守に貢献し、存在感を示した。好機に多く絡んだだけに「勝てる試合だった」と悔しそうだった。

◆河合が獅子奮迅の活躍
 "守備の人"河合が、この日は攻撃で魅せた。
 守備的MFとしての先発も、開始から積極的に攻撃参加。前半に2度FW大島へ決定的なスルーパスを通すなど、好機を量産した。後半42分にはFWハーフナーに絶妙なロングパスを通し、同点弾の起点となった。「マイクならやってくれると思ってましたから」と河合。
 守備でも献身的につぶし役となり、本来の働きも果たした。試合後は「きょうはみんな走り負けないように頑張った」と謙虚に話した。
残り10分で挙げた先制点を守りきれず、勝ち点2を失った。二つのコンセンサスが欠けていた。
 まず追いつかれた場面。先制のわずか3分後だった。自陣ペナルティーエリア付近でFKを押し込まれた。岡田監督が「マークの責任感を徹底させないと」と言うように、失点場面そのものにも反省点はある。
 だが、MF上野はこう言う。「良いボールが来てヘッドが強いやつに合わせられたら、仕方がない面もある」
 昨季から横浜Mはセットプレーの失点が続く。終了間際のFKにはどうしても「嫌な予感」が漂う。上野は「点を決めた後の、しかもあの時間帯にFKを与えたことの方が問題」と語る。対処法よりも、リスクを未然に防ぐ意識統一が必要だということだろう。
 ゲーム内容もしかり。奥、ドゥトラを欠き、ボールを持てる選手が少ない中で繰り返されるパス回しは、迫力に欠けた。FW清水が「もっと割り切って前線に放り込めばよかったのかも」と言うように、ゴールへの意識もちぐはぐだった。
 次節はW杯による中断前最後の試合。いかに意識をまとめ上げるか。優勝の望みをつなぎとめておくため、ひと息入れる前にまずやるべきことだろう。(佐藤 将人)

◆マグロンが6点目
 横浜MのMFマグロンがリーグ戦6点目となる先制点を決めた。
 後半35分にペナルティーエリアー内で田中隼からパスを受け、冷静にゴール右へ。それでも試合後は「ゴールは決めたけれど勝てなかったから…」とトーンは低めだった。
 しかも遅延行為で累積4枚目となる警告をもらい、次節が出場停止に。「カードをもらって残念。中断明けは、次のシーズンが始まったつもりでがんばりたい」とどうにか気を取り直した。

◆山瀬幸、貴重な働き
 横浜Mの背番号10・MF山瀬功の弟、MF山瀬幸が前節に続き途中出場し、貴重な働きをした。
 後半22分に塩川に代わって左MFに入ると13分後に、ペナルティーエリア内でドリブルシュート。ポストで跳ね返ったところを今度は田中隼へパス。これがマグロンへの先制点につながり、「決めてくれたのでよかったです」と笑顔で話した。
 今季リーグ戦2戦目。鋭いFKや機転の利いたパスなどで持ち味を発揮しただけに、引き分けの幕切れに「もう少し耐えられればよかったのに」と悔しそうだった
6戦ぶりの勝利が、ルーキーFWハーフナー・マイクによってもたらされた。
 試合内容は、松田の言葉を借りれば「最悪だった」。広島の堅守速攻の前に無為なパス回しを繰り返し、ワンチャンスをものにされた。「雑でいいから裏を狙えと言っていたのだが…」と岡田監督。
 だが残り13分での一手が流れを変える。「パス回しの起点だったマグロンを下げてマイクを入れることで、前にけり込まざるを得ない状況にした」と指揮官。これがはまる。
 まず後半36分、松田のFKに飛び込んだハーフナーが倒される。「僕の持ち味はヘッドだから、決めてやるという気持ちしかなかった」(ハーフナー)という無心のプレーがPKを引き寄せた。さらに終了直前には、クロスを頭で落として決勝点をアシスト。監督は「あの高さはものすごい武器になる」と絶賛した。
 敗色濃厚の試合を勝ちに変えた。誰もが「この勝ちは大きい」と言う。J1最長身・194センチという規格外の体を持つ18歳。存在感に見合うだけの、ビッグな初仕事をやってのけた。


◆吉田が移籍後初ゴール
 横浜MのMF吉田が、移籍後初ゴールで、貴重な決勝点を挙げた。
 ここまでMFでの起用が主だったが、この日はFWで先発。「ゴールの意識はいつもより強かった」。見せ場は終了直前。「ハーフナーが競れば球がこぼれると信じていた。気持ちで押し込んだ」と、体ごと飛び込んだ。
 「負け試合を勝ちにできたのが大きい。マリノスでの初得点も取れてホッとした。これで勢いがつけば」と、チームと自らの今後を重ねた。

◆松田が2戦連続弾
 横浜Mの主将松田が2戦連続ゴール。頼もしい活躍を続けている。
 後半36分のハーフウェイライン付近からのFKを、前線のハーフナー目がけてロングフィード。ルーキーが倒されてPKとなると、自ら走り寄ってボールをセットした。「流れ的にそうなっただけ」と笑うが、明らかに志願のPK。冷静にキーパーの逆をついた。
 「自分のゴールはおまけ。内容より勝ったこと。優勝したみたいに"超"うれしかった」。長いトンネルを抜けて差し込んだ光明に、試合後は喜びの言葉が続いていた。
「技術うんぬんより、気持ちで勝ちたかった」。込めた思いとは裏腹に、後半19分のそのシュートは技巧的だった。自陣から約50メートルをドリブルで独走し、20メートルを超えるループシュート。DF松田の放った勝ち越し弾が、同点とされ沈んでいた空気を一掃した。
 シーズン前、主将を任された松田は繰り返した。「開幕から断トツで優勝したい」。有無を言わさぬ結果で自らの存在を際立たせること。そこには王座奪還はもちろん、遠ざかる日本代表への思いも重ねられていた。
 リーグ戦は開幕から4連勝と滑り出したは良かったが、その後は1分け4敗。試合のたびに松田は繰り返した。「おれのせい。おれがもっとしっかりしていれば」。その姿は、結果の出ないいら立ちの矛先を自らに向けることで、焦燥感をどうにか収めようとしているようだった。
 この日は日本代表ジーコ監督が視察に訪れた。「代表に入ることより、チームで結果を出すことが大事。マリノスはまだ終わらない」。そう語った後、「(代表も)最後まであきらめない。選んでくれたらいいけど」。心はまだ折れてはいない。
 思いを込めた主将の一発。不振脱出の契機とするには、申し分ない鮮やかさであった。

◆初出場塩川が活躍
 横浜Mは、ドゥトラが離脱した左MFの位置で塩川が今季初出場。先制点の起点となるなど仕事をした。
 前半21分にMF狩野とのワンツーで左を抜け、鋭いクロス。これが田中隼の先制弾へつながった。絶妙なパスだが、本人は「相手を抜くのが面倒だったから上げてしまいました」と控えめだった。
 初出場でフル出場。その奮起ぶりに主将松田は「ドゥトラ以上の働きをしてくれた」と絶賛。塩川は「次また出られるか分からないけど、チャンスがあれば全力を尽くす」と誓っていた。

◆中西が今季公式戦初出場
 2月に足首を負傷した横浜MのDF中西が今季公式戦初出場を果たした。
 スタミナ切れのマグロンの代わりに後半15分から守備的MFで登場。持ち前の泥臭いプレーで要所をつぶして回り、後半25分には転びながら相手と競り合ったせいで、後頭部をけられる一幕も。「出るとああなるんですよね。足も削られるし」と苦笑いで振り返った。
 岡田監督は「ベテランだけあって、最低限のことはやってくれる」と合格点。けが人が増える中、心強い万能選手が帰ってきた。
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