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榎本が好セーブ連発
 この日千葉が放ったシュートは12本に上ったが、GK榎本は好セーブを連発し、そのすべてを退けた。大量リードに隠れた形だが、守護神の陰の活躍なくしてこの日の勝利はなかった。

 横浜Mはゴール近くでの不用意なファウルが多く、圧倒的にボールを支配しながらも相手に計10度の直接FKのチャンスを与えた。大量リードにも集中力を切らさず、至近距離から放たれる強烈シュートからゴールを守り続けた榎本は「危ない場面も止められたことで攻撃の第一歩にもなったと思う」と胸を張った。



好循環生んだ先制弾
 3試合ぶりの勝利のために、ほしかったのは何よりも先制点。一発回答を出したのは、頼れる男・DF中沢だ。

 前半22分に訪れた右CKのチャンス。ペナルティエリア中央に陣取るとマークの間隙(かんげき)を突き、バランスを崩しながらも右足を合わせた。「功治(山瀬)からのボールは練習通り。相手DFが油断しているところで、うまく足を当てられた」としてやったり。

 19日の清水戦でも残り5分に値千金の同点ヘッド。だが試合内容に満足できなかったのか、得点直後にも笑顔は見せず、鬼気迫る表情で右拳を握った。この日は一転、仲間の祝福に白い歯がこぼれた。先制点を奪えない苦しさからチームを解放するゴールとなった。

 「ボンバー(中沢)がいい時間帯に決めてくれたのが一番大きかった」とMF松田も振り返る通り、精神的支柱の一発にチームはにわかに勢いづく。前半44分にMF小宮山が放ったシュートは相手DFに当たってそのままゴールへ。内容を超えて結果が転がり込む。

 大量リードの終盤にはMF兵藤ら若手を投入、全試合フル出場を続けていた松田を休ませる余裕も生まれた。一つの得点がもたらした好循環。チームにいいころの流れが戻ってきた。
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闘う気迫感じられず
 いつも冷静で温厚な桑原監督が、ハーフタイムにカツを入れた。選手のメンタル面にふがいなさを感じ、「闘っていない。ひたむきさがない。もっと気持ちを出して激しく行け」と声を荒げたという。しかしその効果は後半に表れなかった。

 後方からチームを見ていたDF陣も同じ感想を持っていた様子。栗原は「点を取ってやろうという気迫がまったく感じられなかった」。中沢も「マンツーマンの相手を崩すには相手より多く走るしかないのに」と攻撃陣に対する不満を口にしてスタジアムを去った。


ベスト布陣のはずが…
 右ひざの負傷で欠場を続けていたMFロペスが公式戦4試合ぶりに先発出場。ピッチに並んだ11人は開幕戦と同じ顔ぶれ。”ベスト”の布陣のはずだった。しかし-。

 まずは守備にほころびが見えた。前半31分。前線でくさびになったFWロニーが相手DFにボールを奪われると、前掛かりになった中盤にはロペスも松田も山瀬功もいない。エアポケットのように広がった中央を独走され、豪快なミドルで先制を許した。

 攻撃面でもトップ下のロペスが一人で局面を打開しようとするが、孤立しがちでチームとしてのリズムが生まれない。FW大島は「周りが動いて引き出してやればよかったが」と悔やんだが、ロペス不在の攻撃陣を引っ張ってきたMF山瀬功も、守備的MFにポジションを下げたこの日は中盤をさまよい続けた。

 「ロペスに限らず今日はチームが悪かった」と話した桑原監督も、後半32分にはしびれを切らしたようにロペスを下げ、トップ下に山瀬功を上げた。だが残された時間はあまりに少なすぎた。

 ロペスと山瀬功。攻撃的な2選手の共存というテーマは開幕から1カ月半がすぎた今も答えが出ないまま。「何も内容のない」(DF中沢)1敗を喫し、ベストは何なのかを再考せざるを得ない。
来年1月のセルティックMF中村の獲得に向けてスコットランド入りしていた横浜の斎藤社長が、3日間の滞在を終えて成田着の全日空機で帰国した。現地ではセルティックのピーター・ローウェルCEOと会談。条件提示など具体的な交渉はしなかったが獲得の意思を伝え「本人とも食事をしたし、当初の目的は達成できた」。今後は中村の代理人ロベルト佃氏らと話し合い、正式オファーに向けて具体的な条件をまとめる方針だ。
今季の公式戦6試合を全勝、しかも無失点と圧倒的な強さを誇っていたホームで、7戦目にしてついに初失点。「その時」は唐突にやってきた。

 後半開始1分。右CKをFW西沢にヘッドで合わせられた。マークにはDF栗原。「ビタづきしてないとああいうことになる。やられちまった」と先制点に悔しさをにじませた。

 A代表合宿メンバーに中沢と栗原。五輪代表候補に田中裕。チームが誇る鉄壁の3バックがそろって選出されたその週末に、皮肉にも無失点記録は破られた。だが「そういうのはいつか途切れるもの」(田中裕)。完封そのものへのこだわりはさほど見せなかった。

 もちろん、そう言い切れるのはチームにそれ以上の手応えがあったからだ。後半40分、MF松田が「みんなの気持ちが乗り移った」と振り返ったDF中沢の起死回生の同点ヘッドが決まった。

 手を離れかけた流れを再び引き戻すのは、昨年のチームにはできなかったこと。「今日の流れで負けなかったことが大きい」(松田)というのは、多くの選手に共通した感想だった。

 ホームの連勝は途絶えても、無敗は守られた。その外観から”要塞(ようさい)”とも称される日産スタジアム。簡単には落ちない。
横浜Mは前半3分にオウンゴールで先制。同16分にはロニー、同34分には坂田が決めて、突き放した。中盤を完全に支配すると、中沢を中心にした厳しい守備で得点を許さなかった。大宮はプレーが雑で、守備陣の連係も悪かった。


☆才能発揮の新人兵藤
 早大卒の新人兵藤が3月の大宮戦以来2度目の先発出場。攻撃面で何度も好連係をみせ、「自分らしさが出せなかった」と語ったデビュー戦からの成長を示した。

 前半20分すぎにはFW坂田がDFラインの裏に落としたボールに反応して2列目から飛び出し、あわやのシーン。後半にはFKで直接ゴールも狙い「だいぶ自分らしいプレーができた。後はゴールに直結するプレー」と反省も忘れない。

 だがDF中沢は「まだ周りに遠慮して彼の良さが出ていない」と厳しい評価。攻撃的MFでは大学ナンバーワンの触れ込みで即戦力の期待がかかるだけに、求められるハードルは高い。



☆FW3発で勢い加速
 前半だけで3-0。スコアレスドローに終わった前回の対戦とはピッチ上の光景は一変した。主役を演じたのは、苦しみ続けた2人のFWだ。

 まずはロニー。オウンゴールで先制後の前半16分。FW坂田のパスに反応して勢いよくペナルティーエリア中央に走り込み、抑えの効いた低い弾道の左足シュート。12日にようやく来日初得点したばかり。吹っ切れたかのような豪快な一発だ。

 同34分には坂田が続く。MF山瀬功のFKにペナルティーエリアでDFと競り合いかろうじて頭に当てた。ボールは高く放物線を描きゴールに吸い込まれた。自身「チョンマゲゴール」と振り返った通り会心とは言えないが、誰もが待ち望んだ坂田の初得点だった。

 昨年リーグ戦10ゴールの生え抜きFWもロニーの加入でここまで控えに甘んじてきた。少ない出場機会にも腐らず黙々と練習を続けてきただけに「久々の先発で勝利に貢献するゴールができてうれしい」と喜んだ。

 「形はどうあれ坂田の初得点でチームは勢いづく」と指揮官。2人のFWが獲得したこの日の3得点はチームに1勝以上のものをもたらした。
☆ロニー来日初得点
 公式戦出場7戦目にしてブラジル人FWロニーがついに日本初ゴール。「娘に今日決めてと言われていた。その通りできてうれしい」と喜びを語った。
 前半14分。MF松田の縦パスを右足のトラップでゴール方向に落とすとDFとの間にうまく体を入れるように反転。すぐさま右足を振り抜いてネットを揺らし、元セレソンの肩書がだてではないことを証明した。

 ロシア、UAEなどのプロリーグで計319得点を重ねたストライカーが、ここまでゴールから遠ざかったのは「初めて。プレッシャーは確かにあった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 ようやく結果が出て「今日はゴール以外のプレーも良かった。これで調子に乗っていければ」と自信を深めていた。


☆流れ読んだ新布陣
 苦杯をなめた前節と同じく、この日の相手・柏も4バックでサイド攻撃が武器のチーム。サイドの守備を明確化するため、4-4-2へとシステムを変更した指揮官の策が見事にはまった。

 左DF田中裕が「中は2人(DF中沢、栗原)に任せて(柏の右サイド)太田に集中できた」と振り返った通り、4人のDFが持ち場をしっかりとケア。サイド攻撃にも集中して対応できていた。

 堅い守備は攻撃にもリズムをもたらす。前半14分、MF松田の縦パスをペナルティーエリアで受けたFWロニーが間髪入れずに反転し右足シュートで先制。桑原監督も「待ち望んでいた」助っ人の来日初ゴール。チームが今季初めて奪った前半の得点が流れの良さを証明していた。

 中沢が「ジローさん(MF清水)が入って前線からプレスがかかっているのが大きい」と話したように、DFラインだけではなく全員の守備意識も高かった。2点目のMF山瀬功は「フォローしてくれる人がいるから自由な攻撃が成り立つ」と輝きを放った。

 「桑原さんのやろうとしている方向にみんな向いている」と中沢。鹿島、名古屋に敗れても、くじけず上位をキープ。今年のチームには前に進む力がある。
☆ロペスが初ゴール
 MFロペスが横浜M移籍後、ようやく初得点を挙げた。後半12分、山瀬功からの右クロスに合わせニアに飛び込みヘッドで決めると試合後、「J1で決められてうれしい」と笑顔をみせた。

 J2で2年連続2けた得点の攻撃力と多彩なパスを売りに今季J1デビュー。前節まではボールを持ちすぎて好機をつぶす場面が目立ったが、この日は短いパスを織り交ぜ周囲との好連係もみせた。「得意なのはドリブル突破だけれど、監督に指示されたら従うだけ」と変身を誓っていた。



☆進化する背番号「10」
 今季初黒星を喫した直後の大事な一戦でエースが期待に応える結果を出した。前半を0-0で折り返した後半1分。じれるような展開を破ったのはやはりMF山瀬功だった。

 「セカンドボールをうまく拾えて前にスペースが空いていた。運べるところまで運ぼうと思った」。ハーフウエーすぎでボールを受けると、相手守備陣のど真ん中を切り裂くように30メートルを一直線にドリブル。勢いそのままに右足を振り抜きネットを揺らした。

 MFロペスの加入で昨季のトップ下から守備的MFにコンバート。ここまで試行錯誤を続けてきたが「エネルギーの使い方が前とは違うが、体が慣れてきた。後ろから最前線へ入っていく方が相手もマークしにくい」。4戦目にして新しいポジションに手応えを感じ始めている。

 後半12分には右サイドからのクロスでロペスの今季初得点を演出。ロスタイムには再び自らの右足でゴールし試合を決めた。桑原監督も「きょうは彼の良さが出た。これで(チーム)1試合2得点以上の期待も持てる」と信頼を寄せる。
 進化した背番号10が全得点に絡み、チームは再び上昇気流に乗った。

☆敗戦にも確かな手応え☆
 桑原新体制が喫した初めての黒星。だが指揮官は試合後「下を向く必要はない。次につながる内容だった」と胸を張る。リーグ戦5試合連続無失点の前年王者から得点を奪うなど互角の内容に持ち込み、敗戦の中にも確かな手応えを感じたからだ。

 鉄壁の相手のゴールを破ったのはまたしてもサイドから。1点を追う後半22分。左サイドでフリーになったMF小宮山が内へと切れ込み、豪快に右足を振り抜いた。新体制初得点となった浦和との開幕戦を見ているかのよう。チームが武器とするサイド攻撃は王者相手にも通用した。

 それだけに敗戦で終わった結果に、イレブンの表情は悔しさに満ちていた。小宮山は「あそこで追いついたらこっちが勝つ流れだったのに」。MF松田も「最悪でも引き分けにしたかった」と初黒星を受け止めた。

 それでも松田は「鹿島は完成されたチーム。うちはこれからのチーム」と言葉をつなぎ、前を向いた。山瀬功は慣れない守備的MFで試行錯誤中。MFロペスも周囲との連係に課題を残し、まだまだ強くなれる。
 負けて知る勝利への渇望感こそが、チームを成長へと導くはずだ。

☆監督コメント☆
「前年の王者は勝負強かった。坂田投入の準備をしているときに勝ち越されてしまった。ただ結果は1-2でも下を向くゲームではない。中2日で迎える次につながる内容だった」
横浜Mは前半、ロペスの好パスからロニーが2度の決定機を迎えたが決められなかった。大宮はサイド攻撃に活路を求めたが、相手の堅い守備を切り崩す場面はわずか。後半は両チームとも攻めの精度が落ち、無得点で引き分けた。


☆兵藤が上々デビュー☆
 ルーキーの兵藤が守備的MFで先発出場。持ち味である豊富な運動量を生かした攻め上がりこそ少なかったが、安定したボール回しと献身的な守備で上々のデビューを果たした。

 早大では主将を務め、即戦力と期待される器。日本代表組が抜けたナビスコ杯の2戦は格好のアピールの場のはずだったが、前節の大分戦では高卒新人の水沼にスタメンを譲り、「悔しい思いをしていた」。

 フル出場を果たし「ある程度の自信にはなったが、出るだけが目標じゃない」と兵藤。「まだ自分らしさが出せていない。僕ら若手が底上げしないとチームは強くならない」と目標を高く置いていた。


☆助っ人の目覚めは?☆
 リーグ戦を含めた開幕4連勝は目の前にあった。しかし再三の決定機をみすみす逃しては、手にしかけた勝利もするりと逃げていく。

 この日も作戦は当たっていた。ラインを高く上げ攻撃的にくる大宮DFの裏のスペースを狙い、前半からロングボールを多く放り込んでチャンスをつくった。だがそこからが決め切れない。

 前半15分、MFロペスの柔らかいタッチのパスが相手DFの頭上を越えFWロニーの足下に。だがシュートはDFに当たりゴール左へとそれる。同35分にも再びロペスのパスにロニーが抜け出すが、最後はGKをかわしながらも、カバーに入ったDFに阻まれた。

 「大島、ロニー、坂田の3人のFWで回していくしかない」。指揮官は今後の過密日程をにらみ、リーグ戦2得点のエース大島を温存。ロニー、坂田の2トップに試合を託したが、期待は裏切られる形となった。

 「いい動きをみせていたしシュートもうまいのだけどね」。試合後ロニーをかばった指揮官だが「決めてほしかったのが本音」とも。内容は悪くなく、チームはいまだ無敗。とはいえ、眠れる助っ人の目覚めは早いに越したことはない。
雨で滑りやすいピッチが影響して互いに決め手を欠いたが、横浜Mは後半17分にロニーの左クロスから田中隼が右足で決めて均衡を破った。大分はシュートが少なく、終盤にはエースのウェズレイが退場となって反撃できなかった。


☆「勝って育てる」を実現☆
 日本代表の中東遠征でチームの柱であるDF中沢、MF山瀬功を欠いても、いい流れは途切れなかった。抜てきされた若い力が穴を埋め、リーグ戦を含め開幕3連勝だ。
 桑原監督にとって、この日一番の懸念は守備。注目された守備的MFの二つの枠に収まったのは、18歳の新人水沼と19歳の2年目長谷川だった。
 ともに今季初出場。硬さもあって、前半は相手にボールを回される展開が続く。後半に落ち着きを取り戻すと、前に位置するMFロペスとの連係でボールを奪い、効果的なサイドチェンジも見せた。後半17分の得点には直接絡まなかったが、攻撃陣が積極的に攻め上がることができたのは、中盤の安定した守備があってこそだ。
 長いシーズンを見据えた底上げのための若手起用ではない。指揮官はこの日も「常に勝利を求めているし、選手は勝つ喜びを知ってほしい」と繰り返し強調した。
 「若い2人が入っても流れを手放さずに勝てたのは大きい。勝ちながら成長することで、代表が帰ってきたときにチームはさらに強くなる」とDF松田。「育てながら勝つ」ではなく「勝つことで育てる」。育成という昨年から続く困難なテーマを新指揮官は現実のものとしている。
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